ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

小笠原紀行2021年6月 その4 小笠原航路 ミナミオナガミズナギドリ シロハラミズナギドリ クロアジサシ オナガミズナギドリ カツオドリ等

2021-08-16 | 小笠原、三宅島、航路
シロハラミズナギドリ 6月14日青ヶ島近海

6月13日小笠原航路 父島〜聟島列島北沖:父島二見港の出港時には世界一というお見送りを受けます。島の観光クルーズ船が「行ってらっしゃ〜い」と送っていただくと、やっぱりうるっと来ます。
少し沖に出てから近くでクルーズしていたのか昨日までお世話になったOcean Magic号がサプライズのお見送り。感激です。いろんな意味でまた小笠原に来たくなります。
さて、船は一路、竹芝桟橋を目指して北上して行きますが、突然、マッコウクジラが出現。お見送りしてくれたようです。
そして本ツアーでよく出てくれたシロハラミズナギドリです。チャーター船ほど近くにはなりませんが、時に割と近くを飛んでくれます。
空模様は晴れたり曇ったり、海面キラキラをバックにするのも気に入っています。オナガミズナギドリがハマってくれました。
曇ってくるとこんな感じのシロハラミズナギドリです。
そう言えば今回、意外に船について来るカツオドリが少なかったです。
午後5時を回って少し陰ってきた中でクロアジサシが2羽で飛翔。
シロハラミズナギドリが本当によく出てくれます。ついつい撮ってしまいます。やっぱり下面の模様が綺麗!
近くを飛んでくれたクロアジサシです。
午後6時になって段々暗くなってきました。まだ何とか写りましたが、そろそろ今日は上がりです。

6月14日青ヶ島沖辺り〜伊豆諸島〜竹芝:翌14日も日の出前にスタンバイですが、雲が厚く日の出は望めませんでした。午前6時半ごろ「クロウミツバメ!」の声にカメラを向けると遠かったですが、何と航路上でもクロウミツバメが写せました。フラッシュがちゃんと見えて嬉しいですね。
時に晴れ間が出て、朝日を浴びたシロハラミズナギドリが青い海をバックに浮かび上がります。
そして7時15分ごろ八丈島近海で「ミナミオナガ!」という驚きの中村さんの声!慌ててカメラを向けると、写せました!遠いですが、何とかミナミオナガミズナギドリと分かります。本種に会いに行こうというツアーが組まれる程の人気のミズナギドリ。ここで初めて出会えて嬉しい限りです。
時刻は8時半を過ぎて三宅島が近くになってきましたが、相変わらずシロハラミズナギドリが飛んでくれます。しかも割と近くです。
オナガミズナギドリはすっかりオオミズナギドリに変わっています。
シロハラミズナギドリの背中側ですが、ちょっと単調ですね。
やっぱりお腹側がいいですね。
9時10分頃またまたクロウミツバメ!遠いですが、出てくれました。
他にライファーのオーストンウミツバメも出てくれて証拠写真は写せたのですが、クッキリした写真はお預けです。アホウドリ類はやっぱりクロアシアホウドリのみ。
お昼頃に東京湾に入り、オオミズナギドリ、ウミネコ等しか出なくなり、デッキでの観察は終了。5種の新規確認種を得て満足なツアーとなりました。頑張って探していただいたガイドの中村さん有り難う御座います。ツアーの皆様にもお世話になり有り難う御座います。航路では何が出るか分からないので、思い込みを捨てて、忍耐強く探さなければならないと感じた次第です。

次回は、所用で戻った岡山のブッポウソウをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。
ご参考までに昨年8月に出掛けた小笠原ツアーはこちら

小笠原紀行2021年6月 その3 父島沖/父島 クロウミツバメ セグロアジサシ アカガシラカラスバト シロハラミズナギドリ オナガミズナギドリ アナドリ等

2021-08-12 | 小笠原、三宅島、航路

クロウミツバメ 6月12日父島沖

6月12日父島沖/父島:2回目のチャーター船クルーズの今日、風は弱くなっており、出航は問題なさそうですが、クロウミツバメのポイントに行けるかどうかは実際の海況を見ての判断となります。漕ぎ出してみると沖の方はまだまだ波が高いので、まず島近くでのクルーズ後、早めの昼食を静かな入江で取って、沖のポイントに向かうこととなりました。まずは島周りでクロアジサシがよく出るところを回ってみましたが、今日はなぜか出ません。オナガミズナギドリが浮かんでいました。
早めの昼食を取り、沖のポイントに向かいます。風は昨日より弱くなっているとはいえ、沖の方のウネリは大きく、船が大きく揺れます。それでも凄腕の船長さんの操船で何とかポイントには行けそうです。アナドリが近くをかすめて行きます。

オナガミズナギドリも近くにピンクの足を見せて着水しました。
近くを飛んでくれるのはいいのですが、飛行速度が見かけ上、早くなって撮るのは結構大変です。それでも何とか撮れるとやっぱりいいですね。
そして遂に待望のクロウミツバメが登場!ガイドの中村さんの声が弾んで響きます。やったー!という感じで、初列風切付け根の白いフラッシュが肉眼でも鮮やかに見えたのには感激しました。嬉しいライファーです。ウミツバメはヒラヒラ飛ぶと言いますが、大型のクロウミツバメは決してそんな事はありません。近くを飛ぶ時は疾いです。写真に収めるのは結構大変ですが、何とか何枚か撮ることができました。
シロハラミズナギドリも出現。
近くをかすめて飛んでくれましたが、疾くて大変。
そんな時、上空に白いお腹のアジサシが飛んで来ました。セグロアジサシです!こちらもライファー、嬉しいことです。肉眼で違うと分かったので双眼鏡で確認せず、素早くカメラを向けたおかげで写真に残すことが出来ました。
アナドリもよく出てくれるのですが、そう言えばクロウミツバメによく似ていますね。
無事狙いのクロウミツバメに会え、満足して引き上げましたが、船が上下に揺れること揺れること、座っていたらお尻の皮が少しむけてしまいました。それでも今回も誰も船酔いせず、よかったです。夕食時乾杯したいところですが、仕方がないので、食前酒として自販機の前で乾杯でした。
6月13日父島:小笠原丸は午後3時に出航なので、それまでは自由行動です。赤ポッポと亜種ハシナガウグイスを求めて、同部屋だったSさんと大神山展望台周辺を探索しました。求めて行くと中々出てくれないもの、ハシナガウグイスも出てくれますが、満足な写真は撮れずでした。イソヒヨドリは簡単に被写体になってくれます。4羽ほどで佇んでいました。若鳥でしょうか。
展望台からの湾内の眺めです。小笠原丸が見えています。
こうしてボーッと眺めていると1羽の赤ポッポが港の方に飛んで行きました。ひょっとしてと思って2人で、急ぎ港前の実がたわわに実ったガジュマルの大木を目指しました。すると居ました居ました!3羽も居ました。無心に赤いガジュマルの実を啄んでいました。しかし、葉陰だったり、逆光だったりとシャッターチャンスが中々ありませんでした。これはバランスを失ってよろめくちょっとドジな赤ポッポ。
場所を変えて葉陰から出てくる時を狙います。
光の条件の良いのはこれぐらいでした。頭部から首筋の金属光沢が何とか写りました。
羽の色が今ひとつですが、イソヒヨドリはそこら中に。
こちらが父島のメインストリートです。街路樹のデイゴの花が綺麗です。
ということで、出航時間が近づき、名残惜しいですが、小笠原丸に乗り込みました。

次回は、帰りの小笠原航路の様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

小笠原紀行2021年6月 その2 父島/父島沖 アカガシラカラスバト クロアジサシ カツオドリ オナガミズナギドリ イソヒヨドリ等

2021-08-08 | 小笠原、三宅島、航路
亜種アカガシラカラスバト 6月10日父島

6月10日父島:父島に上陸後、宿に荷を下ろし、島内の探鳥に出発しますが、宿の周りに亜種オガサワラノスリが数羽舞っていました。先ず港の公園から巡りますが、街路樹のデイゴの花が綺麗でした。

