ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

佐渡島紀行2021年5月 その2 トキ 〜捕まえたのはミミズ〜

2021-05-30 | 中部地方
トキ 5月7日佐渡市

5月7日:野生復帰が進んでいると言っても四百数十羽ですので、広い佐渡島のどこにでもいるという訳ではない様で、野生のトキには簡単に会えませんが、3日目にしてだいぶ様子がわかって来たので、早朝に人々が活動する前に森と隣接している田んぼを回ってみる事にしました。昨日より早起きし、まずはトキのテラスから夜明けを待ちました。両津湾の方から日の出ですが、今日は曇り空。
寝ぐら立ちが少しは見えるかと期待しましたが、サギ類の寝ぐら立ちを見送るだけでした。トキの寝ぐら立ちはまだ暗い内に行っているのかもしれません。そこで、人気のない近くの田んぼを巡ってみました。すると田んぼの畔で草束をくわえているトキに遭遇。巣材とするのでしょうか、かなりの量をくわえて‥‥
飛び立ちそうな雰囲気がします。
やっぱり!、くわえて飛んで行きました。
翼裏側の朱鷺色が鮮やかです。
車からと言ってもやはり警戒心の強いトキの事、出会い頭に飛び立たれてしまうことが数回ありましたが、田んぼの端っこで採食中のトキが見つかりました。足に大きな足輪(49と読めます)をつけています。
採餌シーンが見られるのでは期待していると‥‥
田んぼの端に沿って歩いて来て‥‥
何か細長いものを捕まえました。ドジョウかな?と思ってよく見るとミミズでした。
摘み上げ、口元に放り上げて‥‥
ゴクリと飲み込みます。
田んぼの端に沿ってどんどん近づいて来てくれて、しっかり観察することが出来ました。幸い天気は曇り空で、写真には条件が良く、人も活動前でゆっくり見ることが出来ました。

