僕の詩集

「人間・人生・生きる」をテーマに、色々な角度から人間を描写し、格言詩を目指しております。
読みやすく解りやすい詩です。

僕の詩集No.546【グレゴリアン・チャントン】改訂版

2024-01-16 05:00:06 | 
   グレゴリアン・チャント

            にのみや あきら

*
私には
なにもない
そんな私でも
救いたまえ

*
今まで
生きてきた中での
罪や
過ちを
許したまえ

*
全ての神よ
私が
人間として生まれ
行動した過ちを
許したまえ

*
言葉は理解できなくても
音響に含まれた
精神の深さに
とめどなく涙があふれる

*
音の芸術は
受け手を特定しない
言葉の芸術は
受け手に限定を強要する

*
顔は同じでも
享楽の音楽と
救いの音楽がある
音楽の矛盾点

*
欲望に繋がる進歩はいらない
神様は
静けさと
安らぎだけを与えたまえ

*
特定の神に
救いは求めない
でも私も人間
神の救いは欲しい

*
人間は
千差万別
神に頼るのもよし
頼らないのもよし

*
何もできない私
何もない私
そんな私でも救いたまえ
神よ !

1995.1.28.作

私は、この宗教の信者ではありません。
ある時、たまたまグレゴリア聖歌を聴き、音響の素晴らしさ、神秘的な合唱に音楽的に魅了させられました。CDを購入し聴いていると、気持ちを書きたくなりました。でもこれは、合唱の内容から影響を受けて創ったものではありません。聴きながら、こんな気持ちになったことを記したものです。
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