大神山神社展望台に登りますが、なるべく傾斜の緩い道を選んでもらいました。途中イソヒヨドリがあちらこちらにいましたが、この時期♂の青色が今一つですね。この子は若鳥のようなので、色は今ひとつなのでしょう。
展望台で涼しい風に当たり一休みして道を下って行くと遂に亜種アカガシラカラスバトが出てくれました。こちらに驚いたのか飛び上がりましたが、手すりの上で寛いでいる様子。初めて写真をたっぷり撮らせてもらいました。
他には亜種ハシナガウグイスが下手なホーホケッを聞かせてくれましたが、中々被写体にはなってくれません。しかし、アカガシラカラスバト、通称アカポッポがしっかり撮れたので満足な島内散策でした。暑い小笠原で冷たいビールを飲めるかと思いきや宿の食事時に酒類は提供できないとの事。えーっ、それはないでしょうと思いましたが仕方ありません。PCR検査で全員陰性なのに‥‥。どうも日本の対応は実体に基づかずチグハグで、一律に求めてくるので困ったもんです。食後に外に出るとオガサワラオオコウモリが何羽も飛んでいました。大きい!
6月11日父島沖、南島:さていよいよチャーター船での海鳥観察ですが、当日は風が強く出航が危ぶまれるほどでした。船長さんが迎えに来てくれて出航は出来るようですが、沖に出れるかどうかは、実際に波を見てみないと何とも言えないとの事。そんな中出航しましたが、沖の方は結構な白波。やはりポイントの沖までは行けないとの事で、先ずは南島に向かいました。ここでは、カツオドリ、オナガミズナギドリ、アナドリが繁殖しているそうですが、昼間見えるのはカツオドリのみ。まだ、白いむくむくの雛はまだでしたが、カツオドリが飛び交っています。
ボニンブルーと言われる小笠原の群青色をお腹に映して飛ぶカツオドリは”アオハラカツオドリ”と呼んでいいのではないかと思われました。
さて、波の穏やかな入江で昼食を取り、比較的波の穏やかな方の沖に出ていただけることになり、凄腕の船長さんに感謝です。しかし、沖に出るに従い、船は大揺れ、塩水を被りながら進んでいくとオナガミズナギドリが時に小さな鳥山を作っていたりします。航路と違って近い!です。しかし船が上下に揺れるので、カメラに捉えるのが大変です。
そして揺れに揺れながら更に沖に出るとクロアジサシの鳥山に遭遇。盛んにクチバシを海面に差し込んで採餌しています。距離は近い!
何か咥えていますが、小魚ではない様子、何でしょうね。
そして、白い比較的大きなミズナギドリが突然、船を横切って行きました。ガイドの中村さんが、「クビワオオシロハラミズナギドリ !」と驚いた声。ええっ!と驚く中カメラを向ける間も無く飛び去って行きました。運の良い何人かの方がカメラに納められたのみでした。見せていただくと特徴のクビワがちゃんと写っていました。サプライズのミズナギドリ、うらやましいことです。大揺れに揺れながら帰還し、無事海鳥観察は終わりましたが、1人の船酔いもなし、船長さんが驚いていました。

次回は翌日の2回目のチャーター船クルーズ、まだうねりは大きいものの何とかクロウミツバメのポイントに辿り着け、クロウミツバメ、セグロアジサシ等に遭遇できた様子をアップしたいと思います。ご覧いただき有り難う御座います。

小笠原紀行2021年6月 その1 小笠原航路 シロハラミズナギドリ アカアシカツオドリ カツオドリ クロアジサシ オナガミズナギドリ アナドリ等

2021-08-04 | 小笠原、三宅島、航路
シロハラミズナギドリ 6月10日小笠原航路

6月9日竹芝桟橋〜6月10日聟島列島近海〜小笠原父島:憧れのクロウミツバメに会いたくて、ワイバードの小笠原ツアーに参加して来ました。本ツアーには小型のチャーター船での海鳥観察があり、航路上では味わえない近距離での珍しい海鳥との出会いが期待できます。昨年8月に参加した父島母島ツアーで感激し、すっかりハマってしまいました。本ツアーでは、母島行きはありませんが、チャーター船での出航が2回もあり、期待しました。また、乗船前にPCR検査があり(当然陰性)ワクチン接種も終えているので安心安全です。その結果チャーター船で、ライファーである狙いのクロウミツバメに加えて、クビワオオシロハラミズナギドリ、セグロアジサシ、航路上でミナミオナガミズナギドリ、オーストンウミツバメにも出会えました。ライファー5種という大成果でした。
6月10日聟島列島の北沖〜父島:6月9日11時に竹芝桟橋を出港し、東京湾を抜けて伊豆諸島の八丈島を過ぎた辺りで日も暮れ観察は終了しますが、ウミネコ、オオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ等が出たくらいでこの季節の期待通り。翌10日日の出前に起き出し、ガイドの中村さん&ツアーの皆さんと観察開始。雲が厚く、日の出は望めませんでしたが、4時49分頃、中村さんの「シロハラ!」の声に双眼鏡を向けるとシロハラミズナギドリが近い!昨年出会っているものの証拠写真でしかなかったので、近くで見ると美しい!くっきりとした白黒の模様が綺麗です。いきなり嬉しい出会いでした。この時期なのかシロハラミズナギドリはよく出てくれて堪能しました。
続いてだいぶ明るくなった5時15分ごろアカアシカツオドリの成鳥白色型が出てくれました。昨年会っているものの褐色型でしたので、白色型は嬉しい初見です。
暫く並走したものの見えなくなりましたが、その10分後再び登場。見えない位置で並走していたのでしょうか。今度は名前の由来のアカアシ(赤足)がちゃんと見えます。
細く白い軌跡を描いてくれました💦。
この海域ではオオミズナギドリからオナガミズナギドリに交代しています。


船に驚いてトビウオが飛び出すので、狙っているのですが、中々写せません。長距離飛翔してくれる事があり何とか間に合いました。このトビウオの胸びれは青いですね。ヒレの色は透明だけでなく何種類かあるそうです。
このトビウオを狙って何羽ものカツオドリが船を追走します。
目元が青いのは♂です。
追走していたのか新しいアカアシカツオドリなのかわかりませんが、右がアカアシカツオドリ、左がカツオドリです。
父島が近づいて来て、クロアジサシも姿を見せてくれました。
今度はアカアシカツオドリの成鳥褐色型が登場。
カツオドリと並走。
アホウドリ類としてはクロアシアホウドリが時々出現します。
アナドリはよく出てくれるのですが、遠い、早い、で中々良い被写体になりません。何とか写せた2枚です。

こうして予定通り午前11時には小笠原父島二見港に着岸しました。

次回は着岸後の父島島内での亜種アカガシラカラスバト、翌6月11日のチャーター船での様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。

