金木犀も もう終わりですね。
その代りに 隣の公園では イロハモミジが色ずきはじめました。
また、ご近所のお宅の庭のオシロイバナが咲き始めました。
11月になれば、わが家は年末の大掃除の 年中行事に入ります。
そんなことに 行事の変更をしてかれこれ40年になります。
12月の寒風に曝されて行うより 11月に行うほうが 高齢者の身になり よかったと思っています。
さてと、
タイトルの「看守の流儀」です。
看守と囚人の物語です。
この塀の中の人たちは確かに法を犯して裁きを受けなければならぬ人たち
に違いありませんがーーーー
当たり前ですが
受刑者=「人間」の図式であります。
刑務所手記「プリズン・ダイアリー」
「一番の楽しみは入浴」の手記の中に『受刑者たちは自分のやりたいことを
我慢したり、あるいは大事なものを失ってここへきている。
それが天罰だと感じている。』と。
厳しい世界に生きる人間同士の葛藤。
心の病や闇を持つ受刑者と看守との関係。
そして、所内の事件ーー
刑務所内での出来事を下地にした物語を看守の目を通してノンフェクション
としてつづられたと解するが理解しやすい。
この本の第4節に「がら受け」という話がある。
外界と隔てた塀の中にの受刑者たちは各人法を犯してそれ相応の
刑を受けるために、そして刑期を終え社会に復帰するための
作業等もする。
刑期の長い人間もおれば短い人間もいる。
その長短は別にして、受刑中に重い病気に罹ることもある。
そんな重病人を抱えた看守と受刑者の話が出てきます。
看守の苦悩。すなわち人間としての最期に、悩みを抱えてあの世へ
行かせたくない思いがひしひしと伝わってきます。
また、受刑者は受刑者で背負った罪や悩みの種を関係者へ伝える
ことによって迷惑をかけたくない心の葛藤を抱えたままあの世へ行こうとする。
そんなドラマが展開する。
読んでいて、胸が熱くなる思いでいっぱいであった。
世間に知られず、刑期を終え娑婆に戻っても、社会の冷たい目に
又、刑務所に戻る人間のなんと多いことか。
考えさせられた本であった。
一読する価値があると思う。
是非、図書館で借りるなり、購入されて読まれたらいいと思います。
※ 一口メモ ※
< 名 言 >
『 正義か。 そんなものこの世にありはしない 』
( 手 塚 治 虫 1928~1989)
―――閑題ーーーーです。
今日は、次の動詞を読んでみてください。
① 饗す ② 侍る ③ 宣う ➃ 窺う ⑤ 啄む
⑥ 悖る ⑦ 惚ける ⑧ 遡る ⑨ 嵌る ⑩ 剥く
以上です。
次は、一昨日のブログ「看守の流儀」の漢字の答えです。
答えだけ書きますので問題は一昨日のブログを見ていただけませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。
では答えです。
1. 「さいせい」
① 再製 ② 済世
2.「かんがい」
① 寒害 ② 灌漑
3.「かくちょう」
① 拡張 ② 格調
以上でした。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた。!!