この町の人たちは過去に生きている
スペインの小さな村。数年前に息子がいじめを苦に自殺したマリアは、息子の死を乗り越えられないまま自らの人生を終えようとしていた。
そんな彼女の前に、奇妙な少女ルシアが現れる。(「作品資料」より)
スペインの小さな町で起きる奇怪な事件。
そして40年前に起きたことと、伝説として残る歌。
今にも自殺しようかというマリアの元に1人の少女が訪れる。
その少女は、マリアのことをママと呼ぶが、彼女の子供ではない様子。
名前も両親のことも話さない少女を警察へ連れていこうとするが、途中で警察に止められる。
娘を虐待していると思われたマリアは拘束されそうになるが、少女が何かしらの力を発揮し、警官たちを惨殺する。
恐怖に慄くマリアであるが、仕方なく少女を姪と称して家に連れて帰り、ルシアと名付ける。
その後も、町の少年たちが大怪我を負う事件が発生したり、自殺したマリアの息子、ロロを虐めていた町長の息子が変死する。
神父や町長の妻は、40年間前に起こったことと町の伝説を思い出し、町が壊滅するのを恐れる。
ルシアが来てから事件が起こっていることから、神父たちは町の人々に訴えかけ、対処しようとする。
こうしてルシアとマリアに危険が訪れようとしていた。
ルシアの正体は今ひとつハッキリしなかったが、傷心であるマリアの元を訪れ、彼女に復讐させようとしていたのか。
町が不穏な空気に包まれていき、いったいどのような展開となるのか、緊張感が高まっていく。
マリアの精神状態もルシアに感化されたようになっていき、狂気を見せていく。
タイトルからして、最後は町と人々を焼き尽くすのかと思ったが、そうではなかったな。
これまた、ちょっと判り辛い結末であったが、非常に興味深いサイコ・スリラーであった。
/5
監督:デビッド・ヘブレロ
出演:マカレナ・ゴメス、ロドルフォ・サンチョ、アナ・ミラン、ソフィア・ガルシア、フェルナンド・カヨ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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