猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

愛しのジェニファー

2014-10-31 02:27:58 | 日記
2005年のアメリカ映画「愛しのジェニファー」。
刑事のフランク(スティーブン・ウェバー)は、男が女性を殺そうとしている現場に出くわし、男を
射殺した。男は「ジェニファー」と言って息絶えた。警察に保護されたジェニファー(キャリー・
アン・フレミング)だったが、知的障害があり、会話が成立せず、そして驚くほど醜悪な顔をしていた。
とりあえず精神病院に入れられたジェニファーを、フランクはかわいそうに思い、行き先が決まるまで、
と自宅に連れて帰った。フランクの妻子はジェニファーの容貌に驚き、反対する。

こちらも短編ホラー映画である。監督はダリオ・アルジェント。
ジェニファーを自宅に連れて帰ったことにより、フランクの人生は狂い始める。男がジェニファーを
殺そうとしている時、フランクに向かって「こいつの正体も知らないくせに」と言った。ジェニファー
にはある秘密があったのだ。
フランクは何故ジェニファーのことを気にかけたのだろう。構わずに、精神病院に入れていたら、不幸の
連鎖は避けられたのに。そんなにかわいそうだろうか?と思った。身よりがないようだから、入院は
正しい行為だっただろうに。
ジェニファーの生い立ちに興味がある。どうやって生きてきたのだろうか。
それにしてもあんなに醜悪な顔を思いつくなんて、さすがアルジェント監督。「フェノミナ」を思い出す。
後味が悪いが、おもしろい映画だった。この映画、原題は「ジェニファー」というのだが、私もそっちの
方がいいと思った。



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虫おんな

2014-10-27 05:56:41 | 日記
2006年のアメリカ映画「虫おんな」。
昆虫学者で、無類の虫好きのアイダ(アンジェラ・ベティス)はレズビアン。部屋にたくさんの
昆虫を飼っているが、「虫が気持ち悪い」という理由で恋人に振られてしまい、落ち込んでいた。
ある日アイダの元に小包が送られてくる。中に入っていたのは未知の昆虫で、彼女が目を離した
すきに姿を消した。そんなアイダに、ミスティ(エリン・ブラウン)という美人の恋人ができる。

短編ホラー映画である。私も虫は大嫌いなので、こんなに虫を飼っている人とは付き合えないな。
アイダの元に送られてきた昆虫は、実はとんでもないものだった。その虫の描写が気持ち悪い。
ミスティの耳がただれていく様子に、これから起きることが予想されてしまい、ぞっとする。
アイダの住むアパートの大家さんはとても清潔好きで、アイダに苦情を言うが、アイダが「ペット
を飼っていいと言った」と言うのに対し、大家さんが「ペットというのは犬や猫や小鳥や豚のこと
よ」と返すのがおもしろかった。それはそうだろう。
ラストも含め、まあまあおもしろい映画だった。



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フェイク

2014-10-24 03:38:24 | 日記
1997年のアメリカ映画「フェイク」。
FBI潜入捜査官ジョー・ピストーネ(ジョニー・デップ)は、かねてから連邦捜査局にマークされて
いたマフィアの一員である”レフティー”ベンジャミン・ルッジェーロ(アル・パチーノ)との接触の
機会を得る。宝石鑑定の腕をレフティーに見込まれたことをきっかけに、彼は”ドニー・ブラスコ”と
偽名を名乗り、身分秘匿捜査に入り、レフティーはもとより、その取り巻きのグループとも親密な
関係を築き始める。彼らとマフィアの一員として活動する中で、末端から組織の中核に至るまでの
全容を解明しつつ、潜入捜査は成果を上げていく。連邦捜査局のバックアップにより、ドニーは
グループ内で功績を示し始める。

