四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

小坂恭子『想い出まくら』

2022-09-02 16:17:31 | 音楽
20代半ばの頃のグループ交際。
カラオケなどもよく行っていた。
誰が何を歌うか、興味はものすごくあった。
歌う曲でその人の心情なども時として分かることもあった。

これは今でも覚えているが、
仲間の女性が小坂恭子さんの『想い出まくら』を歌った。

♪こんな日は あの人の まねをして 
 けむたそうな 顔をして 煙草をすうヮ 
 そういえば いたずらに 煙草をすうと 
 やめろよと 取りあげて くれたっけ  
  ねェあなた ここに来て  
  楽しかった ことなんか  
  話してよ 話してよ 
 こんな日は あの人の 小さな癖も 
 ひとつずつ ひとつずつ 思い出しそう

歌う終わると彼女は泣き出しそうにこう言った。
「この歌、私の実体験とそっくり」
煙草は本当は吸いたくなかったけど、彼への反抗心。
酒の勢いもあったのだろう、延々と失恋話を聞かされた。

おとなしい清楚な女性だった。
まさか泣きながらこんな話をするとは思わなかった。
廻りにいた僕たちは、もうどうしていいか分からなくなってしまった。

小坂恭子さんの『想い出まくら』
煙草とお酒。彼との思い出。
じっくりと聴くと切ない心情が伝わってくる。

この歌を聴くたびにあの日の彼女が思い出される。
これも僕たちの青春の1コマだったんだろう。

想い出まくら 小坂恭子
コメント (5)
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