
27歳まで生きたいからね
絵を勉強しながら世界中を旅したいという夢を抱く自由人のミソ。そんな彼女に憧れを抱きながらも堅実に生きることを願うハウン。性格も価値観も真逆な2人の幼なじみは、楽しい時もさみしい時もずっと一緒だった。
そんな日々がずっと続くと思われたが、ある出会いをきっかけに2人の関係は急激に変化していく。
互いのことを思い合いながらもすれ違い、やがて疎遠になって16年が過ぎたある日、ハウンはミソにある秘密を残し、こつ然と姿を消してしまう。(「作品資料」より)
生き方も価値観も違いながら、共に過ごした女性2人の16年に渡る友情を描いた物語。
冒頭、絵のコンクールで大賞を得た作者、ハウンと連絡が取りたい美術館の職員から親友であったミソが呼ばれる。
その絵は高校時代のミソを描いたもの。
しかし、ミソはハウンの現在の居場所を知らない。
そして、ミソとハウンが出会う小学生の頃からの2人の関係が描かれる。
2人とも絵を描くことが好きなようだが、描く絵は対照的。
堅実な生き方をするハウンは超写実的な絵を描き、自由奔放なミソは見えないものも描くというユニークなもの。
正反対な2人が時にぶつかり合いながらもお互いを大切な存在と認め、過ごしていく。
そんな2人の関係に影響を及ぼすのが、ハウンが恋するジヌ。
ハウンとジヌは付き合うのだが、複雑な三角関係となっていく。
イメージ的には自由奔放なミソが行方をくらますように思うのだが、行方が知れぬようになるのは、ハウンの方。
果たして、どのような経緯でハウンはミソとジヌの前から姿を消すのか。
終盤、ハウンがミソの前から姿を消す様がミソによってジヌに語られ、ミソがシングルマザーとして育てている娘の真実も明らかになる。
しかし、その後にミソが知る本当の真実が明らかとなる。
何とも衝撃的で悲劇的な真実である。
16年に渡る2人の女性の友情と最後に泣いてしまう真実を明らかにする展開。
惹き込まれる作品だった。
/5
監督:ミン・ヨングン
出演:キム・ダミ、チョン・ソニ、ピョン・ウソク
於:新宿ピカデリー
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