特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

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NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。

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第3回平成28年度熊本地震被災地応援ボランティア活動報告

2016年05月17日 23時42分54秒 | [平成28年(2016年)熊本地震]熊本県御船町・西原村ボランティア

みなさま、こんばんは。

スタッフ徳倉です。

さて、5/13-5/15に、掲題の通り、熊本地震被災地応援ボランティア活動にバス1台でいってきました。

今回も社会福祉法人恵寿会「グリーンヒルみふね」さんからの要請で職員さんのお宅の片づけや、名古屋栄にある「ソウル家」さんの避難所前での炊き出し、前回のご縁でつながり、ニーズのあったお宅の片づけなどをいたしました。

では、さっそく報告していきます。

まずは、3班の班長のNさんから、活動報告が届いています。

以下、メール本文

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【AM:職員Aさんのお宅の片づけのお手伝い】

午前中は、グリーンヒルみふねからマイクロバスで益城町まで移動し、倒壊したアパートの2階(職員Aさん宅(3人家族))から使用可能な家具、家財道具、衣類や娘さんの想い出の品等の運び出しと運搬をおこないました。
移動の道中、益城町に入ると極端に倒壊家屋が増え、町のメインストリートからも全壊家屋が多く見受けられ、地震の凄まじさ、被害の大きさを目の当たりにしました。
被災したアパートに到着し建物を拝見した時は、1階が完全に潰れていて、2階のお宅の奥の部屋も床部分がかなり斜めに傾いている状況を見て、作業を行うべきか正直判断に迷いましたが、
依頼者さんと建物内に入って床の安定度等を確認し、特に奥の部屋には極力負荷をかけないよう少人数のみ入る事等を打ち合わせし、「実施」と判断。作業に取り掛かりました。
1階が完全に倒壊している為、道路から少し高い所に2階の玄関があって段差部分に足場がかけられており、建物内から数名がバケツリレー式に運び出した荷物を、道路側で受け取って軽トラに積み込む流れで搬出作業をおこないました。
冷蔵庫と洗濯機は引越先の許可を得て、新たな住居に運び、その他の荷物は軽トラ2台に積み込んで、御船町にある別のAさん宅の倉庫まで運んで下しました。
取り掛かった時にはかなりの時間を要するかと思いましたが、Aさんとコミュニケーションを取りながら効率よく作業をおこなうことができ、午前中で終えることができました。
 
 
荷物を下ろした後、一度グリーンヒルみふねに戻って施設内で昼食をとり、
午後からは、1名は他の班の方3名と別の現場へと向かい、残り9名で久田代表が運転するグリーンヒルの車で移動。
 
【PM:職員Bさんのお宅の片づけのお手伝い】 
御船町山間部の集落にある職員Bさんの実家で家財道具の運び出しや傷んだ畳のはぎとり作業をおこないました。
こちらのお宅は何間もある平屋建ての広い古民家で、建物自体は大きな被害は受けていませんでしたが、震災で瓦が落ち、屋根部分がやられた為、
震災後の大雨で雨水が屋内に入り込み、多くの家具や畳がずぶ濡れになってカビが生え、傷んで使い物にならなくなっていました。
 
使えそうな家具・家財道具は敷地内の立派な納屋に移動し、使えない家財は庭に運び出して燃やせるもの・燃やせない物等分別して置き、畳や腐った床材をはぎ取りました。
 
震災時、ひとり暮らしのお母さんは病院に入院していた為、家で被災する事なく済みましたが、職員Bさんは震災後2週間グリーンヒルみふねに泊まり込みで施設の復旧やご利用者さんへの対応に専念され、
また役場職員の弟さんも無休で仕事を優先されてきたため、実家の屋根にシートを掛ける事もできず、震災後の大雨という、いわば二次被害で、実家の家屋、家財道具に大きな被害を受けられてしまいました。
 
兄弟揃って職場や町の復旧・復興を優先され、実家の補修ができなかった為に受けた二次被害。
「シートだけでもかけれたらこういう事にならなかった」という事も話されていましたが、我々が作業をお手伝いしている間も兄弟で冗談を言われ、今回起こったことを常に前向きに捉えようとされている姿勢に感銘を受けました。
 
