猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ

2016-06-27 04:16:25 | 日記
2006年のアメリカ映画「シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ」。
老朽化が著しい、閉鎖された廃ホテル。減刑と引き換えに修繕の労働奉仕をする
ことになったティーンの軽犯罪者8人が、そこで週末を過ごすことになる。彼らと2人
の監察官、ホテルの女主人以外にそこには誰もいないはずだったが、実は恐ろしい
殺人鬼ジェイコブが潜んでいたのだった。

スプラッター・ホラーである。最初からいかにもな雰囲気。いくら減刑のためとはいえ、
よくこんな不気味なホテルに行くなー。私だったら減刑してもらわなくていいからとっと
と刑務所に帰るわ。最初、主人公が誰なのかよくわからない。警官のウィリアムズか
なーと思ったのだが、違った。スプラッター・ホラーらしく次々に人が殺されていき、誰
が最後に助かるのか想像がつかない。大体1~2人生き残るものだけど。
殺人鬼ジェイコブを演じているのは有名なケインというプロレスラーとのこと。さすが
に見事なガタイ。でも身長203㎝らしいが、そんなに大きくは見えなかった。なんでか
な?まあR18の映画らしく、悪趣味な方法で人が殺されていくのだけど、それ程おも
しろくはなかった。「13日の金曜日」とかそういう系統。ただ意外な点はあった。私は
わからなかった。
ジェイコブがこのような殺人鬼になった理由は、「キャリー」の如し。「SEE NO EVIL」
というタイトルにふむふむと思わせられる。



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(500)日のサマー

2016-06-25 11:41:09 | 日記
2009年のアメリカ映画「(500)日のサマー」。
LAで、グリーティングカード会社で働いているトム(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)は、
地味でさえない毎日を送る青年。ロマンティックな出会いを期待するも、大学で建築
を学んでいた彼にはグリーティングカード会社での仕事はつまらなくて、職場には
おばさんばかり。そんなある日、秘書として職場にやってきたサマー(ズーイー・デ
シャネル)に一目惚れしてしまう。それが彼にとって運命の女性に出会った1日目
だった。そして4日目には、エレベーターの中で好きな音楽の話をしたことをきっか
けに、2人の交流が始まっていく。

ラブコメは苦手な私だが、この映画はいいと聞いていたので観てみたが、「そんなに
いいか?」という感じだった。若い女子が好きそうな映画ではあるが、私は若い女子
じゃないしなー。それとも年代は関係なくて、性格なのだろうか?
トムを振り回すサマー。サマーを小悪魔的だと言っていた人がいたけれど、小悪魔
ではなくてただの自己中なんじゃ…。「真剣に付き合う気はない」「恋人なんて欲し
くない。誰かの所有物になるなんて理解できない」そういう考え方をする人はいるも
のだ、男性でも女性でも。それを良くないとは思わない。ただ、そういう考え方の人は、
トムのような純粋な人と付き合うべきではない。トムはお手軽に恋愛、というタイプ
ではない。そして、仕方なくサマーに合わせていたトムに対するあまりにもひどい仕
打ち。なんなのサマーって。
ヘタレ男子を演じたジョセフ・ゴードン・レヴィットが良かった。いい年をして小学生の
妹(クロエ・グレース・モレッツ)に恋愛の相談をするシーンもユーモラスで良かった。
ラストも気が利いていて良かったが、映画全体としては私はあまり合わなかった。



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イヴォンヌの香り

2016-06-21 03:36:23 | 日記
1994年のフランス映画「イヴォンヌの香り」。
ヴィクトール(イポリット・ジラルド)は12年前を回想する。1958年、夏。30歳の彼は
兵役を逃れてフランス、スイス近くの湖畔に滞在していた。ホテル・エルミタージュで
彼は若く美しいイヴォンヌ(サンドラ・マジャーニ)と出会う。彼女は50歳くらいのゲイ
の医師ルネ・マント(ジャン・ピエール・マリエル)と一緒だった。彼はレジスタンスの
地下組織員という秘密の顔があるようだ。ヴィクトールは自分をロシア人の伯爵で
あると嘘をつき、イヴォンヌは女優だと言う。2人はすぐに愛し合うようになる。

パトリス・ルコントの恋愛映画であるが、あまりおもしろくなかった。期待していただ
けに、「え…」という感じだった。簡単に言うとロシア人の伯爵だと偽ったフランス人
男性と、美しい女優とのひと夏の恋愛を描いた映画である。でもなんというか、ゲイ
の医師ルネはともかく、主役2人にあまり魅力を感じなかった。ヴィクトールは兵役を
逃れるために豪奢なホテルで本を読んでいるだけで、お金あるんだなー、暇なんだ
なー、と思ってしまう。イヴォンヌはとてもスタイルがいいのだが、顔にちょっとクセが
あるのが気になった。
でも高級ホテルは素敵だし、湖畔の風景はきれいだし、イヴォンヌのファッションは
かわいいし、目の保養にはなった。逆に言うとそれだけの映画って感じ。大体ゲイ
のルネとイヴォンヌは年もかなり離れているし、どういう関係なんだろう?お友達?
ルネはイヴォンヌのことをとてもよく知っているようだった。
そしてどうしてこの人がここで死んじゃうの?というシーンの謎。フランス映画には
「どうしてここでこの人が死ぬんだろう、自殺するんだろう」と思うシーンが時々ある
が、それはそれであまり深く考えなくていいのだろうなと思う。12年経ってもイヴォ
ンヌの幻影にとらわれている、情けない男の物語である。イヴォンヌ役の女優も、
他の映画にはほとんど出演していないみたいだし、すぐに女優をやめてしまった
のだろうか?
この映画、ルコントにしてはちょっと微妙だと思った。



