とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

今夜も夜更かしオペラ メトロポリタン Vs スカラ座 のドン・カルロ

2011年02月02日 | オペラ


ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》

フィリッポ2世…ニコライ・ギャウロフ(バス)/ドン・カルロ…プラシド・ドミンゴ(テノール)/ロドリーゴ…ルイス・キリコ(バリトン)/大宗教裁判長…フェルッチョ・フルラネット(バス)/修道僧…ジュリアン・ロビンズ(バス)/エリザベッタ…ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)/他

メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団、指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:ジョン・デクスター
制作:1983年3月 メトロポリタン歌劇場におけるライヴ収録
213分/片面2層/カラー/4:3/NTSC/ドルビーサラウンド5.1ch/DTSサラウンド5.1ch/リニア

DeAGOSTINIの「ドン・カルロ」を買った。1990円。Big Nameをずらりそろえた、豪華版。しかも5幕の初稿版。ヴェルディ中期の傑作だけに、CD,DVD名盤が多く迷ったが、DVDは日本語字幕と値段で選んだ。何しろDeAGOSTINI版は半値以下なのだ。オケピットにレバインの登場、若い当時40歳スリムであった。ドミンゴ、42歳、ギャウロフ54歳
フレーニ48歳 それぞれが上り坂の時代だった。画像HiVisonに慣らされた目には汚く写るが、音は満足できる。アバドとスカラの音には劣るが、値段とMetの豪華な舞台がたのしめてこの値段は文句は言えない。スタンダードに楽しめた。




ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』全曲(4幕イタリア語版)
 ドン・カルロ:スチュアート・ニール
 エリザベッタ:フィオレンツァ・チェドリンス
 エボリ公女:ドローラ・ザージック
 ロドリーゴ:ダリボール・イェニス
 フィリッポ二世:フェルッチョ・フルラネット
 宗教裁判長:アナトーリ・コチェルガ
 修道士:ディオゲネス・ランデス
 テバルト:カルラ・ディ・チェンソ
 レルマ伯爵:クリスティアーノ・クレモニーニ
 国王の布告者:カルロ・ボージ
 天の声:イレーナ・ベスパロヴァイテ
 フランドルの使者たち:フィリッポ・ベットスキ、ダヴィデ・ペリッセロ、エルネスト・パナリエッロ、イム・チェジュン、アレッサンドロ・スピーナ、ルチアーノ・モンタナーロ
 ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
 合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ
 ダニエーレ・ガッティ(指揮)

 演出、舞台装置:ステファヌ・ブロンシュウェグ
 衣裳:ティボー・ファン・クレーネンブロック
 照明:マリオン・ヒューレット
 収録時期:2008年12月7日
 収録場所:ミラノ、スカラ座(ライヴ)

 NHKでの放映を見た。DVDで市販されているが、音が5.1チャンネルではないが放映分で十分楽しめた。この舞台は見た目ニールが太りすぎ(はっきり言ってデブ)で興ざめだが、チェドリンス、イェニスそしてフルラネットがすばらしい。煽り立てるガッティの演奏も4幕版のテンポにはあう。ヒューレットの舞台も無駄を省いたすっきりした空間を作り、Metを見た後には新鮮に思える。オペラとしては4幕版のほうがすぐれていると思うのだが。




ヴェルディ:歌劇“ドン・カルロ”5幕版全曲
ドミンゴ、リッチャレッリ、ヌッチ、ライモンディ、ギャウロフ、ヴァレンティーニ=テッラーニ
アバド指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
1983年デジタル録音

このCDがDVDで映像があればと聴くたびに悔やまれる。誰一人不満はない。そしてアバド50歳、正にこのときが1番輝いていた。






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