悲しみは君を蝕んでいく
スコットランドのハイランド地方で連続殺人事件が発生した。その残忍な手口は5年前にシカゴで起きた未解決事件に酷似しており、当時その事件を担当していた刑事ダン・ローソンと元同僚ブラボーが捜査に乗りだす。
情報が錯綜し犠牲者が増えていくなか、刑事たちは巧妙に仕掛けられた罠に引きずり込まれていく。(「作品資料」より)
連続殺人犯を追う刑事たちの姿を描いたサスペンス・スリラー。
スコットランドで殺人が起きるが、6年前にシカゴで起きた連続殺人と酷似しており、シカゴの刑事、ローソンがスコットランドに赴き、捜査協力をする。
地元の刑事、ボイド、そしてローソンのかつての相棒で、刑事を辞め、イギリスに移住したブラボーと共に捜査を開始する。
基本的に捜査をするのはボイドで、ローソンとブラボーは協力者である。
遺体は切断され、まるで何かの儀式を思わせるように配置されている。
カルト宗教が絡んでいる感じ。
やがて容疑者が浮上し、追い詰めていこうとするボイド。
しかし、予想もせぬ悲劇がボイドを襲う。
果たして犯人は誰なのか、その犯行の意味するものは何なのかと、気になる展開。
やたらとボイドに捜査状況を詳しく知りたがる者がおり、少し怪しさを感じる。
そして、容疑者との繋がりが明るみに出て、真犯人が判明する、と思われたのだが、思いもよらぬどんでん返しとなる。
ローソンは愛する者が被害者となり、ボイドは幼い息子を亡くしており、2人とも抜け出せない悲しみを抱えている。
悲しみを抱えた者同士の捜査は、思いもよらぬ展開となるが、真犯人が明らかになった後の結末も予想し難いものだったな。
カルト崇拝を思わせるような殺人に、その捜査の展開と、惹き込まれるサスペンス・スリラーであった。
この後の話はあるのかな。
/5
監督:テリー・マクドナフ
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ヴァンサン・カッセル、ジャンニ・カッパルディ、ケイト・ディッキー、ローラ・ハドック、ジョン・ハナー、ブライアン・マッカーディー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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