とりとも雑楽帳

狭山丘陵の里山歩きとクラッシク音楽の鑑賞日記です。

初めて文京シビックホールへコバケン&東京フィルを聴きに行く

2010年09月11日 | クラシックコンサート
文京シビックホールで諏訪内+ゲルギエフ+LSOのコンサートがあることを知りチケットを求めるため電話を入れた。
S席23000円しかなかった。諦めついでにたまたま所沢での西本+マイスキー+ラトビア国立交響楽団と同じプロをコバケン+東京フィルがおこなうことを知りそのチケットを買った。

9.11の今日がアフタヌーンコンサートだった。昼飯をとりに25階のレストランに行くと行列だった。
東京スカイツリーのビューポイントだった。



コンサート会場は初体験だった。エンタランスもロビーも趣どころか事務的で客席も「多目的ホール」であり特色を感じない。
私の席の前を足取りのおぼつかない老人が通った。手すりもない階段を登れるのかと思ったが案の定、急階段から転げ落ち通路の支柱に頭をぶつけた。近くの観客が場内係を呼んだ、出血をしたようでテッシュで手当をしていたが不足したので私も手持ちのポケットテッシュを差し出しついでにバカ面して見ていた場内係に注意したら、彼女はしばらくたってトイレットロールをもって戻ってきた。何を考えてだ!と言いたくなった。2階席の急斜面、大半が後期高齢者。「フレッシュ・名曲コンサート」と銘打ったものの一足早い敬老会コンサート。主催者の危機管理能力のなさがもろに出た。救急車は20分後に到着。大事に至らなければとおもいつつ、コンサートの出鼻をくじかれた。危機管理的にも「体力に自信なきものは平土間席を選ぶべし」



プログラムはコバケンの十八番だった。「モルダウ」はコバケン節が全開に飛ばした演奏。スケール感のでた大曲に仕上がった。
ドボルザークのチェロ協奏曲の独奏者上村文乃は名前も演奏も今日はじめて聞く。桐朋学園在学中の美人チェリスト。容貌からこじんまりまとまった綺麗な仕上がりを想像していたが、大胆でスケール感の大きな演奏だったのは驚いた。将来楽しみなまさにフレッシュだった。コバケンのオケもチェロをひきたたせていたのはさすが。
だけど期待した「新世界は」オケが雑でボロボロ。ホールの音もあまり響きは良くなくスタジオ的にどぎつく響く。
改めてわが町のミューズの響きの良さを知る。
アンコールは弦楽合奏によるユモレスク。ドボルザークのメロディーメーカーとしての天才さを改めて知る。
ただ事件後だけにあと味は良くないコンサートだった。

帰りがけに夕日を期待して25階に寄ったが、中途半端な夕日だった。










最新の画像もっと見る

コメントを投稿