三宅島紀行2021年6月 ウチヤマセンニュウ アカコッコ タネコマドリ オーストンヤマガラ イイジマムシクイ等

2021-07-27 | 小笠原、三宅島、航路

亜種タネコマドリ  6月2日三宅島アカコッコ館

6月2日三宅島 伊豆岬〜アカコッコ館&その周辺:三宅島には2回ほど出向きましたが、まだウチヤマセンニュウの渡来する時期には行ってないので、これを押さえるべく6月早々に出かけて来ました。コロナ禍であるので、宿泊はしない「日帰り」の強行軍です。6月1日22時半発のガラガラの橘丸に乗り込み、翌6月2日午前5時に三宅島の錆ヶ浜港に到着。待っている右回りのバスに乗り込み伊豆岬を目指しますが、乗客は1人で貸し切りになりました。25分ぐらいで到着し、伊豆岬に向かって歩き出すと早速シマセンニュウと同じに聞こえるウチヤマセンニュウの囀りが聞こえて来て、難なくライファーをゲット。
灯台近くの草原が見渡せる東屋に腰を据えました。ウチヤマセンニュウの囀りは聞こえるものの中々近くに来ません。遠くに黒っぽいのが現れたので、見るとアカコッコ。こんなところにもいるんですね。
近くにやって来た!と思うとホーホケキョのウグイスでした。
近くに現れないので、ここは諦めて道路沿いに草原を歩いてみることにしました。すると、草むらの中からウチヤマセンニュウが登場。
囀っている個体も難なくゲット。歩いて正解でした。
そうこうする内に7:34発のバスの時刻が近づいて来たので、バス停に戻っているとかなり近距離で囀るウチヤマセンニュウがいました。シマセンニュウよりクチバシが少しゴツい感じがします。
無事にライファーをゲットして、バスに乗り込み、大路池バス停で下車して、大路池に向かって散策しました。辺りからは降る様にイイジマムシクイの囀りが聞こえて来ますが、中々姿が見えない。やっと捉えたのが次の写真です。
コマドリのヒンカララと聞こえる囀りもあちらこちらから聞こえて来ます。更に進むとコマドリの地鳴きか警戒音らしきが聞こえて来ました。枝をこっそりと移動している小鳥が見つかりました。餌を咥えた亜種タネコマドリの♀の様です。巣があるのでしょう茂みの中に消えて行きました。
アカコッコ館も開館する時刻になったので、水場の見える観察場所で待つことにしました。しかし、コマドリ、アカコッコ 、イイジマムシクイ、カラスバトの声はするものの何も現れません。メジロが時々やってくるのみ。仕方がないので、周辺を散策することにしました。館を出ると直ぐに、目の前にアカコッコ。餌を咥えて飛んでいきましたので、近くにヒナのいる巣があるのでしょう。
すると同じところに亜種オーストンヤマガラも登場。苔のような物を咥えていましたので、こちらは巣作りでしょうか
暫く周辺を散策した後、再び館内の観察スペースに戻って待っていると亜種タネコマドリの囀りが大きく聞こえて来ました。そして目の前の木に♂が登場。本州の亜種コマドリに比べて、胸の黒い縁取りがないですね。
続いて地面に降りて、ピョンピョンと目の前を横切って奥の方に消えて行きました。
11:43発のバスの時刻が近づいて来たので、アカコッコ館を引き上げました。午前5時からの短い時間でしたが、三宅島の主役たちに無事会えて良かったです。港で食事を済ませて午後1時35分の出港には時間があるので、錆ヶ浜港を散策しましたが特に成果なく、航路上でもオオミズナギドリ、ウミネコのみで、やはりこの時期海鳥はパッとしませんでした。

次回は狭山丘陵でのサービスの良かったサンコウチョウ♂をアップしたいと思います。巣の方は残念ながら孵化直後に忽然と消えてしまい付近で目撃されたアライグアの仕業ではないかと推測されます。アライグマの脅威はこんなところにも及んできているのではないかと危惧されます。ご覧いただき有り難う御座います。




八丈島航路2021年4月 アホウドリ クロツラヘラサギ コアホウドリ クロアシアホウドリ等

2021-05-10 | 小笠原、三宅島、航路
アホウドリ 4月2日八丈島航路三宅島近海

4月2日八丈島航路:今季二度目となる八丈島航路に鳥友HMさんと出かけてアホウドリ類3種に加えてシロハラトウゾクカモメ、八丈島で思いがけず、迷行していたクロツラヘラサギに会うことが出来ました。アホウドリは三宅島近海で何度も出てくれ、近くや島バックでも飛んでくれて堪能できました。ただ、頭部に黒色がなくなった成鳥が近くを飛んでくれなかったのは残念でした。前回は強い西の風でしたが、今回はやや強い北東の風。午後から右舷のデッキに陣取ると飛沫が結構飛んできてチョット辛いですが、写真に関しては、アホウドリのダイナミックソアリングで東からの風を受けて浮かび上がる時に背面がよく見えてよかった様に思います。それと船はいつもの橘丸ではなく、さるびあ丸でした。ちょっと違いましたが、何とかデッキからも撮影出来ました。
前夜の午後10時半に出航した船が御蔵島を過ぎた頃に夜が明け、観察を開始しました。早々にアホウドリ亜成鳥が飛んでくれましたが、八丈島までは、オオミズナギドリがよく飛ぶだけで、アホウドリ類の出現は今ひとつ。
八丈島が近づいて来た午前9時前にシロハラトウゾクカモメを発見。中央尾羽が伸びた繁殖羽の個体でした。遠かったですが。
その数分後、ザトウクジラが出現。ブリーチングも見せてくれましたが、写真は間に合わず。潜水前の背鰭と尾鰭が辛うじて写せました。
何故か船は1時間遅れで八丈島に到着。出港までの短い時間、近くの海岸で鳥見しました。魚をつかんだミサゴが上空を通過し‥‥
海岸の岩の上にはイソヒヨドリ♂。ふと海岸を見ると白いサギ類が佇んでいます。
あれっ!と思ってよく見ると何とクロツラヘラサギ!綺麗な生殖羽でした。昨日見つかった様で、八丈島では12年ぶりの事だそうです。それにしても八丈島でクロツラヘラサギを間近で見ることが出来るとは思いもよらない事でした。
八丈島から御蔵島の間はオオミズナギドリばかりで、やはり大した事なく過ぎてゆきましたが、御蔵島が近づくとアホウドリの出現が増えて来ました。頭部金色の成鳥が出現しましたが、ちょっと遠い。
コアホウドリも出てくれましたが、ちょっと遠い。
御蔵島が近づいた所で、島バックにアホウドリ亜成鳥が飛んでくれました。島バックでの撮影は初めてです。
続いて頭部に黒色が残るアホウドリ成鳥が出現。この子はしばらく船の近くを飛んでくれて今回一番のサービスでした。
オオミズナギドリが近くを飛ぶと、アホウドリが大きいことがよく分かります。
続いてアホウドリのほぼ成鳥が出現。
三宅島が近づいていたので、三宅島バックで写すことが出来ました。何処で写したかよくわかって良いです。
続いて5分後にアホウドリ成鳥が登場しましたが、うまくフォーカスが合わずこの角度のみでした。
更に10分後、アホウドリ亜成鳥(明色)が出現。
飛びながら羽繕いでしょうか、器用なもんです。
クロアシアホウドリですが、今回あまり近くを飛んでくれずでした。
16時ごろコアホウドリ。数少ないチャンスでした。
16時過ぎのアホウドリ亜成鳥(明色)。少し空模様が怪しく暗かったです。
頭部金色の成鳥アホウドリが出てくれましたが、遠い。
近くを飛んでくれるのは、頭部に黒色が残る成鳥ばかり。
という訳でアホウドリがかなり出てくれたまずまずの八丈島航路でしたが、1時間遅れの到着で終了しました。三宅島近海を通る時が一番出現が多く、東風だと背面側が高く上がった時に綺麗に見えるという傾向がある様に感じました。また東の風だと船の方に吹き寄せられてよく見えるのかもしれません。

次回は近隣での結果ですが、渡去前に集まっていたマヒワと自宅近所の緑地で見つけたツミのペアをアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

