CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-052「ギャング・オブ・アメリカ」(アメリカ)

2022年02月20日 23時13分46秒 | アメリカ映画
人生は白か黒じゃない、グレーの濃淡でできている
 1981年、マイアミ。作家のデビッド・ストーンは、伝説的なマフィアであるマイヤー・ランスキーの伝記を書くことになり、ランスキー本人にインタビューをする。ランスキーの口から語られる彼の人生は、半世紀以上におよぶギャングたちの抗争の記録でもあった。
 そしてインタビューが終わりに近づいた頃、ストーンはFBIが3億ドルとも言われるランスキーの巨額な資産を捜査していることを知る。
 捜査協力を強いられたストーンは、ある決断を下すが。(「作品資料」より)


 1981年、伝説のギャング、マイヤー・ランスキーの伝記を書くこととなった作家のデビッド・ストーン。

 ストーンはマイアミにいるランスキーの元を訪れ、インタビューを行う。

 そのインタビューの様子と、ランスキーが語る生涯を回顧する映像が並行して映し出される。

 ランスキーがいかにして、伝説のギャングとなるまでに至ったか。

 そこには、もちろん血塗られた物語もある。

 現在では、FBIがまだランスキーが隠し持っていると言われる3億ドルの捜査を行っており、FBI捜査官たちは、インタビューを行うストーンに目を付け、彼に金の在処を聞き出させようとする。

 マイヤー・ランスキーというギャングの名は、あまり憶えていなかったが、自らを〝ビジネスマン〟と呼び、冷静な態度で全てを取り仕切っていく姿は、興味深かった。
 ラッキー・ルチアーノやバクジー・シーゲルなども登場し、こちらは何度か耳にしたことはある人物であった。

 ストーンが泊っているモーテルに、一人の美女がいて、ストーンに近づいてくるが、いかにも何か裏がありそうな感じはしたな。

 果たして、本当にランスキーは3億ドルを隠し持っているのか、それを見つけ出すことは出来るのか。

 ランスキーが伝説のギャングへとなっていく様を描いた生涯と、3億ドルの行方の顛末と、興味深い内容で楽しめるクライム・サスペンスであった。

 資料によると、本作の監督であるエタン・ロッカウェイの父親、ロバート・ロッカウェイは、実際、生前のランスキーにインタビューを行ったらしく、ストーンのモデルになっており、それが本作の原案になっているようである。

/5

監督:エタン・ロッカウェイ
出演:ハーヴェイ・カイテル、サム・ワーシントン、ジョン・マガロ
   アナソフィア・ロブ、ミンカ・ケリー、デビッド・ジェームズ・エリオット
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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