CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-285「アイリッシュマン」(アメリカ)

2019年11月18日 00時15分29秒 | アメリカ映画
あんたを引き込まないと、あんたに阻止される
 第2次世界大戦後のアメリカ。フランク・シーランは、全米トラック運転組合“チームスター”の幹部として働いていた。しかし、彼には驚くべき裏の顔があった。
 実はシーランは、裏社会のボスであるラッセル・ブファリーノの仕事を受ける凄腕のヒットマンで。(作品資料」より)


 「アースクエイクバード」と同じく、Netflix映画を劇場公開。

 実在した殺し屋、フランク・シーランの回想という形で第2次大戦後のアメリカ裏社会で起きた出来事を綴っていくサスペンス・ドラマ。

 全部で209分という長さがあり、大河ドラマともなっている。

 監督が「ディパーテッド」「グッドフェローズ」等のマーティン・スコセッシ。
 そしてロバート・デ・ニーロやアル・パチーノ、ジョー・ペシにハーヴェイ・カイテルなど、一昔前のギャング映画には欠かせないキャストだということにどことなく感慨。

 ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの共演に関しては、「ヒート」では決して一緒に映らなかったという話題があり、それ以来の共演となった「ボーダー」では大きな話題にならなかったが、そんな2人が再び共演。

 全米トラック運転手組合の会長であるジミー・ホッファをアル・パチーノが演じ、彼を支える友人であり殺し屋でもあるフランク・シーランをロバート・デ・ニーロが演じ、共に行動するシーンがいっぱい。

 フランクはトラック運転手であったが、小銭を稼ぐため荷物の横流しをしていたが、偶然裏社会の大物、ジョー・ペシ演じるラッセル・ブファリーノと出会い、更にハーヴェイ・カイテル演じるファミリーのボス、アンジェロ・ブルーノから裏の仕事を頼まれるようになる。

 裏の仕事、殺しを請け負っていくうち、ジミー・ホッファの仕事を請け負うようになり、やがて友情を深めていく。


 絡んではくるが、マフィアの話ではない。
 裏社会を描いた作品で、マフィア映画のような雰囲気は充分であったが。

 全米トラック運転手組合の会長であるジミー・ホッファはマフィアと癒着し、絶大な力を持っていた。
 そんなジミーがその後失踪してしまうのだが、その真実を描いたようなクライマックスとなっている。

 かつてのマフィア映画を彷彿とさせる、裏社会に生きる者たちの悲哀、そして栄枯盛衰を描いた作品。

 今では考え辛い程に、街中などで堂々と射殺し、凶器を川に投げ捨てる。

 そんな凶行を描きながら、時折ユーモラスなシーンも交えており、フランクやジミーたちの行き着く先が気になるドラマであった。

 フランクが告白したというこの真実は、本当なのかな。

/5

監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル
於:シネ・リーブル池袋

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 19-284「マチネの終わりに」... | トップ | 19-286「イエスタデイ」(イ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事