今年初めてのコンサートに、ミューズに行く。家を出ると通りの梅の木に花が満開だった。ミューズに着くと、完売御礼の札止が出ていた。すでに2時開場だが行列ができていた。東京交響楽団のコンサートには、毎回?プレコンサートが行われるので私も早めに会場に着いたのだが、先客が多かった。それでもプレコンサートを聴くには良い位置を確保した。昨年同様に、所沢出身のハーピストとフルート奏者による、ラベルの亡き王女のためのパバーヌと、ドップラーのハンガリー幻想曲が演奏された。どちらも素敵な演奏だった。
所沢ミューズで20数年の歴史を築いてきた中村紘子+秋山和慶+東京交響楽団のNew Year Concertが昨年は中村氏が癌で入院され、代役を立てて実施されたが、今年は昨年7月に亡くなられたため、「中村紘子 メモリアルコンサート」として、再出発となった。これまで定番みたいな、ウインナワルツ+ポピュラーピアノ協奏曲(ベートーベン、チャイコフスキー、ショパン)+新世界交響曲のプログラムがどう変わるかは知らないが、今日のプログラムは中村氏にご縁のあるピアニストが、メモリアルとして演奏を行った。
ベテラン、若手、新進と三者三様に素晴らしい演奏を楽しませてくれた。演奏曲目は、それこそ、ラフマニノフのパガニーニラプソディーを除き、手持ちも、コンサートでも何度も聴いた曲だが、演奏者の個性が楽しめた。仲道さんの演奏はオーソドックスに、それこそ伝統を踏まえたゆるぎない構築された音楽であったし、牛田さんの演奏は初めて聞くのだが、ラフマニノフの、私はあまり好きではないが、これでもかと言わんばかりの技巧をちりばめた曲を、いともあっさりと若さで押し切ってしまった演奏だった。私が一番面白く感じたのは、上原さの演奏だった。それこそ聞き飽きるくらい演奏会で取り上げられ、スター演奏者をはじめとして様々な音源が巷にあふれている曲に、自分の個性をこれでもかと言わんばかりに随所に入れ込んでの演奏が面白かったし、驚きがあった。
新春早々来年のNew Year Concert がどうなるのか?というのは鬼に笑われるが、今年の企画のような、ベテラン、若手、新進のヴァイオリニストで、ベートーベン、パガニーニ、チャイコフスキーのコンチェルトでやっていただければ楽しいなと思ったりした。
今年も終演後にお年玉として地元、新所沢の和菓子屋さんの紀ノ國屋さんからどら焼きをいただいた。お年玉付きコンサートも「所沢ミューズ」のオリジナルなのだろうか?スポンサーに感謝だ。
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