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映画「追跡者」を観る

2023年11月29日 | 映画

テレビで放映されていた映画「追跡者」を観た。1998年、米、監督シュチュアート・ベアード、原題U. S. Marshals(米連邦保安官)。この映画を観るのは2度目だ。結構面白かった記憶があったのでもう一度観たくなった。

主演の米連邦保安官を演じるのは日本では缶コーヒーの宣伝で有名なトミー・リー・ジョーンズ(77)だ。彼の出演した映画はほとんど観てないが、この映画のような刑事役が本当にはまっていると思う。

(以下ネタバレあり)シカゴからニューヨークへの犯罪者を護送中の飛行機が囚人による騒ぎで機体に穴が空き、オハイオ川に墜落する。飛行機に乗り合わせたサム・ジェラード連邦筆頭副保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、逃走した囚人マーク・シェリダン(ウェズリー・スナイプス)を部下と共に追跡することになる。元CIAの特殊工作員で、2名のCIA部員を殺した容疑を受けていたシェリダンを追うため、外交保安局捜査官のロイス(ロバート・ダウニー・Jr.)が捜査に加わる。

実は、囚人になったシェリダンはCIA部員を殺したがそれは正当防衛で冤罪だった。このため護送機の墜落を利用して脱走し、恋人のマリー(イレーヌ・ジャコブ)の協力をひそかに得て自らの冤罪を晴らそうと行動を開始したのだった。事件の背後にはCIAから中国に国家機密を売り渡す陰謀が存在、その首謀者はなんとロイスだった。それを知らないジェラードは激しい追走劇の末、シェリダンを逮捕したが、ロイスこそ真犯人だと知るや、シェリダンを殺そうと忍び寄ったロイスを間一髪で倒す。

この映画は、ハリソンフォード主演の「逃亡者」(1993)の続篇として制作されたものだが、当初のハリソンフォード作品の評価が高かったため、続編のこの映画は二番煎じで高評価にならなかったらしい。私はハリソンフォード編は観た記憶が無いが、この映画を観る限り、なかなか面白い映画だと思った。ストーリーはそれなりに考えられているし、飛行機墜落場面なども迫力あるし、トミー・リー・ジョーンズの熱血捜査官ぶりも好感が持てた。最後までハラハラ・ドキドキさせてくれて十分に楽しめた。アメリカ映画らしい勧善懲悪ストーリーで肩の凝らない良い映画だったし、この映画を観てトミー・リー・ジョーンズが好きになった。