CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-203「ドッグ・イート・ドッグ」(アメリカ)

2017年07月04日 00時50分51秒 | アメリカ映画
死か勝者かのどちらかということか
 長年の刑務所生活を終えてようやく出所したトロイは、一足先に出所していた2人のムショ仲間と再会する。
 一人は、とにかくキレやすいコカイン中毒男マッド・ドッグ。もう一人は、普段は温厚だがキレると手が付けられない巨漢男ディーゼル。崖っぷちの人生から抜け出したい3人は、地元ギャングの首領に紹介された、報酬75万ドルの大仕事を受けることに。
 それは、借金を返さない男の赤ん坊を誘拐するという、比較的簡単な仕事だったのだが。(「allcinema」より)


 「ラスト・リベンジ」に続いて、ポール・シュレイダー監督、ニコラス・ケイジ主演で、エドワード・バンカーの小説を映画化したというクライム・サスペンス。

 刑務所生活を終えて出所したトロイは、ムショ仲間であるマッド・ドックとディーゼルの二人と再会。
 裏社会の仕事を引き受けて一儲けし、窮状を抜け出そうと考える。

 しかし、仕事の最中、思いもしなかったことが起こり、3人は窮地に陥ることになる。

 「ジーサンズ はじめての強盗」とは違う意味ながら、窮状を脱しようとする3人が、高額報酬の仕事を引き受け、そこから最悪の状況へと陥っていく様子を描いている。


 3人とも刑務所帰りで、まともな職に就くこともできず、社会にもなじめない。
 そんな様子は、それぞれ違う状況ながら女性に接する姿からも窺える感じだったな。

 加えて、3人とも表し方は違えど、狂気さを合わせ持っており、特にウィレム・デフォー演じるマッド・ドッグは後先考えず凶行に走ってしまう。

 冒頭、一緒に暮らしていた女性にパソコンでポルノ・サイトを観ていたのを怒られ、逆上して女性と、更に一緒に住んでいるその娘まで殺してしまう。
 ポルノ・サイトから日本語が流れてきたのには笑ってしまったな。

 そんなマッド・ドッグが仕事中に起こしたことからトロイたちは窮地に陥ることになる。

 果たして彼らはこの窮地を脱することができるのかが気になるところであったが、終盤の展開は意外なところと、今ひとつ判りかねるところがあるものだったな。

 最後は夢なのか現実なのか。

 ただ、トロイの話し方は確かにあの俳優に似ていたな。


 狂気とコミカルさを交じり合わせた雰囲気の作品で、興味深い展開であったが、ちょっと終盤の展開が思ったような方向にはいかず、今ひとつ判りかねるところのある作品だったかな。

/5

監督:ポール・シュレイダー
出演:ニコラス・ケイジ、ウィレム・デフォー、クリストファー・マシュー・クック、オマール・ドーシー
    ポール・シュレイダー、ルイーザ・クラウゼ、メリッサ・ボローナ、レイ・ガジェゴス、チェルシー・メルトン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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