思いつくままに書くブログ

基本、旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。

料金補充券のあさま号特急券

2013-03-20 17:11:39 | 鉄道
こちらは前回の記事の旅行で使った”長野行新幹線”で使った手書きの特急券。

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これだけは実家から近い、室蘭本線の栗山駅で購入。今じゃ栗山英樹監督の”第二の故郷”としてすっかり有名となってしまった栗山町。私にとっては旨いラーメン屋と酒蔵のある街としてしか認識していませんが。今では駅も綺麗になった反面無人駅になったようですが、当時は木造駅で駅員がいて、簡易委託ながら全国全線の乗車券や指定券を販売していました。青春18きっぷなどは扱っていなかったように記憶します。

切符は〈あさま516号〉のもので、長野14時17分発東京行きなわけですが切符に「乗継請求」が捺されています。この制度について簡単に説明を。

本来、乗継割引と言うのは先乗と後乗の特急券をまとめて買わないと割引になりません。今でもあるのかどうか分かりませんが、福知山系統とか岡山接続の米子方面や四国方面の特急車内で、車掌がばんばん車内で割引特急券を発売していると聞いた事がありますが勿論制度を無視した扱いです。

だけど一方の列車が満席だったり、在来線から新幹線に乗り継ぐ場合、本州と北海道を乗り継ぐ場合は翌日でも割引可能なので(夜行列車の名残、夜行に乗ったら必然的に乗り継ぐのは翌日になる)先乗を1ヶ月前に購入したため後乗がまだ発売前の場合、切符に証明する事で、後日これを呈示すれば割引特急券を買える仕組み。しかしこの時はそういう理由ではありませんでした。

大糸線で松本に着き、3分後の長野行き普通列車に乗り継ごうとしたんですが、改装前の松本駅の通路は新宿から着いた特急の客や、新島々へ向かう行楽客などがごちゃごちゃになって前に進めません。確か1分程度遅れたこともあり「長野行きはお急ぎください」なんて放送はあるが進めない。ようやく脱出してホームへ向かうとタッチの差で行ってしまいました。

すぐに改札だったか精算所だったかに行き、事の事情の説明を求めると大糸線が定時で到着したと思ったとか、全員乗り継いだと思っただの、果ては大糸線から篠ノ井線への乗継標準時分は5分でそもそも乗継不能だの、二三人の駅員が現れて言い訳する始末。乗り換え不能なら「お急ぎください」とは言いませんよね。それにね、かつての旭川駅の富良野線ホームくらい離れているのなら理解できるが、あの構造で5分とは詭弁でしょう。ちなみに乗り継げなかったのは私以外にも3人いました。

ともあれ次の普通列車で長野へ向かっても新幹線に間に合うが、こういう理由で予定が狂ったのは癪で「後続のしなのに乗せてくれ」って言ってみたが無理。大幅遅れじゃないから、自分で特急券を買ってくれとのこと。しかし定価を払うのも癪だったので、新幹線の切符を見せて「せめて乗継割引適用しろ」と言ったら「それなら応じます」と。JRとしてもここが落としどころだったか。マルスで長野までの割引自由席特急券を発行し、手書きの新幹線特急券には「乗継請求」をぺたり。つまりは松本駅としては元々この切符には乗継請求が捺されていて、それに基づいて割引特急券を発行したことにしたかったらしい。まあ何かあったときの責任逃れですな。

程なく名古屋から長野行きしなの号が到着。松本下車も多いので自由席は余裕あり、途中で乗る予定だった普通列車を追い抜いて長野には早く到着し、時間も生まれたので観光に時間を充てました。