実際のFBI潜入捜査官を描いた映画である。おもしろかった。若いジョニー・デップがかっこいいし、
アル・パチーノは相変わらず渋い。この2人だからとても良かったのだと思う。
ジョーはマフィアの一員として潜入し、全容解明という成果を上げていく。しかし一方でレフティーと
行動を共にし、予定外の情を持ってしまう。友人としてレフティーに、足を洗い、船で旅に出るように
勧めたりもする。ジョーは潜入捜査官という立場と、1人のマフィアという偽りの立場との間で苦悩
するようになる。この辺りの描写がいい。
そしてジョーにはもう1つ悩みがあった。家庭のことである。もちろんレフティーたちには秘密にして
いたが、ジョーには妻子がいた。仕事のためめったに家に帰ってこない夫のことで、妻は苦しんでおり、
たまに帰宅してもケンカが絶えなかった。それもジョーの悩みの種だったのだ。妻の気持ちわからなく
もないが、夫は潜入捜査官なんだから仕方ないんじゃないのかな…と見ていて思った。妻の方は離婚
まで考えるのだが。ちゃんとクリスマスにはプレゼントをたくさん持って帰宅したじゃない、と思った。
それにしてもラストの方でFBIがマフィアたちにジョーの正体をバラしていたが、あれは本当なのだ
ろうか?あんなことする必要があったのだろうか。あれは疑問に思った。
終盤はとてもおもしろかったし、ラストも感動的だった。



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ホステル2

2014-10-20 03:22:44 | 日記
2007年のアメリカ映画「ホステル2」。
ローマに留学しているアメリカ人女子大生べス、ホイットニー、ローナの3人は旅行を計画し
プラハに向かう。しかし行きの列車の中で美しいモデル・アクセルから天然のスパの情報を聞き、
スロバキアに行くことにする。プラスティスラバという町のホステルに到着した3人はその日の夜、
収穫祭に参加するが、ローナが男性に誘われボートに乗り込んでしまう。翌朝になってもローナは
帰ってこなかった。3人は自分たちがホステルに到着した時点で、町ぐるみでオークションにかけ
られていることなど知るはずもなかった。

「ホステル」の続編である。話もつながっていて、登場するホステルやホステルのフロント係も
同じである。前作は男子大学生、今作は女子大学生が犠牲者だ。大体続編はおもしろくないことが
多いが、どちらもそれなりにおもしろかった。どちらも「娯楽として拷問と殺人を楽しむ金持ちたちの
クラブ」である「エリート・ハンティング」なるものが登場する。前にも書いたが、こういうものが
本当に存在しそうで怖い。それにしてもこの映画、スロバキアを舞台にしてしまっていいのだろうか。
スロバキアに本当にあるような気がしてくるではないか。
前作のラストではパクストンがスカッとさせてくれたが、今作のラストではべスがその役を担って
いる。意外な展開で、なかなかおもしろかった。



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ホステル

2014-10-17 02:18:39 | 日記
2006年のアメリカ映画「ホステル」。
アメリカ人大学生のパクストンとジョッシュはバックパックを背負ってヨーロッパを旅していた。
途中アイスランド人のオリーが加わり、3人は毎夜派手に遊び歩いていた。ある日、スロバキアに
ある田舎町に、最高の女たちと遊べるホステルがあるとの噂を耳にする。さっそく3人はそこへ
辿り着き、同室の女性2人と楽しい一夜を過ごす。ところが翌朝、オリーが「帰国する」とのメッセ
ージを携帯電話に送ってきたまま行方不明となってしまう。パクストンとジョッシュはこの状況に
不審を感じ、オリーを捜すが見つからなかった。そして翌朝、ジョッシュまでもが行方不明になって
しまう。

サスペンス・ホラー映画である。最初の方はあまりおもしろくないのだが、少しずつおもしろくなって
きて、終盤は結構ストーリー性もあり良かった。「痛い系」の映画である。あまり趣味のいい作品とは
言えないが、私はなかなか趣味が悪いので、それなりに楽しめた。
旅をしていた3人は、次々に拉致され、「娯楽として拷問と殺人を楽しむ金持ち達のクラブ」に売り
飛ばされてしまう。そこで行われる行為はここでは書きたくない程おぞましい。でもそういうクラブ
って本当にありそうなのが怖い。クラブではないけど、「ムカデ人間」の博士も悪趣味なことを考えて
いたわけだし。そういう人間が本当にいそうなのが怖い。
ラストのパクストンの反撃は見ていてスカッとした。パクストンは頑張った。最大の見どころである。



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