思いつくままに書くブログ

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古民家風で大人気らしい田舎そばを、そして大きな山葵を 禅風亭なゝ番

2020-05-27 07:01:20 | 2020年の旅行記(国内)
修禅寺のお参りを終えると13時半頃だったか、さすがに腹が減った。やはり暑いのでそばにしようと思う。



修禅寺の界隈にもそば屋は何軒か見える。その一軒に近づくと店先の椅子に座っている人、人気店で並んでいるに違いないと思って近づくと「いらっしゃい、こちらはそば屋です、いかがですか?」。要は客がいなくて店主が暇しているだけ、さすがにそんな店は嫌だなあ。入りませんでした。ほかにも入りたいような店が無く、もういっそバスで修善寺駅に戻って駅内のセブンで冷やしたぬきでも買ってベンチで食べようかと思った矢先、この店を見てぴんときた。



いい感じの古民家、「禅風亭なゝ番」というようで店先には安住アナのサインが展示されている。ぴったんこカンカンでロケでもあったのでしょうか?まあここにするかと引き戸を開けて入ると七分くらいの入り様。ひとりと告げるとカウンターというかいろりを囲んだような席に案内される、そこの先客は2人。ひとりは入れ違いで帰りもうひとりは若い兄ちゃんだがビール飲みながらそばを手繰っている。



舌代を見るとなかなか手ごろだ。ざるそばが650円だ、さっきの店は900円だったな。しかし周囲を見ると殆どが「禅寺そば」というのを注文しているよう。店先の看板にもあったし、ちょっと高いけどそれにしようか。ということで注文すると「とろろとうずらは食べられますか?」と訊かれたのでノープロブレム。そして「お車でしょうか?」というのでこのメニューには酒が出るんですかと訊いてみた。そうしたら「いや、駐車場の利用があるのかどうかです」だと、紛らわしい聞き方をしないでほしいなと思う。誰だって勘違いするだろう。



待つこと10分余り、そばなので意外に早かった。



まず一目見てびっくり!大きくて立派な山葵だな、さすが伊豆だけあるなと。いまがまさにシーズンでしょうか、でも個人的には北海道の山わさびに醤油かけてご飯で食べたい。ここで「お客さんは初めてですか?」というのでそうだと言うと食べ方の説明があります。わさびは勿論すっていいが別皿のわさびもあるので好きなほうをとのこと。おろす場合は茎に切れ目を入れてあるのでそこから折ってすると美味しいと。ひょうたんの容器は3段になってて上につゆが入っているので全部移してほしい。次に山菜が、味ついているのでつゆに入れて山菜そば風にしてもよし、そのままつまんでもよし。最下段にはとろろそばが入っている。ごまも自分ですってお好みでとのこと。そしてわさびは余ったら持ち帰るのも可能で、皿の山葵を使うのならそっくりお持ち帰りでも構わないと、なかなか面白い感じ。ということで持ち帰りにして皿のわさびを使おうかな。



薬味は大根おろしに葱と茗荷。茗荷はさっぱりしてどこか野趣味が合って好きだ。全部つゆに投入し胡麻もすって少し入れた。山菜は少し入れてみたがいい味が付いているので箸休めにつまむのがいいと思う。つゆは甘目で個人的にはもうすこし辛くてもいいのだが茗荷が入るのでこれくらいでもいいのかなという感じ。そばは太目で濃い色合いで皮ごと挽いた田舎蕎麦ですね。ちょっとコシが弱い気もするが風味はいいです。そばの味がしっかりと感じます。



とろろそばもいい感じ。こちらにも胡麻を投入してみました。美味しくなるに決まっていますから。だけどとろろってこのブログに何度も書いているけど子供のころは口が痒くなるからキライだったが今ではすっかり好物だから不思議なものだ。ここでそば湯と茶請けが運ばれましたが食べ足りないのでせいろを1枚追加。



なにぶんにもせいろ自体の盛りは少なめなんでね、よって追加も400円とお安め。これだけ食べたら腹いっぱいです。



茶請けはわさびの茎の三杯酢漬けなんですが、ちょっとこれは好みの味では無いなあ…。酢は好きなんだけどちょっと酢がきついというか、あとわさび茎のえぐみもあって。アク抜きが弱いのかな、してないのかな?お会計は1,740円と高めですが美味しかったですし、わさび1本持ち帰りができるのでまあ妥当でしょう。そもそも1人で1本使い切ることなどできるわけなく、この1本で3~4人分を賄うことはできるでしょう。持ち帰って茎は炒めてみようかな、ぴりっと辛くて旨いかもしれない。あとは刺身で試してみよう。

そういえば隣にいた若い兄ちゃん。ビール飲みながら禅寺そばを食べているなと思ったら追加で天ぷら盛合せと日本酒を冷酒で注文し、本人は悦に入っているような雰囲気を感じたけど順序としては逆だよなあ。まず日本酒と天ぷらで「蕎麦前」として愉しんで、最後にそばをたぐるのではないでしょうか。これでは折角の蕎麦の余韻が無くなっちゃいますよね。ただし天ぷらと一緒に抹茶塩が運ばれたが「天つゆを用意してください」と言ってたのは理解できるな。天つゆにどっぷりつけて食べたいもの。



修善寺駅に戻りましょう。


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