四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

吉田拓郎『花嫁になる君に』

2022-09-01 17:59:05 | 音楽
20代半ばの頃、グループ交際していた彼女から告げられた。
「私、結婚することになったの。もう、みんなと会えないかも・・・」
突然、そんなことを言われて少しショックだった。

10人ぐらいの男女グループだった。
休みの日にどっかに遊びに行ったり、お酒を飲みに行ったり・・・。
青春を楽しんでいた。

彼女は名古屋では有名なお嬢さん大学の出身。
両親が大学を選んだみたい。
その期待に応えて受験勉強をして入学したみたい。
卒業後はやはり両親の希望で誰でもが知っている某社へ。

そして両親の勧めでお見合い。
トントン拍子に結婚が決まったみたいであった。

花嫁になる彼女のお祝いで僕たちは、ささやかな祝賀会を開いた。
でもどこか彼女にはうれしさがなかったような印象があった。
それが最後の僕たちの別れだった。

あれから数か月たったころ、風の噂で破談になったと耳にした。
両親が敷いたレールの上を歩いてきた。
両親に反抗することもなくいい娘を演じてきた。
ほんとうは結婚などまだしたくなかった。
それに彼女は気づいて婚約を解消したという。
その話しを聞いて何か虚しさを感じた。

吉田拓郎さんの『花嫁になる君に』を聴くと
あの頃の自分の周りにいた女性たちを思い出すことが多々ある。
今ごろあの女性(ひと)たちはどこで何をしているだろう。
幸せに暮らしていることと信じている。

花嫁になる君に
コメント (4)
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