猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

新しき世界

2014-02-27 02:55:17 | 日記
韓国映画「新しき世界」を観にいった。
港の沖合に浮かぶ船の上、裏切り者をコンクリート詰めにしたドラム缶が海中に
落とされる。指示を冷徹にくだしたのは、国内最大の犯罪組織ゴールド・ムーンの
理事イ・ジャソン。しかし彼の本当の顔は、潜入捜査官であった。潜入して8年、
企業化した組織の理事にまでなっていたが、「もうすぐ潜入捜査は終わる」という
上司のカン課長(チェ・ミンシク)の言葉を信じ、その日が来るのを待っていた。
ある日組織の会長ソクが不審な交通事故で急死する。組織の実質No.2のチョン・
チョンと、ソクの右腕だったイ・ジュングとの後継者争いが始まる。

韓国のヤクザ映画である。迫力があり、ハラハラする場面も多く、おもしろかった。
潜入捜査官のイ・ジャソンは早くその任務をやめたいと思っているのだが、カン
課長に組織への密告や家族への監視をちらつかせられ、従うしかない。ジャソンの
焦り、不安、恐怖、苛立ちといった感情が伝わってきて、観ているこちらも不安に
なってくる。バレたら殺されるしかないのだ。
カン課長役のチェ・ミンシクは嫌な奴としての存在感が大である。この人は凄い。
ジャソンはスーツを着こなし、ハンサムでかっこいい(あ、「悪いやつら」のヒョンベに
対する感想と同じことを書いてしまった)。
チョン・チョンはかっこよくはないのだが、冷酷な面があったり、ユーモラスな面が
あったりと、なんとなくかわいい感じもして、この人のキャラクターはおもしろかった。
でも同じ韓国のヤクザ映画なら、昨年観た「悪いやつら」の方がずっとおもしろかったな。
こちらはちょっと退屈な感じがした。ラストの怖さも含めて「悪いやつら」の方が私は
好きだ。
それにしても韓国って厳しいんだなあ。この映画、「19禁(19歳未満は観覧できない)」
なのだそうだ。19禁ってほとんど成人映画じゃないか。日本では確かPG12だったと
思うが。随分違うな。確かに残酷な暴力シーンがあるにはあるが、高校生も観ては
いけないって厳しいなあ~。文化の違いか。



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16ブロック

2014-02-19 11:09:04 | 日記
2006年のアメリカ映画「16ブロック」。
ニューヨーク市警の刑事ジャック・モーズリー(ブルース・ウイリス)は事故で足を負傷して
以来、酒びたりの生活を送っていた。
ジャックは夜勤明けに、裁判に証人として出廷することになっている囚人のエディを、16
ブロック(約1.6km)先の裁判所に護送するという簡単な仕事を命じられた。
ところが護送中にエディが何者かに襲撃され、ジャックの要請に応えて、彼のかつての
相棒フランクのチームがやってきた。

ストーリーは単純だがおもしろかった。ブルース・ウイリスがジョン・マクレーン刑事の
ようにマッチョなキャラクターではないのがいい。
たった16ブロック先の裁判所に囚人を護送するはずが、とんでもない事件に巻き込まれて
しまう。パンパン撃ち合うのはアメリカ映画らしいが、ジャックはアルコール依存症の割に
頭脳派である。なにしろ彼は仕事中も酒を飲んでいるのだ。
根は悪いやつではないのだが、育ちのためにチンピラになってしまったエディを必死で守り、
エディもジャックに心を開いていく。
スピーディでハラハラして、見応えがあった。特にかっこいいと思ったのは、エディが車の
中にいる時襲われるのだが、その時エディを残して酒屋で酒を買っていたジャックが、機敏
に襲撃犯を撃ち殺すシーンだ。エディのことなんか全く見ていないように見えたのに、勘が
いいんだなあ~。カッコイイ。
エディのおしゃべりには参ってしまった。なんてよくしゃべる男なんだ。うるさくて仕方が
ない。でもラストは良かった。
野沢那智さま!!



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