ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

アカハシハジロ 宇都宮/ヤツガシラ 館林つつじが岡公園/カラムクドリ 谷津干潟

2017-12-23 | 関東地方

12月23日宇都宮にライファーであるアカハシハジロが飛来しているとの情報をいただき、駆けつけました。3年前に同じく栃木県の羽田沼に飛来したときには、抜けた後だったので悔しい思いをしました。今回は、難なくそのユニークな赤い頭と嘴をたっぷり堪能させてくれました。その容姿からいろんなイメージが湧きますが、私は、「タコの八ちゃん」が浮かんできました(古い?)。宇都宮市のテクノ桜公園の池を我が物顔に泳いでいました。どうもホシハジロの♀にご執心のようで、後をよく追っていました。


ホシハジロの♀をストーカーしています。




カルガモとすれ違い。他のハジロ類より大きく、カルガモ大です。

羽ばたきもしてくれ、白い翼鏡と風切り羽が鮮やかです。

この池には、カモが多く、アカハシハジロの他に9種のカモが200羽ほどいました。目の前にすーとカワセミが現れました。

池を後にして、真岡の井頭公園に寄り、ルリビタキ♂成鳥に会えました。

続いて、ヤツガシラが再来しているという館林のつつじが岡公園に向かうと、200人を超えるカメラマンの列。午後4時頃に戻ってくるとの噂通り、正確に午後4時に現れましたが、すでに日没近く、しかも、遠い! 昨シーズンに飛来した時は、間近で撮れましたが、今回は証拠写真です。飛ぶと縞模様が鮮やかです。



暮れも押し詰まった12月30日。前日、前々日の忘年会の疲れを物ともせず、谷津干潟に飛来しているライファーであるカラムクドリを見に行きました。だいたい1時間ごとにやってくる干潟の外周のピラカンサの前で待っていると、シロハラ、ツグミ、ムクドリに続いて、やって来て、気がつくと木の上にいました。2羽で行動しているようで、写真に収められたのは、♂のようです。盛んにピラカンサの実を食していましたが、なぜかこの木にしかやってこないようです。鳥の食の好みはよくわかりません。




干潟には、ハマシギが400羽ほどいました。一斉に飛ぶのは、壮観です。


次回はお正月を実家で迎え、笠岡に飛来していたクロヅル、カナダヅルと西日本では普通の冬鳥のミヤマホオジロをアップする予定です。


オオマシコ キバシリ マヒワ 県民の森

2017-12-16 | 関東地方

今年も埼玉県民の森にオオマシコが飛来しているようで、少し雪の残るお山に出かけてきました。歩道沿いの草木の実を8羽ほどの群れで盛んについばんでいました。♂成鳥2羽に♂若、♀、♀若の群れのようです。昨年と同じ団体さんかもしれません。森の中をウロウロすると他にキバシリ、マヒワ、ウソ、コガラ、ゴジュウカラ等、結構賑やかでした。
やはりオオマシコ♂成鳥の赤紫色は格別です。草木の実を食したり、道に降りたり、運よくバックの抜けた枝にも止まってサービスしてくれました。




夕日を浴びるとまた少し違った色合いになります。

若い♂のようです。赤みが強く、額と喉に少し、銀白色の羽が光っています。

赤みが全くないので、若い♀と思われます。

少し赤みがあるので、♀の成鳥と思われます。

オオマシコの中にウソが乱入してきました。

森を歩いているとキバシリが比較的近くで撮らせてくれました。背中しか見えないと木肌に同化してしまいます。



ハンノキの実を盛んについばんでいるマヒワに会いました。そっと目線の位置になるよう歩道を登って行きましたが、逃げないで、写真に収まってくれました。


次回は、宇都宮に飛来したアカハシハジロ、館林にまたまたやってきたヤツガシラをアップする予定です。

オオワシ オオアカゲラ ミヤマカケス ウソ アカゲラ等 冬の道東紀行 その4/4 弟子屈/根室

2017-12-11 | 北海道

冬の北海道で森を歩いても鳥には滅多にお目にかかれませんが、餌台にはどこにいるの?というぐらいの数がやってきます。今回投宿した弟子屈の鱒やさんと根室のフィールドイン風露荘の餌台には小鳥たちがひっきりなしにやってきます。
最初の鱒やさんの餌台では、残念ながらお目当のシマエナガがやってくるのにはまだ時期が早かったようです。雪が降るなか外で小鳥たちを待ちました。まずハシブトガラです。

ゴジュウカラ(亜種シロハラゴジュウカラ)

ウソ(亜種アカウソ)よくやってきます。


続いて、根室のフィールイン風露荘の餌台です。こちらは、亜種ミヤマカケスがよくやってきます。


目玉はオオアカゲラでしょうか。餌台にやってくるというのが不思議な感じです。



アカゲラも本当によくやってきます。

一番よくやってくるのは、やはりハシブトガラでしょうか。

ヒガラもたまに可愛らしい姿を見せてくれます。

エゾリスも結構居座っています。

宿から外に出てふと空を見るとオオワシが横切っていきます。やはり、北海道です。

以上で冬の道東紀行は終わりです。次回は、埼玉県民の森でのオオマシコ、キバシリ、マヒワをアップする予定です。

ウミバト ハシブトウミガラス エトロフウミスズメ ウミガラス ケイマフリ 冬の道東紀行 その3/4 落石クルーズ

2017-12-09 | 北海道

今回の遠征は天気に恵まれ、12月9日午後と10日午前の落石クルーズで海鳥を堪能しました。ハト、カラス、スズメでは、何てことありませんが、これに海が付くとなかなか見られない鳥になります。9日のクルーズで、ウミバト、ハシブトウミガラス、エトロフウミスズメ、ウミガラス、ケイマフリ、ウトウ等が次々に出現してくれました。10日のクルーズでは、ウミバト、ウミガラス、ケイマフリ等と少し種類は減りましたが、その分ウミバトがたっぷり出てくれ、楽しめました。幸い天気は良かったのですが、やはり、海上は、凍えるように寒く、うねりで、船が上下するので、大変ですが、ガイドの高野さんが、次々に海鳥を見つけてくださり、写真を撮ることが出来ました。しかし、被写体がすぐ視野から外れて、ピンボケの山でした。
9日午後、船に乗り込み、港のコオリガモ等を横目にユルリ/モユルリ島付近に向かいます。先ずは冬羽のケイマフリです。

続いて、冬羽のウミガラス。比較的警戒心が薄いのか、近くでたっぷり写真に収められました。



夏羽のような飾り羽や突起がないのっぺりしたウトウです。

そして、初めてのウミバトが出現、個体差が大きく、模様が様々です。


このウミバトは、アリューシャン型と呼ばれる亜種です。羽の大きな白斑が特徴です。

冬羽のウミスズメです。すぐに潜ってしまいます。

初めて出会うハシブトウミガラス。これも比較的警戒心が薄く、間近で見ることができました。


2時間ほどのクルーズを終えて、港に着く直前に船員さんがエトロフウミスズメを発見。船を寄せても、全く逃げる様子がなく、弱っているように見えます。網ですくい上げて見ると、腹が油で汚れているそうで、そのため、弱っているようです。保護しましたが、残念ながら、クルーズの事務所ですぐ死んでしまったとのことで、悲しい限りです。


翌日10日のクルーズでは、まず、アカエリカイツブリ若鳥が登場。

そしてウミガラスも登場し、やはり、近くで観察させてくれます。

ウミスズメは、群れでいることが多く、運良く、4羽写ってくれました。

ウミバトが何度も出現し、飛んだり潜ったりと楽しませてくれます。最後に羽色がかなり白くなった個体が現れてくれました。



次回の今シリーズの最終編は、宿の餌台に来た小鳥たちとオオワシをアップする予定です。


キレンジャク コオリガモ 冬の道東紀行 その2/4 根室市街 花咲港

2017-12-09 | 北海道

今シーズンの北海道にはレンジャクが大挙して来ているようで、立ち寄る予定の中標津、根室市のナナカマドの街路樹に群がる写真が11月から見受けられます。期待を胸に中標津空港に降り立った直後と翌朝、中標津市街を巡るも影も形もなし。なかなか神出鬼没のようで、簡単に見れるわけではないようです。ユキホオジロをゲットして、意気揚々と向かった根室の風露荘でも、「最近見かけないそうです」との不安な一言。しかし、翌朝、根室市街のナナカマドをチェックしながら明治公園に向かっていたところ、少し手前で、高い木の中に鳥影がいくつも見えました。「いた!」キレンジャクの30羽程の群れでした。歩道で真下を通っても、全く気にせず、盛んにナナカマドの赤い実を食していました。
風切羽の先端が黄色と白のL字が、はっきりしている♂成鳥です。


L字になっていないので、若鳥で、尾羽の黄色が広いのが♂、狭いのは♀です。


時折、屋根の雪の上に降りて、水代わりに雪を食しています。観察している時に、この屋根の雪がドドッと大きな音を立てて、落ちると、驚いて一斉に何処かへ飛んで行きました。

枝の間を飛び回ったり、不安定な体勢で実を啄ばんだりと、楽しませてくれました。









次に近くの根室の港、花咲港に向かうと多くのクロガモに混じって、コオリガモがいくつもいました。クロガモのもの悲しげなピーという声に混じって、ちょっとユーモラスな「アオ、ナ」という鳴き声が聞こえてきました。





次回のその3は、落石クルーズの海鳥たちをアップ予定です。

ユキホオジロ コクガン 冬の道東紀行 その1/4 野付半島

2017-12-08 | 北海道

冬の北海道へ昨シーズンに続いて、鳥友KSさんと12月7日から5日間、弟子屈、野付半島、根室市、落石、納沙布岬を巡ってきました。前回遠征の1月は、雪が多いせいか、ユキホオジロに振られたため、今シーズンは12月に出かけることにしました。幸い天気にも恵まれ、5種類のライファーであるユキホオジロ、コクガン、ウミバト、ハシブトウミガラス、エトロフウミスズメをはじめとして、キレンジャク、オオワシ、ウミガラス、ウミスズメ、ケイマフリ、コオリガモ等54種の野鳥たちと会うことができました。
野付半島のユキホオジロのポイントは、車で行けるところからさらに先です。ネイチャーセンターで許可証をもらい入っていきましたが、数日前のドカ雪と昨夜の雪のため、車止めから1Kmほど手前から歩くことに。時に20cm近くも埋もれてしまう雪道を歩くこと45分。やっと、ハマニンニクの群落が見えてきました。すると、白い小鳥が飛び交っているのが目に飛び込んできます。「ユキホオジロだ!」と疲れも吹き飛びます。そっと近づくと、いますいます!60羽ほどの群れが実をついばんでいます。が、すぐに飛び立ち、海の方に飛んで行きました。


しかし、程なくして、群れでハマニンニクのところに戻って、実をついばみます。穂先や茎がかぶって、スッキリした写真は撮れませんが、初めてのユキホオジロに夢中でシャッターを切りました。












ひとしきり実を食したのかどこかに飛んで行きました。冬の早い日暮れも近づいてきたので、また、45分の雪道を戻って行きましたが、足取りは軽く気分良く帰ることができました。この日は、平日で雪のせいか、ポイントに来たのは、我々だけのようです。


ユキホオジロのポイントの湾側は一部凍っていましたが、コクガンの200羽以上の群れが浮かんでいました。他にオオハクチョウ、ハマシギ、ダイゼン、オナガガモ等がいました。初めてのコクガンです。



次回のその2は、根室市街のナナカマドに群れていたキレンジャクをアップする予定です。