とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

オペラスターチャリティー カールベーム80歳記念LP

2009年08月17日 | LPレコード
フォーレのレクイエムのデジタル化成功に味をしめ、絶版LPの再生を試みた。このLPは私の愛聴盤の1つであった。1974年のザルツブルグ音楽祭最中に80歳を向かえたカール・ベームの祝賀パーティーで当時の西ドイツ・シュール大統領夫人の提案によりカール・ベーム記念、「癌撲滅基金のためのチャリティーLP」の作成となった。


日本での発売は日本の「癌研究振興会」への寄付となった。その後2度にわたって癌の手術を受けた私はこの基金にお世話になったことになる。このLPの録音は1975年で、この年はカール・ベーム=ウィーンフィルの初来日の年だった。このLPのすごさはパーティー参加の演奏家たちの一世一代の名演がおさめられていることにある。



幕開けはカラヤン=ベルリンの歌劇「運命の力」序曲で始まり、締めがカール・ベーム=ウィーンフィルの「ローエングリン」3幕の前奏曲で終わる。その間オペラスターたちがこのLPのために趣向をこらした絶品のアリアを披露してくれる。
中でもP・ドミンゴがアバドの棒でドン・カルロからのロドリーゴの死をドン・カルロ、ロドリーゴの一人二役のテナーとバリトンを使い分け歌いきる。またテレサ・ベルガンサがクーベリックのバックでカルメンの「恋は野の鳥」をと正にドリームガラ・コンサートだ。
擦り切れLPもクラックルノイズを1つづつ消しさりなんとか80%の出来まで回復させた。


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