とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

2014年ラストコンサートでブラームスを聴きにミューズに

2014年12月22日 | 所沢ミューズ

 12月は何かと行事が重なることから、コンサートのチケットは事前に購入していなかった。たまたま19日に、所沢ミューズで「1コインコンサート」があることを知りしかもチケットは当日に現金払いとのことで、出かけた。その際期日前投票に出向いた際、昼食をとった市役所の食堂の「所沢名物:鴨南里芋うどん」の看板がきになり、どうせなら昼飯を兼ね、健康維持のために自転車で出かけた。すぐに市役所の食堂に出かけ「鴨南里芋うどん」600円を注文した。正直、鴨南はネギの風味を生かした蕎麦でこそで、うどんに練りこんだ里芋ではカモが活かされない。そもそも里芋を練りこませる意味が理解できない。里芋の消費拡大だけならば、「里芋いっぱいけんちんうどん」の方が生かせるし、むしろ里芋を練りこませた意味を不明瞭なうどんなら、「汁の飛び出る危ないカレーうどん」の方がインパクトがでると思う。それにしても「鴨南里芋うどん」には味もネーミングもインパクトに欠ける商品と思う。我が評価は×。

 正直コンサートの方は、パイプオルガンの埃集積防止のためと思えば500円コンサートとしては聴く側からすればありがたい、楽しめたコンサートだったが、実際のところ平日の午後の時間帯では、お客は私のような年金生活者主体で少なく若き演奏者の励みになったのか、また埃除去のメンテナンス費用の足しになったのか(かえって赤字の増加では?)疑問が残るが、楽しませてもらった。

 帰り際ミューズのチケットカウンターを覗くと、「ダニエル・ゲーテ、ブラームスヴァイオリンソナタ全曲演奏会」のチケットが良い席が売れ残っていた。今年のおそらくラストコンサートが好きなブラームスで終えられるのはラッキーだった。

正直ダニエル・ゲーデの名も、経歴も知らないが、うたい文句は若くしてウィーンフィルのコンマスを務めた逸材とのことだが、私の記憶にはなかった。奇しくも先月ミューズで聴いた、日下紗耶子氏ともども読響のコンサートマスターとのことで日本のオケのコンサートマスターが世界一流オケの人材が集う集団になり、円安の中では来年は外来の高いチケットで三流のオケを聴くくらいなら、国産オケの企画もミューズにお願いしたいところだが。

それはさておき当日昼飯はこのところ「カキフライ大好き人間」には所沢では「大戸屋」が一番と思いプロぺ通りを歩くと、途中で「濱のや」の看板が目に入った。カキフライ定食740円。しかもカキが1つ多く、しかもコーヒー付き。心動き入店。しかし、結果は、カキ汁が飛び出ない、タルタルソースが無い、キャベツは芯ばかり。食べ物の判定は「美味いかまずいか」の二者択一。勝負は「大戸屋」だが740円は努力賞だろう。

 演奏会はマーキーホール(中ホール)で客の入りは8割程度か。最初の1番はなぜか「雨の詩」の表題がつくが、解説書では彼のクララへの思いを表現したとされるが、そんなロマン的な香りもなくあっさりした演奏というか、ピアノとの調和が感じられずに終わった。2番もピアノの方ががっちりした構成感を引き立たせてブラームスらしさが出ていたがどうもブラームスの陰りのあるロマンティックな美しさはあまり感じられなかった。そんなわけで前半のプログラムは私としては少し不満だった。

後半に入りやっと両者の調和がとれたのかピアノのしっかりした構成のなかでヴァイオリンが躍動するスケール感のでた演奏で楽しめた。全体的にホールの影響なのかビアノの音はガンガン響くがアークホールような音の交わりが無く直線的に来るので今回はピアノに押されてしまった感じがした。前半も少しピアノの音量が調整できたらもう少しヴァイオリンの響きが聴けたと思うのだが。アンコール演奏したコルンゴールドのスノーマンのセレナードは初めて聴く曲だが面白い素敵な曲だと思った。

私の手持ちのメディアでは今日の演奏はスークとカッチェンの演奏に近いかなと思ったが、私のお勧めは、1番と2番はクレーメルとアファナシェフ、3番はオイストラフとリヒテルの演奏だ。いずれも両者の取っ組み合いのようなすさまじい演奏で聴き終わった後に疲れを感じる迫力のある、反面ブラームスの甘さが少し足りない演奏だが。特に1番のクレーメルとアファナシェフの来日ライブはFM放送をカセットに収録し、その後PC変換したが今もって素晴らしいと思う。

私の手持ち

 



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