次回はこの続きで、もう一度ミミズの採餌シーンと田んぼにいたノスリ、キジ等もアップする予定で、トキシリーズ最終版です。ご覧いただき有り難うございます。


佐渡島紀行2021年5月 その1 トキ キビタキ ツグミ サギ類等

2021-05-26 | 中部地方
トキ 5月6日佐渡島佐渡市

学名がNipponia nipponなのにまだ会っていない野生復帰が進んだトキに会いたくて、トキ観察のベストシーズンではありませんが、5月5日〜7日に佐渡島に出かけて来ました。本来なら1月に企画されていたツアーで雪のトキに会う予定でしたが、コロナ緊急事態宣言のため中止となり、仕方なく個人で密にならない様に出かけて来ました。そのため自家用車で移動し、宿の食事もコンビニ弁当で我慢しました。また、島内は田植えの時期でもありましたので、トキにもですが、農家のご迷惑にならない場所を選んで、車からの観察に徹する様にしました。
5月5日佐渡島:新潟から佐渡島の間のフェリーから航路観察を試みましたが、天気も悪くサッパリ。オオミズナギドリが遠くを飛ぶのみ。時にその鳥山が出来ていましたが、それだけ。15時ごろに島に到着して雨の中、国仲平野の田んぼを少し回ってみましたが、何にもいませんでした。野生のトキはなかなか手強い様なので、まずはトキの森公園に行って見ることにしました。飼育下のトキを見た後、別の場所にある野生復帰センターのトキのテラスに向かいました。少し高台にあり、国仲平野が一望に出来ます。見晴らしが良いなと眺望を楽しんでいると、サギではない頭部が墨色の鳥が飛んでいます。おおっ!と思って双眼鏡と撮った写真で確認すると紛れもなくトキ。ライファーとなる野生のトキに無事会うことが出来ました。サギ類も沢山いる寝ぐららしき場所に入りましたが、薄暗くなって来たので、この日は終了し、宿に向かいました。
5月6日佐渡島:4時半ごろ日の出なので、4時に起床し、トキのテラスに向かいましたが、宿からの夜明けの両津湾の眺めもなかなか綺麗です。
トキのテラスに着いた時にはもうかなり明るくなっていて、寝ぐららしき場所にも鳥影はなくなっていました。寝ぐら立ちはかなり早い様です。写真は午前5時のトキのテラスからの眺めです。田園が広がっているので、ここで様子を見ることにしました。
午前5時17分ごろ、トキが飛んでいるのが見えました。水田が明るいので、バックにするとシルエットになりましたが、羽下面の朱鷺色が何とか見えます。
バックが地面だとこんな感じです。
着地した辺りに狙いを付けてトキのテラスから出向いてみました。すると、いましたいました!田んぼで採餌中のトキを無事収めることが出来ました。この時期、目立たなくするためでしょうか、自ら黒い分泌物を羽に塗り込んでいるそうですが、コントラストがついて、田んぼにいると何とか見えます。自分の嘴で塗り込むとして、翼はわかりますが、頭部はどうやるんでしょうね?
付近の田んぼとトキロードと呼ばれる辺りを回ってみましたが、全く見つからず、どこを回って良いやらも分からないので、再びトキのテラスに戻って、田んぼを鳥瞰することにしました。すると遠いですが、飛んでいるトキが時々目に入ります。
このトキは田んぼの畔に着地。
が、すぐに飛び立ち。
テラスから眺めていると結構飛んでいます。割と近くに降りて来て木立の影に隠れて見えなくなったので、その辺りに行ってみました。すると水の入ってない田んぼで採食しているトキがいました。逆光で強い日差しなので、写真としては今一つですが、しっかり被写体となってくれました。
渡りの時期で広いと言えども佐渡島は日本海上の島ではあるので、渡りの珍鳥に期待して、渡り鳥が期待できるとネット上に記載のあった島の北東部の鷲崎に行ってみました。しかし、島在住と思われる鳥ばかり、暫く歩いて、やっとキビタキ♂を見つけましたが、普通のキビタキ 。夏鳥は他にツツドリの声を聞いたのとツバメ、イワツバメのみで珍しいのは見つかりませんでした。
南の方から渡って来た可能性はありますが、まだ冬鳥で残っていると思われるツグミが沢山いました。しかし、どれを見てもタダのツグミ。胸が随分黒くなっているので、夏羽なんでしょうか。他に冬鳥はカシラダカ、ニュウナイスズメ等がいました。
鷲崎を離れてトキのテラスがある新穂地区に戻ってくると、飛んでいるトキを発見。降り立ちシーンを収めることが出来ました。逆光ですが、羽が光って朱鷺色が、ちゃんと見えます。
降り立った辺りに行って見ると、割と近くで採餌中のトキがいてくれました。逆光ですが、近距離でしっかり撮ることが出来ました。もっともあまりアップで見るものでもない様な気がしますが‥‥
そして飛び立ち。羽の裏側の朱鷺色がしっかり見えます。
近くにいたキジが見送ってくれている様です。
トキのテラス近くで十分な駐車スペースがある場所で、上空を飛ぶトキを待ちました。ワンチャンスで、少し影が入りましたが、狙い通り、青空バックで収めることが出来ました。
日没はトキのテラスからにしようと何度目かになるテラスへ。田んぼのサギ達をシルエットで写してみました。
真っ赤な夕焼けにはなりませんでしたが、トキのテラスからの夕景です。田んぼに茜色が映えて綺麗でした。
野生のトキにも無事会えて、この日は終了。明日はもう少し早起きして寝ぐら立ちを見ようと誓って就寝しました。もっともこの時期トキは単独行動している様なので、群飛は期待出来そうにありませんが。

次回はだいぶ様子がわかって来たので、田園地帯を流して見ると、何度もトキに遭遇できました。そこでその様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。


立山室堂平紀行2021年4月 後編 ライチョウ カヤクグリ

2021-05-22 | 中部地方

ライチョウ♂成鳥 4月24日立山室堂平

4月24日:午前4時の日の出前に起き出し、宿の前に立つと目の前のハイマツにライチョウの若鳥♂が食事中でした。
辺りは朝焼けの景色です。奥大日岳(多分)に朝日が映えていい感じです。
するとチリリ‥と鈴のような声が聞こえて来ました。カヤクグリだっ!と見るとハイマツの上で囀っています。昨日は全然見えなかったのになあ〜と思いながら、カメラを向けました。今日は6時からの朝食を食して出かけることにしました。宿を出ると近くのハイマツで、相変わらずカヤクグリが飛び交っています。ジッとしていると近くのハイマツの上に止まってくれました。
ハイマツの上で、囀っていますが、朝日を受けて逆光気味にしてみました。
ジッとしていると近くで数羽が遊んでいて、立山方面をバックに少し逆光気味にしてみました。
雪の上にも降りて来ます。
有毒ガス注意のお知らせをフムフムとまるで読んでいるようですね。
カヤクグリが散々遊んでくれてよしよしと思いながら、昨日と同じ血の池近くのハイマツに向かいました。すると今日は♂♀とも昨日とは少し上の方にいました。足輪がついているので、容易に個体識別出来ます。ただし、ちょうど休憩時間のようでした。
近くでは、胸の羽がだいぶ黒くなった若い♂が休んでいましたが、ゆっくりと移動。
雪の上の上から丸見えの場所ですが、気にせず、実にゆっくりと歩を進めます。なるほどその方が、目だたたないなと妙に感心した次第です。
♂♀の場所に戻ると♀は食事を終えたのかゆっくりとハイマツの方に移動。
すると♂が後を追うように♀に近寄って来ましたが、尾羽や翼を少し広げています。求愛のポーズでしょうか?
でも、♀は気にも留めない様子で休んでいます。♂は何も出来ないのか、しないのか分かりませんが、ジッとしてしまいました。
そして1時間ほど経って、♀が始動。
♂も少し遅れて始動でしょうか、目立つところで背を伸ばしている様なポーズ。
ゆっくり歩き出し‥‥
少し背伸びする様なポーズを暫し取って‥‥
また歩き出します。
とういうことで、午前10時になったので、ライチョウ撮影を終えて室堂平を後にすることにしました。数日前に降った大雪のため、ハイマツが埋もれて、来ていたライチョウが低い所に降りてしまい室堂平では、数が減ったとの事でしたが、それでも白いライチョウをたっぷり見ることが出来て満足な遠征となりました。

次回は5月5日〜7日に出かけた初の遠征先となる佐渡島でトキに出会って来ましたので、その様子を3回に渡ってアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。


立山室堂平紀行2021年4月 前編 ライチョウ

2021-05-18 | 中部地方
ライチョウ♀♂のペア 4月23日立山室堂平

白いライチョウに会いたくて、ライチョウと言えばここ!の立山室堂平に初めて行って来ました。数は多くありませんでしたが、全身白い♂、♀、♂若鳥に無事会う事ができました。
4月22日:4月中はまだ全身白いというので、15日に開通したアルペンロードを通って行きました。そういえば北陸新幹線にも乗った事がないと、ガラガラの新幹線に乗り込み、富山駅でアルペンルートのチケットを買い富山電鉄、ケーブルカー、バスと乗り継いで、標高2,500mの室堂平に密の心配も無く到着しました。宿のみくりが池温泉まで徒歩で15分、ザラメの雪で歩きにくい上、空気が薄いのかすぐに息が切れます。そのせいか今回の遠征はさすがに疲れました。帰りも公共交通機関というのは正解でした。
さて、宿に荷を下ろして、午後1時半ごろにはライチョウ探索に出発です。雪が溶けてハイマツが顔を覗かせている場所が宿の前から広がっていますので、ハイマツ帯に沿って歩いて行くと遥か下の方のハイマツが剥き出した所に何人かの方がカメラを構えています。おっ!あそこだと雪の中を下って行きましたが、足元が雪に埋もれて結構大変。ゼイゼイ言いながら到着すると、CMさんが♀がいるよとのことで見るといましたいました。初見は全身真っ白なライチョウの♀!何とも綺麗で可愛いです。
少し上の方にもいる様なので、行ってみると3羽のライチョウがハイマツの中でお休み中でした。よく見えたのは若い♂、目先が黒いです。
ハイマツの中に潜り込んでしまったので、しばらく待っていると1時間近く経ってお腹が空いたのか食事に出て来ました。
若い♂ですが、目の上の肉冠が少し赤い所を見せてくれました。
別の若い♂ものそのそと出て来ました。この子は胸元の羽がだいぶ黒くなっていますね。
下の方に降りて見ると♀成鳥が再び活動開始の様です。
ズームレンズも持参したので、少し引き気味にしてみました。
ゆっくりと様子を見ながら雪の上を歩いていると本当に保護色ですね。目立たないです。
背景に立山が写る様にしてみました。
午後6時から食事だというので、宿の方に戻って、近くのハイマツ帯を見ると、ここにも若い♂がいました。
宿には天然温泉が出ていて、こんな高地で温泉に浸かれるとは思いもよりませんでした。食堂はアクリル板で仕切られており、皆さん、黙食。早々に就寝しましたが、慣れない雪の中を歩いたせいか、足の筋肉がつって苦労しました。
4月23日:翌朝は日の出と共に起き出し、外に出て見ると、何と宿の入り口の真前のハイマツの中に若いライチョウがいるではありませんか。やっぱり室堂は濃いな!と感心しました。
そして昨日の血の池近くのハイマツに行くと若い♂が食事中でした。
午前6時ごろ、少し降りて昨日♀成鳥がいた所に行くと、今日は♂成鳥がいました。目の上の肉冠が赤くて綺麗です!
すると後ろの方から♀が出て来ました。どうやらペアの様です。
ジッとたたずんでいると雪だるまの様、目立ちません。
朝食は8時迄なので、7時過ぎに宿に戻りながら近くのハイマツ帯を見ると、昨日の若い♂がのんびりとしていました。
朝食を終えてペアのいた辺りに出かけると休憩中だったのか姿が見えません。暫く待った11時過ぎに出て来てくれました。行動パターンとして、暫く食事をしたらハイマツの陰でおよそ1〜2時間ぐらいは休憩する様です。
同様に♀も顔を出します。
何とかペアの2ショットも撮れたということで、宿に戻って昼食を取り、こちらも休憩することにしました。15時になって、再び同じ場所に出かけて待っていると16時過ぎに♂が顔を出しました。
少し開けた所に出て、全身を良く見せてくれ‥‥
続いて♀も後を追うように出て来ました。少し引いて立山がバックになるようにしてみました。両方にフォーカスが来ていい感じです。
かなり接近してくれて2ショットが撮れて嬉しい限りです。
少し風景写真を。今日の夕食は7時からなので、夕景色を狙いました。立山の上空に上弦の月が見えて来ました。
日本海側に日が沈みます。大日岳か奥大日岳でしょうか。眼下の地獄谷からは、盛んに蒸気が上がり、硫黄の匂いが漂ってきます。
富山平野の方角ですが、雲にすっぽり覆われているようです。
天気に恵まれ過ぎて、真っ黒に日焼けしてしまいました。お湯に浸かると皮膚がヒリヒリして痛いことですが、満足な1日を終える事ができました。