八丈島航路2021年2月 アホウドリ コアホウドリ クロアシアホウドリ カンムリウミスズメ/亜種ハチジョウツグミ等 埼玉県

2021-04-04 | 小笠原、三宅島、航路
アホウドリ 2月20日三宅島近海

八丈島航路では2月にコアホウドリが多いと聞いており、アホウドリ類に期待して真冬の海鳥ウォッチングに出かけて来ました。2月19日夜に竹芝桟橋を出港しましたが、船はガラガラで密とは全く無縁でした。翌朝、10mを超える西風が吹く中、御蔵島沖辺りから観察開始、海はかなりの白波が立っていました。ウォッチャーは私を入れて3人と少なめでした。通常、御蔵島と八丈島の間はあまり期待出来ないと言う予想に反して、アホウドリ成鳥が飛んでくれました。飛沫で少し霞んでいますが‥‥
それでもやっぱり出た数は少なかったです。そして午前9時前に八丈島に到着。当地は真冬の装備だとやはり暑い!汗をかきながら少し島内をぶらついて見るとアカコッコが目の前を通過。他にモズ、メジロ、ヒヨドリ、ウグイス(囀り)、タヒバリなどが居ましたが、被写体になってくれたのは、亜種ハチジョウツグミならぬ八丈ツグミでした。
折り返しの9時40分発の橘丸に乗り込み探索再開ですが、やはり御蔵島を過ぎるまでは、暇でした。三宅島が近づいて来た13時10分ごろアホウドリが近くを飛んでくれ、俄然盛り上がります。成鳥にかなり近い若鳥のようです。やはり三宅島から大島までが勝負ですね。
三宅島東側の三池港に着岸しすぐに出港。島の周りではカモメ達が群れて鳥山を作っていました。飛んでるカモメの左からカモメ、ウミネコ、手前にセグロカモメの3種が含まれているようです。
三池港を出てからアホウドリ類がよく飛んでくれます。13時50分ごろのアホウドリ若鳥です。
そしてコアホウドリ。数は結構出るんですが、あまり近くを飛んでくれません。
13時58分のアホウドリ若鳥ですが、顔がまだ黒いので、相当若い個体でしょうね。
13時59分、さっきよりは少し年上のアホウドリ若鳥と海面上を向かって来るアホウドリ成鳥、加えて遠くにコアホウドリが写っています。次からの7枚は一連の写真で、アホウドリ若鳥に続いて成鳥が近くを飛んでくれました。忙しい事です。
一旦離れたかと思った成鳥が割と近づいてくれました。同じ個体だと思うのですが。
14時5分。アホウドリ若鳥です。白い羽が増えて来ています。
14時6分。アホウドリ成鳥が接近!遠くには若鳥。
少し落ち着いた14時40分のクロアシアホウドリです。カウントしてないので、何とも言えませんが、アホウドリの方が多く出た気がします。アホウドリの方が印象に残るので、気のせいかもしれませんが。
15時15分小さな海鳥が海面から飛び立ちました。カンムリウミスズメでした。
15時37分、アホウドリ若鳥。まだまだ若い個体のようです。
16時5分なかなか近くを飛んでくれないコアホウドリです。
大島を過ぎて房総半島が見えて来るとアホウドリ類の出現は終わりましたが、よく飛んでくれました。それにしてもオオミズナギドリはこの季節少ないですね。写真を見るとそれらしいのが写っていましたが、船の近くでは見かけた記憶がありません。それにしても関係した方々の努力が実って嬉しい事にアホウドリは順調に数を増やしています。お陰様で八丈島航路に行く毎に見易くなっているように思います。

2月25日、埼玉県狭山市の智光山公園に亜種ハチジョウツグミが入っていると教えていただき行ってみました。縄張りにしている辺りの池に行くとヒドリガモ、マガモ等に混じってトモエガモが1羽いました。
駐車場の開く7時半過ぎに着いたせいかポイントにCMさんは皆無。でも亜種ハチジョウツグミはすぐに見つかりました。1羽で地面を歩き回っていましたが、枝にも止まってくれました。赤みはそんなに濃くない亜種ハチジョウツグミです。上掲2枚目の八丈ツグミと比べてみて下さい。
公園を散策して午前10時ごろポイントに戻ると十数人のCMさんが並んでいました。福寿草の花の近くに来てくれました。

2月26日狭山丘陵の赤坂駐車場近くの谷戸で昨シーズン青いルリビタキを見ましたが、今季も同じ場所にいました。連続して来てくれるとやっぱり嬉しいですね。

次回は2月27日〜3月6日に遠征して来た道東(釧路、弟子屈、網走、知床、根室)での成果を6回(長々となってすみません)に渡ってアップしたいと思います。

小笠原紀行2020年8月 その6 シロハラトウゾクカモメ カワリシロハラミズナギドリ シロハラミズナギドリ アカオネッタイチョウ アカアシカツオドリ カツオドリ アカエリヒレアシシギ等

2020-10-15 | 小笠原、三宅島、航路
シロハラトウゾクカモメ 小笠原聟島列島付近

8月29日15時〜18時頃 小笠原航路 父島〜聟島列島の北沖:いよいよ小笠原ともお別れです。お別れをジーンとさせてくれるのが、世界一とも言われる小笠原のお見送り。桟橋には見送りに多くの人が集まって、手を振って別れを惜しみますが、それだけでなく、観光クルーズ船が出航した小笠原丸に随行してくれます。
そして最後は船からのダイビング!海鳥クルーズでお世話になったSeaTacのスタッフさん達もダイビングです。やっぱりジーンときちゃいますね😢 
さて、船は品川の竹芝桟橋を目指して北上、船の右舷のデッキに陣取ります。カツオドリ 、オナガミズナギドリとこのアナドリも見送ってくれる様でした。
そして、ちょうど1時間ほど経った午後4時に「1時にシロトウ!」の声に前方の空を見上げるとシロハラトウゾクカモメが飛んでいます。さすがに夏羽の細長い尾羽は短くなっていましたが、間違いなくシロトウです。すっきりした配色で、スマートな感じがいいです。399種目のライファーでした。
4羽ほどいた様です。なんとか2羽一緒に写せました。
カツオドリは相変わらず船のお伴をして、すぐ側を飛んでくれます。
オナガミズナギドリもご覧の通り沢山出ます。時に鳥山を作って、何百羽が群れていることも何度かありました。
シロトウが出てから、ちょうど1時間後の17時、再びシロハラトウゾクカモメ出現。今度のは頭頂があまり黒くないので、若鳥でしょうか。数羽が同じ様に東から西に飛んで行きました。
17時を過ぎて、少し日も傾いてくると南東の空に十三夜にはちょっと早い月が浮かんでいるのが見えてきます。これはカツオドリとコラボさせなきゃと狙いますが、狙うと思い通りに来ないもの。ようやく月のそばを通ってくれたので、連写連写!
なんとか月とカツオドリが収まりました。それと言うのも中村さんに言わせるとかつてないほどカツオドリが多い!とのことで、数打ちゃ当たるの様でした。
時刻は17時45分。少し暗くなってきましたが、カツオドリはまだまだ付いてきます。まだ魚が見えるですかね。そして、またまた月にカツオドリです。
夕暮れ時のカツオドリ。赤く染まった雲の色を出そうとするとカツオドリが真っ黒になるし、カツオドリに露出を合わせると雲の色が出ないしどうしたもんやら。
そんなこんなであっという間に日没。そして鳥見は終了。シャワーを浴びて船の食堂に向かいライファーのシロトウに1人で乾杯です。

8月30日午前5時〜午後2時頃 小笠原航路 青ヶ島の南〜八丈島〜東京湾: 日の出前から始動。しかし、今日も日の出は見えず、残念。左舷に陣取りましたが、もうたいした鳥は出ないだろうとたかを括って大砲をしまってしまったのはしまったことになってしまいました。思いがけず次々にライファーが出てくれるのですが、遠い!420mmではちょっと役不足でした。と言うことで何が出たかと言うと、始動後、直ぐの午前5時20分頃、いきなり「カワリシロハラ!」えっ!と慌てて探すと見慣れないミズナギドリが双眼鏡の視野に。翼先端の白い班が目立ちます。何とか写真に収めることが出来ました。先端の白斑とクチバシ付け根が白くないので、カワリシロハラミズナギドリです。何と嬉しいことに400種類目のライファーがいきなり出てくれたわけです。さらに続けて、コシジロウミツバメが出現!こちらは残念ながら双眼鏡で姿は見えて、カメラを向けましたが、もう視野に捉えることが出来ず、写真には収められませんでした。それでもライファーとしてリストには登録しました。
興奮冷めやらぬ午前6時半。姿は見たものの写真に撮れていなかったシロハラミズナギドリが出てくれました。ちょうどガスってしまいましたが、何とかその特徴である翼の模様が出ています。
それから1時間後の7時47分、ふと船の後方7時の方向を双眼鏡で見ると、白い鳥が東に飛んでいます。慌ててカメラに収めましたが、小さくてちょっとぼやけて、ブレ気味。中村さんとツアー参加者ながらプロ並みの若いAさんに見てもらうと「アカオネッタイチョウ!」との事。言われてみれば、全体的に白いし、嘴が少し赤い様で、確かに特徴が出ています。そこで、めでたくライファーとしてリストに登録。僅か2時間ちょっとで、3種もライファーが出てくれ、嬉しい限りです。全く何と言う事でしょう!😂 
さらにAさんがヒメクロウミツバメを見つけてくれたのですが、こちらはどうしても捕捉することが出来なかったので、さすがにリストには入れませんでした。
船は順調に進み房総半島も見え出した頃。渡り途中のアカエリヒレアシシギが5、6羽浮かんでいました。
同じ個体かどうかわかりませんが、アカアシカツオドリがまたまた登場。
東京湾に入ってオオミズナギドリの数は増すばかり。通常湾内にはいないと言われているのですが、どうしたんでしょうね。餌がたっぷりあるんでしょうね、きっと。
と言う事で、充実した小笠原の旅は終わりですが、やっぱり最後は夕焼けで締め括りたいので、スマホで撮った前日の夕景のカツオドリで終わりとします。
今回の旅では、コロナ第2波のピークと重なっていたせいか、当初、満席だった参加者が5人となってしまいツアー会社は赤字かもしれませんが、こちらとしては、ちょっとラッキーでした。また、参加者のAさんがプロ並みの目を持っているので、ガイドさんが2人いる様な感じでした。沢山見つけていただき本当にありがとうございました😁 
小笠原には昨年、父島とんぼ返りツアーで行って、少々物足りなさを感じていましたが、フルに6日間過ごすとすっかり気に入りました。また行きたい!です。

次回は、一転して9月12日から乗鞍畳平に行って来ましたので、ライチョウ、ホシガラス、イワヒバリなどをアップする予定です。暑い小笠原の海から一転して山の上は寒かったです。ホント。


小笠原紀行2020年8月 その5 メグロ メジロ ヒヨドリ カツオドリ 等

2020-10-08 | 小笠原、三宅島、航路
メグロ&パパイヤ 小笠原母島

8月29日午前9時20分〜10時45分頃 母島前浜地区: 前回からのパパイヤとメグロ、パパメグの続きです。昨日通りかかった時には、熟して割れ目はあったものの、まだ中身はしっかりあったはずですが、ほとんど皮ばかりの有様。でも食べるところはまだまだある様で、ひっきりなしにメグロ、メジロ、ヒヨドリがやってきます。ヒヨドリが来ると居座る時間が長いですが、ちゃんと交代してくれます。当然ですが、メグロばっかり撮ります。
枝にぶら下がって遊んでいます。
20分ぐらいパパイヤに張り付いて撮っていたので、少し離れることにして、山の方に登って行きました。すぐにメグロと出くわします。やっぱり、地面が好きな様で道路に降りてきます。
小一時間も離れていましたが、やっぱりパパメグが良いなと、戻ってきました。今度は、角度を変えてパパイヤの中身が見える方から撮りまくりました。メグロ達は残り少なくなった実を剥ぎ取る様に食しています。
他の鳥達も少し載せます。メジロも剥ぎ取る様に実を食します。クチバシの間に実が見えます。
亜種オガサワラヒヨドリがやってくると食事の時間が長いです。体が大きい分しょうがないですね。
メグロとメジロの鉢合わせ。やっぱり少し体のデカいメグロが優勢ですね。
トリミングしないとこんな感じです。やっぱりパパイヤは南国ムード満点ですね。
メジロは複数羽で順番待ち。
そろそろ時刻は10時45分、切り上げて11時集合の母島丸待合所に向かいます。寂しいですがメグロともこれでお別れ。
午前11時〜午後2時頃 母島沖港〜母島航路:待合所でお昼のお弁当を食し、土産物を物色。メグログッズ のピンバッチとTシャツを手に入れ、母島丸に乗船。12時に出港するとすぐに大きな岩があります。カツオドリがチラホラ見えますが、船を待っている様です。船に驚いて飛び出すトビウオを狙うのでしょう。
カツオドリがやっぱり付いてきました。母島をバックに撮らせてもらいました。
船のすぐそばを飛ぶので、スマホで写してもこの通り。もう母島が遠くになってしまいました。
さてカツオドリですが、盛んに海にダイビング。肉眼ではよく見えなかったのですが、写真に撮って見るとトビウオが写っています。カツオドリの左前方に飛んで逃げています。
カツオドリはダイブしても直ぐに追っかけます。
この写真では、カツオドリの左の翼下と左前方にトビウオが2尾見えますね。
クチバシの間にトビウオが! 狩りに成功した様ですね。
激しく水しぶきを上げて猛追!
しかし、右下に離れていく様で、失敗でしょうね。
こんな感じで、2時間の短い船旅ですが、海鳥達が楽しませてくれます。他にはいつものオナガミズナギドリ、アナドリに加えてライファーとなるシロハラトウゾクカモメが出ました。シロトウの写真は、小笠原丸でもしっかり出てくれたので、次回にアップします。

次回はいよいよ小笠原紀行の最終章で、29日午後3時から5時ごろまでと翌日の小笠原航路の海鳥達をアップします。


小笠原紀行2020年8月 その4 メグロ メジロ ヒヨドリ ムナグロ キョウジョシギ等

2020-10-01 | 小笠原、三宅島、航路
メグロ 小笠原母島

8月28日16時頃母島前浜地区: 地元の親切なバーダーの方に方々を案内して頂きましたが、多分いない亜種アカガシラカラスバトを見つけることは出来ませんでした。時間も押してきたので、メグロポイントの一つの小さな神社に戻ってきました。水盤に水を求めてメグロ達がやってくるそうです。ところが工事のためか水が止められていて、水盤にはちょっと汚れた水が残っているばかり。それでも次々にやってきます。まずは、メジロがやってきて水浴び。あまり人工的ではない水盤なので、背景としても悪くありません。
程なくメグロが来ました。しかし、綺麗好きなのか水盤の様子を見るだけで水浴びしません。
メジロと鉢合わせ。ちょっと体が大きいせいか優位な様子。
水の出るところがわかっているのか「蛇口を捻ってくれよ!」とでも言っている様な気がしました。でも、出ないんです。
地面をよく歩くのか、メジロより足(跗蹠)が長いですね。
首をかしげる仕草は何とも可愛い!
枝止まりで全身を見せてくれました。
16時半には宿に引き上げ。17時からの食事には日本の固有種完結を肴に美味しいお酒が飲めました。

8月29日午前5時過ぎ〜7時半 母島各所: 夜半に雷雨がありましたが、日の出前に起き出す頃には小降りになっていました。地元の親切なバーダーの方が今朝も案内していただけるとの事。幸い定員が空いているとの事で、またまた車に乗せていただくことになりました。本当にありがとうございます。さて、出発後まだ薄暗く少し雨も残る中、山の道沿いにトラツグミがいました。近年、小笠原に分布を広げ、個体数を増やしているとの事で、何でトラツグミなのか面白いですね。
グラウンドに行くと渡り途中であろうムナグロとキョウジョシギがいました。遠くに見えるのはイソヒヨドリ 。他に会ったのはウグイス、キセキレイ、ヒヨドリぐらいでした。
アカポッポには会えませんでしたが、メグロにはあちこちでお目にかかれました。地面を歩いたり‥‥
枝に止まったりしてくれます。
クチバシの基部に黄色い粒が付いていますが、何でしょうね?
7時半からの朝食に間に合う様に宿に戻ってきました。少し時間があるので、宿の周りを歩いてみました。するとメグロの声がしてすぐそばの道の上にいました。
もう1羽いて、民家の軒先で仲良く遊んでいました。

8時20分〜9時20分頃: 朝食を終えて、12時の母島丸の出航までは、自由時間。メグロをたっぷり撮るぞ!と出かけました。市街地のパパイヤにメジロ。ここまで来たら「パパイヤ-メグロ」が撮りたいですね。
登り坂の途中で昨日と同じ様なところにメグロ。
地面にも降りてきます。
この登り坂にはハイビスカスが街路樹の様に植えられていて、やっぱりメジロが蜜を求めて今日もいました。花がよく見える絶好の位置ですが、花の赤色が飛んでしまいました。なかなか難しい!
さらに登っていくと、道路脇のパパイヤが熟していて、かなりの部分が食されています。メジロやヒヨドリが張り付いていましたが、メグロも来るだろうと腰を据えることにしました。すると程なくメグロ登場。パパメグもあっさり達成。
座り込んでいるとメグロの大きな声。あれっ!と振り向くと目の前にメグロ。距離は1m程、近すぎます。ギリギリでフォーカスが合いました。どアップです。
食事の優先順位は、体格に依存している様で、ヒヨドリ>メグロ>メジロです。なのでヒヨドリがいれば、メグロは「まだかな〜」といった様子で待ってます。
メジロの順番は最後ですが、数が多いのかよく来ます。
薄い黄色の花はパパイヤの花でしょうか、幹に直接付いています。

