今日はおふくろの命日にゆえに、それこそ墓の掃除を兼ね墓詣りに行った。実家をたたんでからは、大宮が遠くなってきた。昨年同様墓詣りの後は氷川神社によるつもりで電車で行った。昨年の交通安全のお守りのせいか、私も息子も、車の修理代の出費はなかったこともあり今年も行くことに決めて出かけた。
大宮駅からお墓までのバス便が減ったことを知り、あらかじめ時刻表を調べて行ったので昨年のような時間ロスはなくなり、墓参りをすませ昼前には大宮駅前に着き、昼飯に迷った。生前おふくろは「大宮は災害もないが、お氷川さん(氷川神社)以外何もないから」と食事をするときはデパ食だった。おふくろを老人ホームに入所させた際に氷川神社参道沿いに比較的にうまい「釜めし屋」を見つけたが、神社とは反対方向なのであきらめ、とりあえずは、飲み屋の昼飯をと「孤独のグルメ」バリに歩いたが、営業中はチェーン店だけだった。市役所通り(今は区役所通り)に出るところに、看板は「山下軒」だが一見高そうな店構え。店の前にメニューなし、ただ本日の日替わり定食メニューあり値段もリーズナブル。中に入ると座敷のみの感じで戸惑ったが奥に4人が限度のスペースのカウンターに案内された。日替わり定食をと思ったが、目の前に小さなメニュー表に小さな文字で季節限定「カキフライ」を見つけ即注文した。これが大当たりだった。メニューを見るととんかつがメインのようだ。しかしここのカキフライ980円は安いと思う。4このカキフライでは美味くて物足りなく2個300円を追加した。それでも1280円はこれまでの私の経験ではコスパは最高点だ。またご飯とみそ汁が、フライの味を引き立たせこれまたうまい。白飯とここのシジミ汁だけでももとはとれるうまさだ。食べ終わり店を出ると、墓の中のおふくろに「大宮でうまいところみつけたぞー」と叫びたくなった。
店を出て参道に出て氷川神社に参拝した。三が日を過ぎても人出はありにぎわっていた。駅のほうに向かったが、祖父のことを急に思い出した。子供のころ神田にいた私は、夏休み、冬休みなど遊び相手は皆田舎に行くが、私には田舎がなかった。私は外孫だったが祖父にとっては最初の孫でもあり男の子だったので一番かわいがってもらった。休みのたびに祖父のところに行き、氷川神社へはそれこそ何度も連れて行ってもらった。大宮の操車場で汽車を眺めていたとき、氷川神社の祭りのとき山車の先頭を歩いたとき、、正月の餅つきなど、その時のことが映像的に思い出され、祖父に逢いたくなった。祖父が眠る東光寺に寄って墓まりをして帰宅した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます