前回、「春節」のお話をしましたが、
本番の春はこれからです。
2月4日の立春です!
この日から春の象徴であり、
東の風が吹き、大地が暖かくなり、
大自然中の万物を甦らせ、
一年中の生命の始まりです。
この季節は「肝系」が応じます。
(肝系とは:肝臓本体を含む、自律神経系や
ホルモン、消化酵素、造血・凝血機能の
他に厥陰肝経や少陽胆経の機能を指している)
東洋医学の「肝蔵血主疏泄」は「肝」の
(この「肝」は肝臓本体ではないです)
最大の生理機能として伝わっています。
全身の気血の流れを良くするのは
「肝」のお陰なのです。
そのため、春から「肝」を大切にするのが
一年中最も重要な養生の始まりです。
「肝」を良くする養生法は日常生活中で
「毎日早起きし、軽い服装で
広い庭に行ってゆっくり散歩するように」と
約2000年前の医学書『黄帝内経』
(『黄帝内経』コウテイダイケイ)
に書かれています。昔から
「春には服を急激減らず、頭、足を保温」、
「毎日、髪の毛をくしでよく梳く」、
「食は薄味で調理し、春の野菜を食べる」
という言伝えがあります。
ちなみに、春の食べ物は何があるでしょうか?
ニラ、ネギ、パクチー、落花生、えびなどがあります。
また、「肝」にいい食材や漢方薬もあります:
レバニラ炒め、えびとニラ炒め、
にんじんと牛肉の煮込み、
ジャスミンティーにハチミツを入れる等々が
あります。
皆さん、春の養生は沢山ありますが、
自分に合ったものを徐々に取り入れ、
継続するのが何より大切だと思います。