枚数が多いので、次回も引き続き、パパメグと母島〜父島航路のカツオドリとトビウオの攻防戦をアップします。



小笠原紀行2020年8月 その3 オガサワラミズナギドリ メグロ クロアジサシ オナガミズナギドリ アナドリ カツオドリ メジロ等

2020-09-24 | 小笠原、三宅島、航路

オガサワラミズナギドリ(セグロミズナギドリ) 父島南東沖

9月27日午後 小笠原父島南東沖: チャーター船での海鳥クルージングの続きです。沖に出て早々に稀少な固有種オガサワラミズナギドリをしっかり見ることができましたが、海鳥たちの競演はまだまだ続きます。クロアジサシが近くをかすめて行きます。お腹がよく見えると色は茶褐色ですね。英名のBrown Noddyはお腹の色からの命名なんでしょうかね。
オナガミズナギドリとクロッシング。こうやって見るとクロアジサシって結構大きいですね。
オガサワラミズナギドリが2羽海面に浮かんでいましたが、同時に飛び立ちました。1羽でも珍しいのに何と2羽も!どえらい事!なんだそうです。
再びクロアジサシとオナガミズナギドリ
オナガミズナギドリが水平方向からやってきました。
そして、順光側に。ノートリミングでこの大きさ!近いです。
比較的近くにオガサワラミズナギドリが浮かんでいました。そして、飛び出し。水面上を走る様にして、風を受けて飛び立ちます。
オナガミズナギドリの後ろを飛んでくれました。並んでくれると大きさ、外形、模様等の違いがよく分かっていただけるのではないでしょうか。
逆光側も海面がキラキラ輝いて、ちょっと良い感じではないかと。
オナガミズナギドリの背中側。特徴のないのが特徴でしょうか。
クロアジサシの順光側の写真3枚。間近で見ると中々渋い感じでいいですね。
丁度、白い波頭をバックにしてくれました。
少ないながらアナドリ も飛び交っています。
そろそろ鯨も探しましょうということで、鯨の声を海中マイクで探索していただきましたが、声は聞こえるものの姿がなかなか見えない(海面に出てこない)ようで、残念ながら時間切れ。港に戻りますが、チャーター船でなくては出来ないオガサワラミズナギドリを始めとした海鳥達との濃密な時間をいただき、嬉しい限りです。筆者の後ろ姿(写真は中村さん提供)にそれを感じていただけるでしょうか。そして、宿に戻って盛大に乾杯したことは言うまでもありません。

8月28日7時半〜9時半 母島航路: 父島を後にして、いよいよ母島に向かいます。午前7時半出港の母島丸に乗り込み、60km南の母島の沖港まで2時間、航路上の海鳥を楽しみます。出てくれたのは、お馴染みのアナドリに‥‥
オナガミズナギドリと飛び出すトビウオを狙ってやっぱりカツオドリ 。
母島が行手に見えてきました。
光の加減でしょうか、目がギラついた様なカツオドリ♂。

8月28日9時半〜15時半 母島前浜周辺:初めて母島に上陸。宿に荷を下ろして、すぐにメグロを求めて出発。ガイドの中村さんに連れられてまずは宿周りのポイントを巡りますが、出たのはメジロ。やっぱり市街地は早朝か夕方が良い様で、山の方に向かいます。宿を出発しておよそ20分後、結構急な坂の途中で、早くもメグロに遭遇!念願の日本の野鳥固有種制覇の瞬間です。
メグロは母島では普通種な感じで、あちこちにいます。難なく写真に収められたので、余裕で、昼までの探索を続けます。だいぶ山に入ったところで、メグロも出ますが、亜種ハシナガウグイスも出てくれました。
お昼は宿でお弁当を取りますので、いったん帰路につきましたが、道路脇の歩道上に植え込まれたハイビスカスの蜜を狙って、メジロがいました。赤い花とのコラボを見逃すわけには行きません。
道路法面の排水口に固有種のオガサワラトカゲ。そこら中で見かけるグリーンアノールの増加により生存を脅かされているそうです。しっかり生き抜いてくれよ。
午後の部は地元の親切なバーダーさんが案内してくださるというので、ご一緒させてもらうことになりました。亜種アカガシラカラスバトのポイントを案内していただいたのですが、何処にも姿がありません。時期的にタイミング悪く、餌を求めて、他の島に一時退去しているのではないかとの事で、残念な事でした。亜種オガサワラノスリの鳴き声は聞こえましたが、こちらも姿は拝めず。
そんな中、森の中の水場に案内していただきました。メグロとメジロがひっきりなしにやってきます。ちょっと遠かったですが、ずぶ濡れのメグロにお目に掛かれました。

次回は、28日午後の続きと29日午前で、ポイントの神社、翌日の森、市街地、パパイヤなどのメグロをたっぷりアップします。


小笠原紀行2020年 その2 オガサワラミズナギドリ クロアジサシ オナガミズナギドリ カツオドリ ミナミハンドウイルカ お魚等

2020-09-17 | 小笠原、三宅島、航路
オナガミズナギドリとカツオ 小笠原父島近海

8月27日小笠原父島近海: 本ツアーの目玉ともいうべきチャーター船での父島周囲と外洋へのクルージングによる海鳥&鯨ウォッチングです。鯨にはお目に掛かれませんでしたが、稀少な小笠原固有種オガサワラミズナギドリ(2018年セグロミズナギドリの小笠原個体群、亜種と思われていたのが、固有種として認められたそうです)、オナガミズナギドリ、クロアジサシ、アナドリ やミナミハンドウイルカ等に出会えました。おまけにお昼休みにシュノーケリング🤿が出来て、小笠原のカラフルなお魚たちを満喫しました。鯨に会えなくても鳥ウォッチャーなので、参加者の誰も残念がってませんでしたけどね。さて、Sea-Tacさんのチャーター船で父島の二見港を午前7時半に出発。小笠原ブルーの海といかにも溶岩だなという小島の美しい景色を愛でながら、まず、船は南島に向かいます。
そこはカツオドリ、オナガミズナギドリ、アナドリの繁殖地なのですが、昼に見えるのはカツオドリのみ。白い産毛に包まれた可愛いというかちょっと愛嬌のあるヒナが迎えてくれました。
南島を後にし、島に沿って進むとクロアジサシ!航路で見るのと違って近い!
白い砂浜と青い海の両方がバックになって、堪りません。
続いてミナミハンドウイルカの群れと遭遇。イルカがなんと船の下を潜って遊んでくれます。
親子連れの群れが何組か居た様ですが、全部で30頭ぐらいは居たでしょうか。
お昼休みは父島の北にある兄島の海域公園のキャベツビーチで取ります。希望者はシュノーケリングが出来るというので、実に37年ぶりに海に潜りました。感覚を取り戻すのに一苦労で、耳抜きがうまく出来ません。しかし、深く潜る必要もなくサンゴとカラフルな魚たちの競演を堪能できました。水中用カメラを用意していなかったのが悔やまれます。なのでお魚の写真はガイドの中村咲子さんに提供いただきました。ネットで調べてみると縞々の魚群はロクセンスズメダイではないかと。
右側の地味な色合いの魚はユウゼンだそうで、小笠原固有種との事です。着物の友禅からの命名だそうです。悠然と泳いでいるからではない様で。
色鮮やかなブダイの一種?もいました。
昼休みを終えて、船は再出発ですが、またまたクロアジサシ。たっぷり出たのにマニュアル設定の修正を忘れて真っ黒作品ばかりの中の希少な一枚。
さて、船は、父島南東側の沖に向かって進むと鳥山にぶつかりました。航路上と違って、鳥が近い近い!オナガミズナギドリが目の前を横切ります。
クロアジサシも出現。オナガミズナギドリと一緒に写ってくれます。
連続写真の様なオナガミズナギドリの群飛翔も見せてくれました。
オナガミズナギドリが集まっているところは小魚の群れがいるのでしょう。それを狙って水面下では大型魚も集まっているはずです。勢い余って飛び出したのか、こんなシーンが偶然撮れました。飛び出したカツオにオナガミズナギドリもさぞ驚いたことでしょう。中村さんによると昔、小笠原の漁師さんはオナガミズナギドリをカツオドリと呼んでいたそうです。なるほどです。
オナガミズナギドリの群れの中にオガサワラミズナギドリがいる!とのことで、その方向を探すと少し小さくて丸っこいのがいます。紛れもなく希少な小笠原固有種オガサワラミズナギドリ、経験豊富な海鳥ウォッチャーでもなかなかお目に掛かれないそうで、嬉しいライファー追加です。近くを飛んでくれて図鑑の特徴がしっかり見えた写真がたっぷり撮れました。運の良いことです。
青い海をバックに翼下面の特徴的な模様がしっかり見えます。

