秋田県でシェールオイルの発掘に成功したという発表があって、なんだか久々に「明るい」ニュース扱いされている。
しかし実際にはすでにアメリカではシェールオイル開発が様々な問題を起こしている。科学的に証明されたわけではないが地震を誘発しているという話さえある。
ニュース番組ではアメリカで起きているまるでゴールドラッシュのような状況を「活気ある」「景気の良い」様子として伝えているが、なんだか強い違和感を感じざるを得ない。
いったい現代のこの時代はそんな時代なのだろうか。
このアメリカの様子を伝える映像を見ていると、まるで大量生産・大量消費・大量破壊の20世紀に戻ってしまったような気になる。というより、アメリカではずっと20世紀が続いているのだと考えるほうが正しいのかもしれない。
日本人は20世紀終わりから東日本大震災までのいくつもの大きな厳しい試練に直面し、多くのことを学んできたはずだ。
そしてそれが現在の反原発の世論、エコロジー意識の高まりを生み出してきたのだと思う。
正直言ってシェールオイル開発はそれに逆行する事業と言うしかない。いくら脱原発だと言っても化石燃料への依存をより深めていくのではしかたがないという気がする。
問題を解決する方向は本当はたったひとつしかない。おそらくみんなそれに気づいている。ただ気がつきたくないだけなのだ。
すなわち、エネルギー消費の絶対量を減らすこと。エネルギーを使わないこと。
人々が不安に思うのは、エネルギー消費を減らしたら生産力が落ちてどんどん経済が悪化していく「悪夢のシナリオ」を考えるからだろう。
しかしどこまでも生産が増加し続けるなどということは有り得ない。なぜなら地球環境は閉じており限界があるからだ。もちろんもっともっと長いスパンで考えれば宇宙開拓もあるかもしれない。しかしそれは想像を絶するはるか遠い時代のことだ。なぜかと言えば人類が宇宙に進出するためには膨大なエネルギーが必要になり、すくなくとも現時点で推察する限り地球資源の範囲内では不可能だろうと思われるからだ。
いま我々に必要なのは勇気である。
よく山登りで大切なのは撤退する勇気だと言われる。気象やパーティーの体力、技術、装備などの条件をよく理解し、これ以上先に進むと遭難する危険性が少しでも出てきたら速やかに撤退すること。気持ちや気分に左右されず、つらく悔しく悲しい決断であっても必要であれば断固として決定すること。それが撤退する勇気である。
人類の永続的な繁栄を望むのであれば、我々がいまここで遭難してはならないのだ。
本当を言えば実はもう引き返せるタイミングをとっくに過ぎているのかもしれない。
しかしだからと言ってやみくもに破滅に向かって突き進むのは愚か過ぎる。
生産力を落とせば確かに今までのような「豊か」な暮らしは出来なくなるだろう。しかしあえて貧乏になる勇気を持とう。
みんなで貧乏になれば怖くない。
しかし実際にはすでにアメリカではシェールオイル開発が様々な問題を起こしている。科学的に証明されたわけではないが地震を誘発しているという話さえある。
ニュース番組ではアメリカで起きているまるでゴールドラッシュのような状況を「活気ある」「景気の良い」様子として伝えているが、なんだか強い違和感を感じざるを得ない。
いったい現代のこの時代はそんな時代なのだろうか。
このアメリカの様子を伝える映像を見ていると、まるで大量生産・大量消費・大量破壊の20世紀に戻ってしまったような気になる。というより、アメリカではずっと20世紀が続いているのだと考えるほうが正しいのかもしれない。
日本人は20世紀終わりから東日本大震災までのいくつもの大きな厳しい試練に直面し、多くのことを学んできたはずだ。
そしてそれが現在の反原発の世論、エコロジー意識の高まりを生み出してきたのだと思う。
正直言ってシェールオイル開発はそれに逆行する事業と言うしかない。いくら脱原発だと言っても化石燃料への依存をより深めていくのではしかたがないという気がする。
問題を解決する方向は本当はたったひとつしかない。おそらくみんなそれに気づいている。ただ気がつきたくないだけなのだ。
すなわち、エネルギー消費の絶対量を減らすこと。エネルギーを使わないこと。
人々が不安に思うのは、エネルギー消費を減らしたら生産力が落ちてどんどん経済が悪化していく「悪夢のシナリオ」を考えるからだろう。
しかしどこまでも生産が増加し続けるなどということは有り得ない。なぜなら地球環境は閉じており限界があるからだ。もちろんもっともっと長いスパンで考えれば宇宙開拓もあるかもしれない。しかしそれは想像を絶するはるか遠い時代のことだ。なぜかと言えば人類が宇宙に進出するためには膨大なエネルギーが必要になり、すくなくとも現時点で推察する限り地球資源の範囲内では不可能だろうと思われるからだ。
いま我々に必要なのは勇気である。
よく山登りで大切なのは撤退する勇気だと言われる。気象やパーティーの体力、技術、装備などの条件をよく理解し、これ以上先に進むと遭難する危険性が少しでも出てきたら速やかに撤退すること。気持ちや気分に左右されず、つらく悔しく悲しい決断であっても必要であれば断固として決定すること。それが撤退する勇気である。
人類の永続的な繁栄を望むのであれば、我々がいまここで遭難してはならないのだ。
本当を言えば実はもう引き返せるタイミングをとっくに過ぎているのかもしれない。
しかしだからと言ってやみくもに破滅に向かって突き進むのは愚か過ぎる。
生産力を落とせば確かに今までのような「豊か」な暮らしは出来なくなるだろう。しかしあえて貧乏になる勇気を持とう。
みんなで貧乏になれば怖くない。