昨日 Amazonで申し込んだ河北新報版の2冊が届いた。特に「東日本大震災・全記録」は我が身内が当事者として、自らが被害者でありながら、ジャーナリストの目線で3.11を捉え直していることは貴重な仕事だと思うし良くっやったと思っている。それは真実の追求の1歩であり、今後の対応策への提言であろう。しかし全記録はある意味初めの1歩だろう。
合わせ購入した「河北新報・特別縮尺版」は事実の集積だが、危機対応として学ぶべきものの材料はこの1冊の中に山ほどあるが、凡人の私には読んでいても整理しきれない。震災発生から、原発事故。どこぞのトップは「想定外」の言葉を繰り返した。想定内であれば、小童役人がマニアルとにらめっこすればできること。「想定外」に決断を下すのがトップの仕事だろう。
その意味からも、「想定外」の事実にたいして市井の庶民がいかに「決断」を下して自らの「命」を守りぬいたのかの「真実」を知りたいと思った。災害対策マニュアルで命を落とした学校と中学生の独断の判断が多くの児童を救った学校との差はなにか。
巨大防波堤を作った議員たちと非難階段の設置に尽力した町会議員の決断力の違いはなにか。その真実を私は知りたいと思った。
そしてこれらの報道の事実を読むにつれ、「原発事故」の真実をどうしても知りたいと思う。病気を理由に社長の座を投げ出したトップの真実。議事録を作成しなかった真実。事実から導きだされた「真実」を知りたい。
東日本大震災は日本の政治権力の第3の敗戦だろう。太平洋戦争、バブル崩壊、に次ぐものだろう。日本の政治の先送り体制が事態をより悪化させ長期化させるシステムにつながっている。それを明らかにするのは、地方からの事実の積み上げの中から中央政府に真実を突きつけることしかこの悪しき先送りシステムの変更は不可能だろう。
河北新報に第二弾を心待ちにしている。
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