ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

秋の乗鞍岳/白樺峠紀行 その2 ハチクマ サシバ ツミ ノスリ等

2018-09-23 | 中部地方

9月23日(日)は天気予報で、この日だけ晴れと出ていましたので、絶好のタカ日和として、白樺峠はバーダーでごった返すのではないかと思われましたが、予想通り、大変な人出でした。乗鞍岳畳平を朝1番のバスで乗鞍高原三本滝まで下りて、すぐに白樺峠に向かいましたが、すでに遅し。路上駐車しか有りません。タカ見広場はすでに200人以上のタカ見人でごった返しています。それでも、カメラを置く場所はなんとか確保でき、あとは、タカたちが飛んでくるのを待つばかり。昨日は午後から晴れても、それほど飛んでいないので、朝からガンガン飛ぶのではないかと思いましたが、やはり、定番通り、朝はさっぱり。手持ち無沙汰で、マツムシソウに飛んでくるクジャクチョウやアサギマダラと遊んでいましたが、タカの観察会の方よりアナウンスがあり、長野県の東のポイントを600羽ほど通過したので、およそ2時間後にはやってくるとのこと。アナウンス通り、12時半頃より、飛んでくるようになりました。結局この日は、公式記録で、サシバ1,388 ハチクマ160 ノスリ14 ツミ23 ミサゴ3 チゴハヤブサ1とのことでした。他には、HMさんのみ写真に収めたハリオアマツバメ、ツバメ、イワツバメ、アマツバメ、ホシガラス、エゾビタキ等が現れました。そして、タカの出現の終わった夕刻近く、ハシブトガラスの出現になぜか拍手がおこり、タカ見は終了となりました。
まずは、12時50分頃に現れたノスリです。最初の頃は、ノスリが多かったです。

そして、次々にサシバがやってきます。一度に複数羽で、目の前を通過していくので、どれを撮るかオロオロしている間に頭の上を通過していきます。胸からお腹に縦斑があるので、サシバ若鳥です。

続いて、サシバ♀成鳥。腹の横斑が胸まであり、眉斑がはっきりしています。

縦斑が少し見えるので、サシバ若鳥でしょう。

バックが山になって、ハチクマ若鳥の綺麗な茶色がよく見えます。

そうこうしていると、ハチクマも近くを通過してくれます。模様から♀で、羽が揃ってないので、成鳥です。

タカ柱を作ったり、集団で迫ってきたりと楽しませてくれます。サシバ若鳥です。

次は、色が薄く、横斑がないので、明らかに今年生まれのサシバ幼鳥でしょう。

ハチクマ♂ですが、成鳥と思われます。

今度は、ハチクマ幼鳥でしょう。くちばし付け根のろう膜が黄色いです。

虹彩が黒く、羽が綺麗に揃ってなく、模様からハチクマ♂成鳥でしょう。

時に、素早く羽ばたきながら、ツミ♀成鳥が飛んできます。

サシバ♀成鳥でしょう。

サシバ幼鳥でしょう。

時に羽の上面を見せてくれる時もあるサシバです。♂成鳥かもしれません。

曇ってきて、風がないせいか、結構間近を飛んでいきます。サシバ若鳥でしょう。

ハチクマも飛ぶ高度が低くなってきます。♂成鳥でしょう。

同じく、ハチクマ♂成鳥ですが、お腹に茶色味がある個体です。


虹彩が黄色いので、ハチクマ♀成鳥です。

山をバックに飛んでくれたサシバ若鳥です。模様がきれいに見えます。


またまた、ハチクマ♂成鳥です。♂成鳥がなぜか多かったです。

最後は、翌日のハチクマ幼鳥です。この日は、ぱっとしませんでした。乗鞍高原も回って、ヒタキたちを探したのですが、さっぱりでした。

次回は、10月6日から9日まで、ALPNツアーで出かけた与那国島/石垣島の鳥たちをアップする予定です。

秋の乗鞍岳/白樺峠紀行 その1 ホシガラス イワヒバリ

2018-09-22 | 中部地方

タカの渡りのこの季節、高山の鳥と渡りのタカを求めて、昨年と同様に鳥友のKSさん、HMさんと乗鞍岳畳平、白樺峠と巡って来ました。9月22日から乗鞍岳、23、24日と白樺峠です。お天気に振り回される今年、秋雨前線の停滞でどうなることかと思いましたが、何故かKSさんと一緒だと晴れてしまうので、不思議です。初日の22日は午前中雨が残っていましたが、乗鞍岳に着く頃には、すっかりいい天気。しかし、乗鞍高原は閑散とした雰囲気。どうやら岐阜県側がまだ雨とのことで、畳平行きのバスは運休しているようで、午後2時頃再開とのこと。おかげで、タクシーもフル稼働のようで、なかなか来てくれません。しばらく待つと運良く空車のタクシーが降りてきて、なんとか、畳平に着くことができました。さすがに、登山客は少なく、静かな畳平でしたが、なんと鳥も静か。昨年同時期にそこらじゅうで見かけたホシガラスがいません!山荘に荷を降ろし、ライチョウを求めて、大黒岳に向かいましたが、鳥影はさっぱり。やっと、ハイマツの実を集めるのに余念のないホシガラスを遠くに見ることができました。山荘のご主人によると今年は、去年より早い時期にやってきてピークは過ぎたようだとのことでした。ドンピシャは難しいものです。


