新譜ではないのですが、こんなCDがあるのを皆さんご存知でしょうか?
セアラー州出身、いまリオ在住(たぶん)のベテラン女性歌手Lucia Menezesの、昨年あたりに入荷したPintando e bordandoという作品です。
このCDを既に買ってらっしゃるというのは、もう相当にマニアか、あるいはレコード屋さんで何かの間違いで買い物カゴに入れてしまった方くらいのもんではないでしょうか。
まあジャケもそうパッとしたものではないし、よく見ればかなりのオバちゃんです(どうもエルザ・ソアレス系の『お手入れ』をされているような・・・)。まあそれはともかく、このLucia Menezes、MySpaceとかにもページをお持ちのようで、試聴してみると一種のロリ声でした(笑)。
歌もいいですが、バックに「師匠」ことジョアン・リラが全面参加。となるとピアノはクリストヴァン・バストスと予想がつきます。その他ベースにジョルジ・エルデル、ドラムはカルロス・バラ、フルートにヂルセウ・レイチ、カヴァコがアルセウ・マイアで7弦ギターはホジェリオ・カエターノ、パーカッションにゃウビラニーまで!もう、巨匠だらけ。リオらしい風通しの良いサンバ/ショーロ/フォホーが心地良いです。
ボサノヴァ/ライト感覚なサンバ(なんだそりゃ)がお好きな方はいざ知らず、師匠のファンならチェックしておきたい、地味ながらなかなかの佳作であります。
こういったマイナー音源も隙間産業ショップらしく、これからどんどん紹介していきたいと思います。
(しかし、これはあまりといえばあんまりな・・・)