久しぶりに、硬い本から外れてミステリー的な本を読みました。
構成力とでもいうのでしょうか?
構想力とでもいうのでしょうか?
作家は 城山真一 という人です。
この作家の本は初めて読みました。
物語は、金沢刑務所の刑務官と受刑者たちの物語であります。
5つ収録されています。
① 仮出所した模範囚が厚生施設から姿を消すーーー「ヨンピン」
② 刑務所が印刷を請け負う大学入試試験問題の漏洩ーー「Gとれ」
③ 受刑者の健康診断記録とレントゲンフイルムが消失ーー「レッドゾーン」
➃ 余命三か月の受刑者の刑執行停止に奔走する刑務官ーー「ガラ受け」
そして最後に
⑤満期出所した放火犯の復讐を捉えるーー「お礼参り」
作者はまだ新人ともいえる 城山真一 であります。
犯罪ドラマとは言え、その筋書きのうまさに思わず引き込まされました。
刑務所の中のことは、市井の人間にとっては別世界のことだけに
想像できないことばかり。
横道にそれますが、私の父は拘置所に努めていました。
生前は、その厳しさをおくびにも出したことはありませんでした。
その父も亡くなって50年以上もたちます。
読みながら、父のことを思い出さずにはおれませんでした。
テレビや映画でのシーンは皆刑務所関係が多いように思います。
読み始めて、すぐ①の主人公の宗片の人間性に触れることができる。
仕事とはいえ一人の人間として囚人と向き合う。
そして、善と悪のはざまに立ちつくす。
看守という責任を背負って、受刑者を守る。
看守という職業の前に一人の人間として琴線に触れることが
いかほどに 人間らしいか つくづく思う。
年を取ると ここまで打ちますと 疲れました。
是非読まれること請け合いです。
続きは、またーーーー
今日は、ここまでとします。
※ 一口メモ ※
『鉄が使用せずして錆び 水がくさり また寒中に凍るように
才能も用いずしては損なわれる』
(レオナルド ダヴィンチ)
さて、---閑題ーーーーです。
今日は、次のひらかなを漢字に直してください。
1.「さいせい」
① この廃物に手を加え「さいせい」してください。
② 「さいせい」救民に手を貸してください。
2.「かんがい」
① 霜が降りる「かんがい」のため作物が不良です。
② 田畑を「かんがい」しました。
3.「かくちょう」
① 「かくちょう」工事が終わり広々としました。
② 「かくちょう」高い作品ですね。
以上です。
次は、一昨日のブログ「ヒトリ・カラオケ」の漢字の読み方です。
① 櫨ーはぜ ② 蝮ーまむし ③ 錆ーさび ➃ 錨ーいかり
⑤ 舳ーへさき ⑥ 樒ーしきみ ⑦ 黍ーきび ⑧ 幣ーぬさ
⑨ 裄ーゆき ⑩ 俤ーおもかげ
以上でした。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた。!!