猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

座頭市

2014-03-06 03:11:09 | 日記
2003年の日本映画「座頭市」。
盲目の侠客・市(ビートたけし)がある宿場町にやってきた。その町はヤクザの銀蔵
(岸辺一徳)一家に支配され、苦しい生活を強いられていた。
市はおうめ(大楠道代)を助けたことがきっかけで、おうめの家に厄介になる。
市は賭博場でおうめの甥で遊び人の新吉(ガダルカナル・タカ)と知り合い、親しく
なる。市と新吉は、子供の頃に盗賊に両親を殺され、その仇を探している芸者の
姉妹と出会う。
脱藩して職を失った浪人(浅野忠信)もこの町に流れつき、剣術の腕を買われて銀蔵
一家の用心棒になる。

私は原作も勝新太郎の座頭市も全く知らないので、初めて見る座頭市だったが、おも
しろかった。私はとにかく侍や刀や弓矢(この映画に弓矢は出てこないが)が好きなの
だ。
出演陣も豪華だし、なにより市のキャラクターがいい。江戸時代なのに何故か金髪
だが、そんなことはどうでもいいくらいビートたけしが市にはまっている。
盲目であまりしゃべらないが、ものすごい剣の達人、というこの役、勝新太郎
(知らないけど)以外にはビートたけししか出来ないんじゃないだろうか、と思うくら
いである。
市が時々照れたようにニッと笑う表情が魅力的なのだが、これはたけしの素の表情
でもあるように思う。あれがいいんだなあ。
岸辺一徳は相変わらず悪人面でいい。ガダルカナル・タカはこの映画でとてもいい
演技をしていた。博打好きの遊び人だが、人のいい明るい男で、それをよく表現
していたと思う。
庶民たちのタップ・ダンスのシーンは圧巻である。暗く悲しいストーリーの中の、
救いであると私は思った。



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コメント
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