以前ちらりとぜじろぐにもご紹介させていただいたVerônica Ferriani(ヴェロニカ・フェヒアーニ)ですが、彼女のファーストアルバム(だよな?)がとても良いです。
なんせ声良し、歌良し、ルックス良しとくれば野郎のリスナーが放っておきません。もちろんヤロウだけじゃなくメロウにもグー。加えてサウンドが素晴らしい。内容はサンバあり、ジャズあり、ソフトロックありとかなり多彩なのですが、ちっとも散漫さを感じさせません。そしてヴィオラゥン(ガットギター)の参加を極力抑え、フェンダーローズのソフトな音色を際立たせています。MPBとくればヴィオラゥンでしょ、というファンは非常に多いと思うのですが、その王道サウンドにあえて真っ向からケンカ売ってんじゃないかと思えるくらいの潔さがかえって気持ち良いのであります。
しかし面白え音だなあと感心してましたが、それもそのはず、プロデュースはなんとBID(ビヂ)。あの世紀の名盤、シコ・サイエンス&ナサゥン・ズンビの2枚目「Afrociberdelia」を手がけた男。トンガリ要素をさりげなく振りまいたハイセンスなサウンドで定評のある人物ですが、出しゃばらず良い仕事に徹しています。
まだの方は是非お試し下さい。
山ブラこと山形ブラジル音楽普及協会の石郷岡さんも大絶賛のレビューを寄せられています。そういえば来週末ですね、ヘナート・モタ&パトリシア・ロバートの山形公演。いいですね、うまく桜の時期にハマりそうですよ。素晴らしい一日になることをお祈り申し上げます。