午前中にお邪魔したAさんのお宅。
建物の状況から、ボランティアセンターが引き受けるボランティアの一般的判断基準では、「お受けできないニーズ」に分類される作業だったと思いますし、Aさんもボランティアセンターにはこのようなボランティア依頼、派遣要請はされなかったと思います。
愛知ボラセンとグリーンヒルみふねさんとの信頼関係があってこその依頼だったと思いますし、現場でAさんと建物内に入って確認し、きちんと打ち合わせした上で臨機応変に「実施」と判断して良かったと思っています。
また、職員Aさん(お父さん)が不要だと思っていた雑誌も娘さんにとってはとても大切な想い出の品であったり、家族それぞれ必要な物の判断には違いがありますが、その事にも女性ボランティアさんがきちんと配慮して対応した事もとても良かったと思います。(帰り際その女性ボランティアさんは娘さんと抱き合って声を掛けられていました。)
 
午後にお邪魔した職員Bさんの実家。
震災後不休で職場や町の復旧・復興にあたられてきたBさん兄弟にとって、ようやくの休みの日に大勢のボランティアスタッフで運び出しのお手伝いをして片づけに目途をつける事ができ、とても喜んでおられました。
実家の片付けに目途がついたことで、部長さんもまた施設の運営に注力する事ができ、この事がひいては震災後の施設全体の復旧・復興の応援につながると思いました。
 
熊本地震後、「いったい自分になにができるのか?」模索していた自分。 
インターネットで愛知ボランティアセンターさんの募集を知り、今回初めて愛知ボラセンさんの0泊3日の被災地応援ボランティアに申し込み、参加させて頂きました。
参加前、現地での作業1日だけで、被災地にいかほどのお役にも立てないのでは?との想いは当然ありましたが・・・
今回参加して、「継続は力なり!」 
被災地に少しでもお役に立ちたいという想いを持った参加者を募って、毎週末名古屋からバスで被災地に駆けつけ、
“狭く深く”の考えで被災された方の立場に立って、被災者と共に一つ一つ課題・問題に取り組み、その日残った作業は翌週にしっかりと引き継ぎ、解決していく。 
愛知ボランティアセンターさんの被災地応援のスタイル、システムはほんとうに凄いと思いました。
 
自分が参加した1日だけの作業が、愛知ボラセンの継続ボランティアによって、被災地に大きな応援になると実感し、参加した事を誇りに思っています。
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次に、わたくし倉から。

熊本はかなり暑かったですが、声をかけあい、ケガもなく無事に活動してきました!

3、4班の避難所での炊き出しは、名古屋栄のソウル家さんとコラボし、御船町の方へ、美味しい、韓国風雑煮(トック)を召し上がってもらいました。

キムチも絶品!

これらは、冷凍車で名古屋から運びこまれ、新鮮そのもの!

ボランティアの皆さんはもちろんですが、活動に寄り添いサポートいただいている運転手の方々、本当にありがとうございます!

また、3班男性陣は途中から、別の班に合流をして、職員さんお宅の片づけをしました。

並ばれている方は、土曜の昼間とあってか、高齢者や親子連れが多い印象でした。

あっという間に、活動は終わり、グリーンヒルみふねさんに戻ってきました。

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バスの中での感想で、

「直接、被災に遭われた方の声を聞きながらの活動でしたが、それは他ボランティアではあまりないことだ」と話された方がいました。

被災者を支援でなく、応援していくことを主眼において、相手のために何ができるのか?

私たちは、指示され作業する人を募集するのでなく、

声をかけあい、協働して、愛知ボラセンとともに被災地や被災された方を応援する。

そう、一時でもとても貴重な仲間そしてチーム愛知ボラセンとして動いていくのです。

 

ということで、

参加されたみなさまお疲れ様でした。

お見送りお出迎えもありがとうございました!

熊本地震、今後も応援活動を続けてまいります。

 

コメント
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