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ディストラクション・ベイビーズ

2016-06-17 05:08:16 | 日記
日本映画「ディストラクション・ベイビーズ」を観にいった。
愛媛県松山市西部の小さな港町三津浜。海沿いの造船所のプレハブ小屋に、2人
きりで暮らす芦原泰良(柳楽優弥)と弟の将太(村上虹郎)。日々ケンカに明け暮れて
いた泰良は、ある日を境に三津浜から姿を消す。しばらく経ち、松山の中心街。強そ
うな相手を見つけてはケンカを仕掛け、打ちのめされても食い下がる泰良の姿があっ
た。街で野獣のように生きる泰良に興味を持った高校生・北原裕也(菅田将暉)。彼
は「俺とおもろいことしようや」と泰良に声をかける。2人の危険な遊びが始まった。
やがて車を強奪した2人は、そこに乗り合わせていたキャバクラで働く少女那奈(小
松菜奈)を後部座席に押し込み、松山市外へ向かう。その頃将太は、自分を残して
消えた兄を捜すため、中心街へとやってきていた。

とにかくケンカ、ケンカ、ケンカ。物語の9割はケンカのシーンではないだろうか。観る
人を選ぶ映画かもしれない。泰良、将太の兄弟は小さい時に母親が家を出ていって、
その後父親も死んで、子供だからかわいそうだからと、造船所のおじさん(でんでん
)が面倒を見ている。でも、一応学校へ通っている弟と違い、兄はろくに働きもせず
ケンカばかり。おじさんも「あいつは駄目だな」と見放している。兄の泰良がどうして
まともな暮らしをしないのか、その理由は描かれていない。まあ、そういう子なんだろ
うな。
兄を捜して松山市の中心街に出てきた弟は、兄と知らない誰かが無差別に暴力事
件を起こしていることを知る。テレビでも放送され、インターネットでも情報が流れて
いる。絶望的な気持ちになる弟。
後半は「ここまでやる?」というような展開になる。思春期の少年たちのやり場のない
怒りや不満、そういったものを取りあえず描いているんだろうな、という感じ。泰良に
も裕也にも裕也の友人たちにも那奈にも、同情は全く感じない。バカな少年たちの
お話、という感想しかない。松山って本当にあんなに不良が多いのだろうか?
注文をつけるならば、柳楽優弥と菅田将暉の髪型を逆にして欲しかった。



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バクマン。

2016-06-15 04:48:18 | 日記
2015年の日本映画「バクマン。」
中学3年生の真城最高(サイコー/佐藤健)は高い画力がありながらも将来に夢を
持てず、ただ流されて生きていくだけの退屈な日々を送っていた。サイコーの叔父
はかつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家・川口
たろう(宮藤官九郎)で、連載打ち切り後の過労によって亡くなった過去があった。
ある日サイコーは些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイトで作家志望の
高木秋人(シュージン/神木隆之介)に「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われ
る。初めはその誘いを断っていたが、声優を目指している片思いのクラスメイト・
亜豆美保(小松菜奈)と「自分の漫画がアニメ化され、ヒロインの声を亜豆がやる
ことになったら結婚する。それまでお互い直接会わない」という約束をしたことから、
漫画家への道を志すことになる。

週刊少年ジャンプで人気を博した「バクマン。」の実写映画である。漫画の実写化
は原作にはかなわないと相場が決まっているけれど(私の中で)、これはどうだろ
う?良くできていたような、そうでもなかったような、微妙なところである。まずサイ
コーとシュージンの配役が逆な気がするのだが、これは同様に思った人も多いの
ではないだろうか。神木隆之介の方が小柄で細くて、サイコーっぽい。でも観てい
るうちにそれ程違和感はなくなってきた気もする。これは神木隆之介と佐藤健の
演技力によるものだろう。
天才高校生漫画家新妻エイジ役が染谷将太というのは合っていたと思うが、新妻
エイジのキャラクターが少し不満である。原作のエイジは凄い変人だが、1つ年下
のサイコーやシュージンに対して敬意を払っている。しかし映画のエイジはただの
傲慢でイヤな奴になってしまっている。エイジのエイジらしさをちゃんと描いて欲し
かったなあ。
サイコーたちが原稿を描くシーンは斬新でおもしろかった。躍動感にあふれていて、
あれはいい。子供の頃漫画家になりたかった私はわくわくしながら観た。わくわくと
言えば、本物の少年ジャンプの映像がたくさん出てくるのだが、もう大興奮だった。
ジャンプ編集部に1週間くらい泊まりたいものである。

そういえば!やっと「HUNTER×HUNTER」の33巻がでましたっ!32巻からどれく
らい経っているんだろう( ̄▽ ̄;)絵がとても丁寧にきれいになっていて驚いた。蟻
編は「これ下描き?」っていう感じだったからな~。



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