次回はクルージングの続きと翌日の母島航路と母島です。いよいよメグロの登場です。
クルージングの様子はSea-Tacさんのホームページにも掲載されています。ホームページはこちら


小笠原紀行2020年8月 その1 アカアシカツオドリ カツオドリ クロアジサシ オナガミズナギドリ アナドリ等

2020-09-10 | 小笠原、三宅島、航路
カツオドリ  小笠原航路 聟島列島近海

8月25〜30日の6日間の日程で、小笠原にワイバードのツアー(ガイド 中村さん)で遠征して来ました。母島には初の上陸で念願のメグロに会え、ライファーは8種に上り、上出来な成果でした。おかげで、日本の固有種全制覇とライフリスト400種越えを同時に達成出来た大変有意義な旅となりました。主な成果は次の通りです。
伊豆諸島海域: アカアシカツオドリ、コシジロウミツバメ(写真なし)、カワリシロハラミズナギドリ、アカオネッタイチョウ(ピンボケのみ)
小笠原海域: シロハラミズナギドリ、セグロミズナギドリ(オガサワラミズナギドリ)、シロハラトウゾクカモメ
母島: メグロ
他にクロアジサシ、カツオドリ、オナガミズナギドリ、アナドリ、アカエリヒレアシシギ、ムナグロ、亜種ハシナガウグイス、亜種オガサワラヒヨドリ等合計28種でした。その内亜種アカガシラカラスバトはチラッとだけ、亜種オガサワラノスリは声だけでした。
8月25日竹芝桟橋〜八丈島近海: 午前11時発の小笠原丸に乗り込むべく通勤時間帯に竹芝桟橋に向かいました。ところが集まったツアー参加者はたったの5人!定員14名で満席のところが、新型コロナの第2波に加えて、乗船前にPCR検査をする事で、見合わせた方が多かったのでしょう。それにしても東京都はやってくれるもんで、約480名の旅客のPCR検査実施のため多くの職員?が待ち構える中、なんとか唾液を絞り出して、検体を差し出しました。結果が分かるのは乗船後6時間ぐらい経った頃で、「全員陰性でした。」の船内放送があり、思わず拍手が巻き起こりました。陽性者は自衛隊機で、小笠原から搬送されるとのことで、それも面白い経験かと不謹慎なことを考えました。さて、野鳥の方ですが、1日目の航路で、この季節、大したものは出ないであろうとたかを括っていましたが、やっぱり、最初はオオミズナギドリばかりでした。季節柄でしょうか東京湾内でもかなり見ることができました。
東京湾を出たあたりで、多分アカエリヒレアシシギが渡りの途中でしょうか何羽かいました。

三宅島、御蔵島あたりで、かなりの数のオオミズナギドリが出現し、大きな鳥山を作っていました。
そして早くもオナガミズナギドリが登場。この季節、かなり北上して来ているそうで、アナドリも同様に出現していました。
御蔵島を過ぎて午後5時45分を回った頃、「アカアシカツオドリ !」の声。ええっ!と思って見上げると茶色の鳥影。写真ではちょっとわかりにくいですが、足は赤く、クチバシの根元が青いので、暗色型の成鳥ではないかとの事です。単純に幼鳥かと思いましたが、色々なタイプがいる様です。白色型は別の機会ででもみたいものです。
どうも船と一緒に飛んでいたのかもしれません。この様に船の上に止まっていました。
スマホでも写ります。父島行きの看板を入れてみました。
早速ライファーが出てくれて幸先の良いスタートとなりましたが、初日は夕暮れとともに終了です。

8月26日午前5時〜 小笠原近海: 船は孀婦岩を過ぎ聟島列島が近づきつつあります。船にお決まりのカツオドリが付いて、飛び出す飛魚を狙っています。大した海鳥が出なくても、カツオドリだけはたっぷり写真に収めることができます。
眼下に飛んでくることもあります。Bonin Blueと言われる小笠原海域の濃い藍色をバックにしてくれました。
2羽がダンスをする様に並走してくれました。
こんなに重なった姿を見ると、映画スターウォーズの戦闘機Xウイングを思い浮かべました。
アナドリもよく出るのですが、小さい、早い、遠いでなかなか写真に収めるのが大変です。
クロアジサシも出てくれました。2羽で仲良く飛んでくれました。
時々カツオドリはトビウオを追って、ダイブします。その後海面から飛び立つところです。
遠くに潮吹きが見えて、マッコウクジラの出現です。
オナガミズナギドリがタンデム飛行を見せてくれました。
結局、出そうなものだけの出現で、午前11時に父島の二見港に入港。父島に降り立つと蒸し暑い!気温は本土と変わりませんが、湿度が凄い!まずは、宿に荷を下ろしたところで、スコールの様な雨。お昼をいただいた後、暫く降った雨も止みそうなので、まずは市内散策から始めて、ビジターセンターで小笠原の勉強をしました。何故「小笠原」という名前がつけられたのかわかりました。江戸の大名家の「小笠原」に由来するんだそうです。さて、小笠原の達人、ガイドの中村さんの案内で、ある案内所の様なところに行くと、聟島に実際に設置されたものと同じらしいアホウドリのデコイがありました。実物大ですが、やっぱりアホウドリはでかい!
雨もすっかり上がった様なので、亜種アカガシラカラスバト、通称アカポッポを求めて、情報のあった山のほうに向かいますが、出会うのはメジロとヒヨドリ、イソヒヨドリのみ。写真は最も普通種なメジロです。本当にそこらじゅうメジロ。
それとイソヒヨドリ。どこにでもいます。
増え過ぎて困った外来種のグリーンアノール。駆除は不可能なほど増えている様で、どうしたもんでしょうね。
小笠原の島々は大陸と繋がったことのない海洋島なので、やっぱり鳥の種類は少ないですが、ヒヨドリはいます。亜種オガサワラヒヨドリですが、ご覧の様に若鳥で、胸に茶色味があります。亜種イシガキヒヨドリによく似ていて、やはり過去に南西諸島からやって来たものが定着した様です。
イソヒヨドリが咥えているのは、トカゲのようで、多分オガサワラトカゲではないかと思います。希少な固有の在来種ですが、あのグリーンアノールに生存が脅かされているそうです。イソヒヨくん、捕まえたらダメでしょ!採るならグリーンアノールでしょ!と思わずツッコミを入れてしまいました。
残念ながらアカポッポは空を横切ったシルエットだけでした。餌の関係で、この季節何処かに行ってしまうのか、母島では全く姿が見えませんでした。

8月27日父島: 一夜明けて早朝、宿の近くを散策してみました。メジロ、ヒヨドリとこのイソヒヨドリぐらいしかいませんでしたが、木に止まっているのも珍しいなと一枚。
亜種ハシナガウグイスもなんとか収められました。亜種ウグイスに比べて、クチバシがちょっと長いですね。時に囀ってくれますが、本当に下手な「ホーホケッ!」でした。

