18-188「カメラを止めるな！」（日本）

これは俺の映画だ
　ゾンビ映画撮影のため、山奥にある廃墟にやってきた自主映画のクルーたち。監督は本物を求めてなかなかOKを出さず、ついに42テイクに至る。
　と、本物のゾンビが現れ撮影隊に襲いかかった。次々とクルーの面々はゾンビ化していくが、監督は撮影を中止するどころか嬉々として撮影を続行。
　37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービーを撮った彼らとは。（「KINENOTE」より）


　ある廃墟でゾンビ映画を撮影するクルー。
しかし、そこに本物のゾンビが現れ、パニックに。

　そんな状況に嬉々として撮影を続ける監督。

　ワン・カットで撮影されるゾンビ映画であるが、ところどころ変な間があったり、カメラの動きが止まったりというシーンがある。

　何よりカメラを撮っているのは誰、どんな状況なのだろうということが気になる。

　そんなこんなで物語が終わったかと思ったところで、後半は全く違う展開に。

　後半の展開で、前半気になった部分が明らかになってスッキリし、更に笑いをもたらしてくれる。
　種をまいていたと思われるものも上手く回収していったなという印象。

　単なるゾンビ映画だと思っていたら、思わぬ展開に笑わせてもらえる作品だった。

　最初は都内２館で公開され、その評判によって公開館を拡大していったというのも納得できるような作品だったな。

/５

監督：上田慎一郎
出演：濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山﨑俊太郎
　　　　大沢真一郎、竹原芳子、吉田美紀、合田純奈、浅森咲希奈、秋山ゆずき
於：池袋シネマ・ロサ