前節までアイルランドはウェールズに敗れ、ウェールズはイングランドに敗れ、イングランドはアイルランドにともに僅差敗れ、三者が前節までに3勝1敗で並び、最終戦の終了時の得失点差で優勝が決まるという大混戦の中での最終節を録画で見た。しかし録画の見る順序を試合開始時間を考慮せずに、得失点差であれば優勝の可能性が一番低いイングランドvsフランス試合だろうと思いその試合を先に見てしまったミスを犯してしまった。
録画が始まると、同時開催と思っていたが2試合の結果はすでにでていたのだ。これには参った。のこりの試合の興味は半減してしまった。
暫定で1位がアイルランド、2位がウェールズでこの時点でイングランドの優勝はフランスに27点差で勝たねば優勝できない状況で、例年僅差で終わるゲーム故に試合前からイングランドの優勝はあり得ないと思っていた。ところがどっこい、イングランドが開始ホイッスルから、相手のミスに付け込んであっさり先制トライ。選手全員の頭に27点差があったのだろうか、とにかくその後もトライを狙った戦法に終始したのだ。攻める気持ちがはやりそこに防御の穴ができる。そこをフランスの個人技ラグビーが突いていき、すぐに2トライで逆転したが、しかし、今年のフランスの欠点は、9-10番でのゲームメイク出来ず、キッカーの出来が最悪でPG、コンバージョンを外しまくり、イングランドの戦意喪失よりも猛攻に火に油を注ぎ、本来ならば前半リードで折り返すところを27-15でイングランドリードの折り返しなった。
後半もトライ狙いでイングランドは果敢に攻め、キッカーも狙える場所では確実にPGを稼いできたが、フランスも個人技で加点しこの日5本目のフランスのトライはモールの押し込みであった。この時点で48-35の13点差でイングランドリードだが、これまでのPGチャンスを潰しての点差で、キッカーさえよければむしろフランスリードでおかしくない状況であった。またトライも9-10番で相手の穴を攻めるのではなしに、個人技で切り込んでのトライだった。
74分にイングランドがこの日7本目のトライで55-35になり優勝までのこり5分間で1トライ1ゴールまでにせまり、ゴールライン目前でのラインアウトからモールの押し込みをかけたがラインを越えられずにThe end。
それにしても見る分には面白い試合だったが、この1試合でフランスの失点は全試合の半分を超える荒い試合だった。ラグビーでの9-10番の出来不出来で試合がこんなにもあれるのかを思い知らされた。個人技では得点出来ても守れない例だろう。反面イングランドはとにかく加点することに主眼を置いたゲームメイクを徹底していた。したがって9-10番は全員が敵陣に入る戦法を取ったことから、フランスの個人技で裏に出られたときの対応ができなかったが、結果論はともかく、チームとしてのまとまりと、若いメンバーの活躍が目立ちワールドカップまでにこれら若手の伸びしろに期待が持てる試合だった。
スコットランドvsアイルランド
結果を知っての観戦ほどつまらないものはないが、ワールドカップの対戦国スコットランド戦を続けてみた。TV側もゲストにJapanのヤマハの矢富、東芝の大野選手をゲストスピーカーに招いての観戦だった。この試合唯一感激したプレーはアイルランドの優勝に賭けた執念を見せつけられた場面だった。優勝条件が得失点差であることから、失点を最小にすることが肝要のため、残り5分にスコットランドの選手が独走し誰もがトライを信じて疑わなかったシーンにNO8が追い付きボールをたたき落としたトライセービングのシーンだった。TV判定でその画面が放映されたが、見事なまでのセービングであったし、それを見逃さずにTV判定にアピールしたラインジャッジの素晴らしさは見事だった。
Japanのスコットランド戦に向けては、相手の弱点はフォワードでありいかににスクラムで押し勝つことができるかだろう。またゲームメーカーでありキッカーの9番Laidlow(レイドロウ=私はダスティンホフマンと言っているのだが=キックをするときにしぐさが似ていると思う)を封じ込めれば、勝てる見込みは十分あると思う。
上記表はラグビー共和国のコピペです。ご容赦ください。
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