とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

Netラジオでデュティーユの「音色・空間・運動」を聴く

2016年03月05日 | クラシックCD

 朝起きられない、花粉症が重症だ。昨夜は寝る前に薬を飲み、ぐっすり寝ることはできたのだが、外出する気にはなれなかった。家でパソコンをいじっていたら、ボストン交響楽団ののサイトに出会った。ゴッホの「星・月・夜」の絵が目を引いた。英語の表題は”The Starry Night,”inSoundとなっているゆえに、「音で描いた星降る夜=星月夜」とでも言うのだろうか?作曲者デュティーユはロストロポービッチの依頼を受け作曲したとのことで、ゴッホの「星月夜」の絵からインスピレーションを受けたとのことで、作曲者がつけた題名はTimbres, espace, mouvement、で副題にLa Nuit Etoiléeとしたとのことだ。正直私には音楽を先に聴いたら、とてもゴッホの絵は浮かんでこない。

 才能ある人の発想は凡人の想像を超えるのだろう。しかしこの日のコンサートのメインは、ベルリオーズのミサソレニムスとテデウムの宗教曲だが、すべてを聴いた後ではこの日の指揮者だった、シャルル・デュトワの思いが伝わる演奏会だった。ベルリオーズは、ボストン交響楽団の顔であった、彼の師匠でもある、シャルル・ミュンシュの十八番であり、またデュティーユは「星月夜」をシュルル・ミュンシュへのオマージュとしていることから、この日のプログラムをえらんだのだろう。それにしても、ラジオから流れる音楽に感動したのは久しぶりだった。とても80歳の老人の指揮する音楽とは思えない、エネルギーを感じ「花粉症」ごときでダウン状態の自分が情けなく思った。

私の手持ちの「星月夜」このCDには交響曲1番とロストロポービッチに依頼による「チェロ協奏曲=遥かなる遠い国」と「星月夜」が収められハンス・グラーフとボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団によるものだがネイムバリュウはないが演奏は堅実だ。しかし「星月夜」は今日聴いた演奏に比べるとスケール感、演奏の熱情感に劣る。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