ぜじろぐ

SAMBATOWN・ゼジの書くブラジル音楽やその他あれこれ

陶製パンデイロ!!

2006-12-22 18:53:41 | パンデイロ

こんにちは、最近愛媛のみかんばかり食べている店主です。
本日は面白いネタをご提供させていただきます。

サンバタウンのある愛知県には常滑(とこなめ)市というところがありまして、そうそう、中部国際空港の所在地ですね。このあたりは瀬戸・多治見(もっとも後者は岐阜県だけどね)に次いで陶器が有名な土地なんであります。ここで生産された作品は「常滑焼」の名で地元ではおなじみです。
その常滑焼のお仕事に従事する人達が、「陶器で造られた楽器で演奏会をしよう」というものすごいプロジェクトを立ち上げられ、たまたまそのメンバーの一人がウチのお客さんだったこともあり、その陶製楽器のラインナップのひとつに我らがパンデイロが取り上げられた次第なんであります。

まずはこの記事をご覧下さい!
ここで書かれている「名古屋市の楽器店」とは、ええ、申し上げるまでもなくサンバタウンのことでございます(ホホホ)。

最初この企画を持ちかけられた時は「・・・やめた方がよくないですか?」と正直思いました。まず重量。通常のボディは木材なんですけど、それが焼いた土(ていうかもう岩石同然ですわな)になるわけですから持った感じはさぞやズッシリきちゃって演奏どころではなかろうと。それから強度。握ったらそのままグワシャッと潰れやしないかと心配です。そうでないにしても、スザーノ奏法で左手をブンブン振り回して右手にガガガガガッと当てまくっていたら突如木っ端微塵に砕けちゃうんではないかと、そんな悲惨な光景をつい想像してしまいました。とはいえども「やってみなけりゃわからない」の精神で、とにかく最後までお付き合いしようということに相成ったわけであります。

そうして数日後「焼き上がったよ」との連絡を受け、届いた陶器枠にContemporaneaのパーツを組み付け、完成したのがコレ!上の画像でございます!(いやホント組み付けてる最中に割れなくて良かった良かった・・・)
いかがです、この釉(うわぐすり)の渋さ。製作者の渡辺さん、グッジョブ!コンポラ皮ヘッドもあえてくすんだ色合いのモノをあてがったところ、これが実にわびさびの世界。ていうか渡辺さん、よく皮ヘッドのリム円にドンピシャで収まるようにろくろ回せたもんですねえ。感服します。音も想像していたようなカッキンカッキンな感じとは程遠く、素晴らしいサステインにただただ驚くばかり。ジングル音もほとんど問題なし。今回は時間がなくアルミフープによる軽量化は実施できませんでしたが、そいつをカマせて100gほどウエイトを減らしてやって、あとは強度面の課題さえクリアすれば、世界に誇れるパンデイロがここ愛知から誕生することになりましょう。

ちなみに明日23日(土)、この陶製パンデイロを始め、常滑焼パーカッションの数々が半田市で開催されるクリスマスコンサートにて初お目見えとなります。ご興味のある方は是非!

・・・しかし、「パンディロ」っていう表記、やっぱりちょっと気になります(苦笑)。