この岩の上が松ぼっくりの処理場なのか、剥がれた松の実のかさが散らばっています。

大黒岳の岐阜県側の登り口に着いたところ、目の前にイワヒバリが登場。昨年は遠くに一度だけでしたので、嬉しい限りです。全く恐れる様子がないので、たっぷり写真を撮らせてもらいました。


車道のすぐそばですが、道の側溝によく降ります。結構、餌が溜まっているんでしょうね。

その後、ハイマツの手前の地面ををチョコチョコと動き回って、楽しませてくれます。





目の前までやってくることがあります。そこで、正面顏を収めます。

チョロチョロしながら時に佇んでもくれます。

雨上がりのおかげか、空気が澄んでいて、雲の合間に穂高や槍ヶ岳が顔を覗かせます。

今年は、イワヒバリがサービスしてくれましたが、ライチョウの姿がさっぱり。夕刻になったので、諦めて帰る途中、ホシガラスが、松ぼっくりをくわえたり、喉に溜め込んで、飛ぶシーンを見せてくれました。




翌日はいい天気。でも風は強かったです。朝食前にライチョウを求めて散策しましたが、空振り、今年はライチョウに縁がなかったようです。雲海に浮かぶ御来光が綺麗でした。

次回は、白樺峠のハチクマ、サシバ等をアップする予定です。

オオグンカンドリ 九十九里町/ツツドリ セッカ 狭山丘陵

2018-09-17 | 関東地方

いきなりその巨体のシルエットが目の前に。迷鳥のオオグンカンドリです。2週間も居ついているという三番瀬で逃したライファーを求めて、9月17日に片貝漁港に行って来ました。到着して車を降りると前方にカメラの砲列が並んでいます。見上げるとアンテナ鉄塔の上にその巨鳥2羽が羽を休めています。長いくちばしに白い頭、紛れもなくオオグンカンドリの若鳥でした。



到着直後は、青空でしたが、急に雲に覆われたなーと思っていると、いきなり2羽で飛び出し、見ると既に魚を捕まえています。

もう1羽も巧みに水面に浮かんできたであろう魚をその長いくちばしでとらえます。

そして、しばらく飛び回ってくれます。

ウミネコと並んでみるとその大きさがよくわかります。翼を広げると2mにもなるのに軽々と飛び回ります。

そして、お気に入りのアンテナ鉄塔に戻って、同じ位置に並ぶようです。お腹側から写してみました。

待つこと1時間、お腹が空いたのか、いきなり飛び立ち、海面近くを飛びます。


そうして、また水面に浮かんできた細長い魚を捕まえます。ところが、持ち替えようとしたのか、落としてしまいました。



休憩場所に戻って来る直前に尾羽も広げて減速。止まるのは得意ではないようで、何度も失敗します。

近くを飛ぶと超望遠では、はみ出してしまいます。ズームで引き気味にして、雲を入れてみました。

再び青空が出て、気持ちよさそうに大空を舞ってくれます。時に頭の上を通過したり、かなり上空まで帆翔したりとたっぷり楽しませてもらいました。20日時点でまだいるようで、エサも豊富なので、しばらくいるのかもしれません。





さて、所かわって狭山丘陵ですが、近年、やってくるツツドリの減少が著しい。9月2日に1羽見かけただけです。雨の上がった直後でしたが、乾かしているのでしょうか、羽を広げています。


湖の堤防に何か来てないかと探してみますが、見つかるのは、飛び回るセッカのみ。どうも降り立つポイントがあるようなので、近くで待っていると来ました来ました。考えてみると10mより間近で撮ったのは初めてかもしれません。9月2日は、小雨が時折降るせいか、湖には誰もいません。独り占めで、雨も一緒に写しこんでみました。




そして、翌週には、撮りたかった股開きのポーズを収めることができました。

翌々週の16日もセッカのみ。やっぱりポイントに降り立ってくれるので、間近に撮ることができました。

次回は、22日から遠征予定の乗鞍、白樺峠の成果をアップしたいと思っていますが、野暮用で、岡山の実家に戻らなくてはならないので、2週間後になるかもしれません。