今日はこの後、船を借り切ってのクルージングです。父島の周りを巡って、沖に出て、海鳥と鯨を探します。次回はその成果をアップする予定です。



小笠原航路紀行 後篇 クロアジサシ アナドリ オナガミズナギドリ カツオドリ イソヒヨドリ アオウミガメ等

2019-08-24 | 小笠原、三宅島、航路
クロアジサシ 小笠原航路 聟島列島近海

8月24日〜25日父島、南島クルーズ、父島〜東京湾: 8月24日午前11時ごろに小笠原村父島の二見港に入港、初めて小笠原の地を踏みました。それにしても暑い!やはり南国、日差しが強烈です。南島へのクルーズまで、少し時間がありますので、港近くをクラクラしながら散策。亜種アカガシラカラスバトでもいないかと期待しますが、そんなに物事上手くゆくことはありません。迎えてくれたのは、メジロ、ヒヨドリとイソヒヨドリ、浜にはキョウジョシギ等がいました。
イソヒヨドリはフレンドリーで目の前で撮らせてくれます。
小学校の記念碑の上にも。校名が英語なのが、小笠原ですね。
そしてクルーズに出発ですが、船を待つ間に海を覗くとチョウチョウウオやイカなどが眼下に見えます。やっぱり南の島だ! クルーズ船に乗り込み、出航。天気は良く、海も穏やかな中クルーズ船は島に沿って滑るように進みます。
まもなくして、海にアオウミガメが浮かんでいました。やっぱり大きい!
岩場のあちらこちらにカツオドリ。やっぱり暑いのか喘ぐように喉を震わせています。
時には、飛び出しも見せてくれます。
イルカ(ミナミハンドウイルカ)も出現しますが、ジャンプのサービスはないですね、やっぱり。頭と背中がみえるだけですが、ある時は、船の真下に出現。近すぎて写真になりません。
カツオドリも目の前を飛んでいきます。レンズからはみ出すこともしばしばです。
船からの父島はこんな感じで見えます。もう南島だったかもしれませんが‥‥
南島では、カツオドリ 、オナガミズナギドリ、アナドリが繁殖しているそうですが、昼間見えるのは、カツオドリの親子だけ。他は出漁中で、雛はアナグラの中です。南島に到着すると、崖に白い綿毛にくるまれたカツオドリの幼鳥が見えてきます。あちらこちらにいます。
上空には親が飛んでいます。

島に上陸はしませんが、鮫池という本当に小さな入江に入ります。わずかな隙間を船長さんは巧みに船を操ります。乗客は船のバランスを取るため、中ほどに着席です。鮫池の崖には、カツオドリの親子がいます。目の前です。
給仕しているのでしょうか、雛がねだっています。親のくちばしの根元が青いので、お父さんでしょう。
白い産毛の抜けかけている若鳥がいました。なんだか宇宙人を思わせる容姿です。
入江を出て島に沿って走りながら崖を見ると何羽ものカツオドリが止まっています。
2時間半ほどのクルーズもあっという間に終了、カツオドリを堪能しました。白い産毛の雛さんは本当に可愛いです。

さて、とんぼ帰りの旅ですので、15時半出航のおがさわら丸に乗り込み、世界一というお見送りを受けて、島を離れていきます。一般乗客の方が船室に帰る頃デッキは、我々ツアーメンバーに占拠されます。そして再び航路の海鳥観察再開。やっぱりカツオドリが船に付いてきます。そして、羽を翻して…
獲物目掛けて飛び込んでいきます。
登場メンバーは同じです。まずはアナドリ。鏡のような海面を羽ばたいて行きます。
そして、往路上ではあまり近くに来てくれなかったクロアジサシが、飛んできました。結構大きいです。全身灰黒色ですが頭頂は銀色、目の下に白色があって、なかなかオシャレな感じです。
少し日が傾いてくると海面が銀色に輝き、反射を受けて腹面が光るような感じで、写ってくれたオナガミズナギドリです。
背面からだとこんな感じです。
珍しく、こちらに向かってくるのがいました。
15時半出航ですので、あっという間に夕暮れ、赤みの差した雲をバックに飛ぶカツオドリを狙ってみました。

小笠原近海での鳥見はこれにて終了です。船内のレストランでは、生ビールもあるので、暑かった体をこれで冷やします。

翌朝、日の出とともに鳥見開始…と思いきや、あれほど穏やかだった海は少々荒れ気味、雨も振り込んできました。もはや、オナガミズナギドリ はオオミズナギドリに切り替わり、時折アナドリ が姿を見せてくれますが、もはや、小笠原航路ではなく、伊豆諸島航路でした。
東京湾が近づくと波も穏やかで天気も良くなり、オオミズナギドリが多数現れて、楽しませてくれました。

以上で小笠原航路の海鳥観察は終了ですが、やっぱり6日間で硫黄島クルーズや母島に滞在するツアーへの参加は必須だと思った次第です。来年こそは…。
さて、次回は、船橋市の三番瀬でのシギたちをアップする予定です。10月まで遠征予定がないので、近隣の鳥見でなんとか凌ぎます。


小笠原航路紀行 前篇 アナドリ オナガミズナギドリ カツオドリ

2019-08-24 | 小笠原、三宅島、航路
カツオドリ 小笠原航路 聟島列島近海

8月23日〜25日にAPNツアー小笠原航路の海鳥観察に参加して来ました。23日11時に竹芝桟橋を出港し、小笠原父島に向かい、父島で4時間滞在後、そのまま同じ船で帰ってくるというなかなかの強行軍でした。小笠原は初めてなので、航路上でアナドリ、オナガミズナギドリ、クロアジサシの3種のライファーと山ほどのカツオドリ、オオミズナギドリなどに会うことが出来ました。他にシロハラミズナギドリ、セグロアジサシも出た様なのですが、見ることはできませんでした。海鳥の出現種類数が今ひとつな結果でした。
8月23日竹芝桟橋〜八丈島近海: 東京湾を出るとオオミズナギドリが多数出現。海は、前線の影響か少々荒れ模様でした。時折雨も降りつけるので、デッキの奥の方で、椅子に座り、様子見を決め込みました。ガイドのIさんの声がかかれば、飛び出すというサボり気味な鳥見でした。残念ながら、オオミズナギドリは山ほど出ますが、他がさっぱり、でも伊豆諸島近海で、早くもアナドリが出現してくれました。でもそれだけ。八丈島を過ぎる頃、日も暮れこの日は終了です。
翌8月24日鳥島、孀婦岩の南の海上〜父島:早朝5時前に起床、デッキに出ると早くもツアーの皆さんはスタンバイ。5時10分ごろ日の出とともに観察開始です。
この辺りまで南下すると、海上はすっかり穏やかで空も晴れ渡っています。ミズナギドリが飛んでいますが、この辺りでは、オオミズナギドリは皆無。みんなオナガミズナギドリかアナドリです。早速写真に収めようとしますが、ちょっと距離があります。そんなに簡単に船のそばには来てくれません。まずは、アナドリですが、茶褐色で羽に薄い色が目立ち、少し胸をそらす様にして飛んでいるのが特徴の様です。
続いて、オナガミズナギドリです。オオミズナギドリによく似ていますが、頭部が灰褐色で、顎から下面が白いので、違いがよくわかります。
この2種の出現でしたが、しばらくすると、船に寄り添って飛んでくるカツオドリが登場。こちらは、船に驚いて飛び出すトビウオを狙っているので、船のすぐそばを飛んでくれます。おかげで、写真は簡単にどアップで撮れます。
時折、複数羽で飛んでいますが、同時にはなかなか写りません、なんとか並んだシーンが撮れました。
少し離れてくれると2羽でいるのが撮りやすいです。また、南国らしい白い雲をバックにした方が、雰囲気が出るなあ〜と自己満足。
どこまでも続く青い海、遠くに雲が沸くのを見ると南の海を滑っているのを実感します。

聟島列島が近くなって来た8時過ぎ、遠くに海鳥の群れ、カツオドリが水しぶきを上げてダイビングしており、小魚の群れを捕食している様です。カツオドリやミズナギドリ類、クロアジサシ等の混合群の様です。
浮かんでいるオナガミズナギドリもいました。
個体数が少なく、ガイドのIさんによると珍しいそうですが、オナガミズナギドリの暗色型も結構よく出現してくれました。

さて、カツオドリですが、いなくなったと思うといつの間にか船のすぐそばを飛んでいます。
狙っているトビウオですが、なんとか写真に収まってくれました。
で、カツオドリの捕食シーンを撮ろうと思うのですが、気付いた時には飛び込んだ後、この写真はよく見ると、口の中に魚らしきが見えます。でも、すぐ飲み込む様で、咥えて飛ぶ様なシーンは見ませんでした。
小笠原諸島が近づくとカツオドリは、益々出番が多くなります。これだけたっぷり見るのは初めてなので、やっぱり撮りまくってしまいます。
そうこうしていると、父島が近付いてきました。初上陸です。

次回は、後編として、父島のイソヒヨドリ、クルーズで出かけた南島のカツオドリ親子、復路の航路上での、クロアジサシ、オナガミズナギドリなどをアップする予定です。