とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

水戸に出張 蕎麦屋と土産

2009年12月05日 | Weblog
東京から茨城、栃木、群馬の県庁所在地はいずれも1時間。これまで何度も行っているが、ここが旨いという昼飯処に出会っていない。蕎麦好きにとってはいずれもがそばの栽培どころ。
昨日は水戸に仕事で行った。これまで何度も行っている。あんこう鍋の季節には一人で食べられるところを駅の観光案内所で聞き訪ねたが、所詮鍋料理は大勢でワイワイ食べるから旨いのであって一人で食べるものでないことを知った。今回はどうしても蕎麦が食べたかった。Netで見てもこれはと思うところに出合いはなかった。
やむなく訪問先の近くに決め、GoogleMapを頭にいれ出かけたが、とても街のそば屋と思えない風格。「吾妻庵」引き戸を開けて(自動ではない)入ると囲いで仕切られた帳場があった。そこで食券を買う仕組みだ。しかも品書きがいたってシンプルなのだ。季節がら「鴨せいろ」をと思ったが、納豆そばどころか蕎麦屋定番のきつねもなければたぬきもなく、「天そば」「天ざる」にあとは「ざる」に「もり」だけだった。やむなく「天そば」の大盛りを注文すると「大盛り」もできないと言われた。このこだわりは何なのか、しかも出てきた天蕎麦はイカのかき揚げだった。820円の価格との兼ね合いで私の判定は値段並みの味だ。しいて評すれば天も蕎麦汁もあっさり味がよかった。
出がけにかみさんから、たまには水戸納豆でもいいから、水戸のお土産をと言われたのを思い出したが、これまた出張帰りに買うような土産は見当たらない。仕方なく「水戸納豆」と「水戸の梅」を買った。「水戸納豆」の値段ならば「神田明神」だし「水戸の梅」なら小田原の「甘露梅」だろう。
水戸の町並みもさびしいものを感じた。すべてが東京志向の中で東京に近いだけに東京により一層飲み込まれ、自らが魅力を放棄したように思える。
東京の肥大化の要因にはこれら周辺の行政のこれまでの施策に問題がなかったのだろうか?今回の政権交代の要因はこれら3県の選挙結果の影響が大きいがいずれもが農業県が農業の魅力をアピールできないことにもある。
豊かさが魅力を生まない原因が解明できないと地方の自立を叫んでもむなしいものを感じた。


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