次回は翌日の4月24日の午前中だけですが、同様にライチョウ達に加えて、カヤクグリがたっぷり出てくれた様子をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

マヒワ ツミ キビタキ エナガ コチドリ/東京都、埼玉県

2021-05-14 | 関東地方
ツミ♂ 4月12日東京都多摩地区

近隣で見かけた渡去前に集合したと思われるマヒワ、夏鳥としてやって来たコチドリ、子育て中のエナガ、自宅近所の緑地で営巣しそうなツミのペア等です。
4月6日埼玉県狭山湖:狭山湖近くの雑木林からマヒワの声が聞こえて来ました。新緑のクヌギやコナラの木の中にかなりの数のマヒワがいます。近くの木に降りて来たので、間近で写すことが出来ました。
一体何を食べているのかと思うと若葉や雄花についた青虫を食べている様です。
数十羽の群れかと思っていましたが、一斉に飛び出した数をざっと数えるとどうも200羽以上いた様でした。渡去前に集合しているのかもしれません。
湖に行くとコチドリが渡来していました。2羽しか居らず安定したペアになっている様です。以前、3羽入った時には争いが勃発して湖上を飛び交い楽しませてくれましたが。
4月10日狭山丘陵:エナガの巣が見つかりました。盛んに餌を運んでいましたが、残念ながら巣立ち直前に何者かに襲われたのか、巣は壊れ、ひなが1羽だけ地面で親の給餌を受けていました。残念。
4月12日自宅近所の緑地:鳥見の外出を休んで、ウォーキングで近くの緑地にやって来るとツミの声。渡りの季節ですので、カメラを持参して正解でした。2羽いましたが、1羽は羽の模様が幼鳥のものです。
もう1羽は綺麗な♂の成鳥。低い所にやって来て、目線で被写体になってくれました。でも、親子かいな?とよく分かりませんでした。緑地の中を飛び回っていたので、その日は♂をたくさん撮らせてもらいました。
2羽でいた所です。ペアの様に見えるのですが、幼鳥だしな〜、まさかとその時は思っていましたが‥‥
4月17日自宅近所の緑地:5日後に再び出かけてみるとやっぱり2羽でいました。緑地の中を飛び回って、どうやら巣材集めをしている様で、おまけに交尾シーンも目撃したので、ペアの様です。ずいぶん若い奥さんと一緒になった様ですね。
盛んに枝を折ったり、落ちた枝をある一ヶ所に運んでいました。
今後繁殖がうまく行くかどうか楽しみです。

4月21日狭山丘陵:今季初のキビタキ の飛来を確認しました。何箇所かで囀りが聞こえて来ましたが、初撮りも何とか。

4月26日自宅市内の緑地:同じ市内在住の鳥友さんからあそこの緑地にツミがいるよと教えていただき、別の緑地に出かけてみると、いました。こちらの♀はお腹の縞模様から見ると立派な成鳥の様です。
ちょっとした緑地があるとツミが繁殖する可能性が、昨今、大いにある様で、それは楽しい事ですが、スズメやシジュウカラが減ってしまわないかと、ちょっと心配です。

次回は、白いライチョウに会いたくて4月22日〜24日に出かけた立山室堂平でのライチョウ♂、♀、若鳥をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。


八丈島航路2021年4月 アホウドリ クロツラヘラサギ コアホウドリ クロアシアホウドリ等

2021-05-10 | 小笠原、三宅島、航路
アホウドリ 4月2日八丈島航路三宅島近海

4月2日八丈島航路:今季二度目となる八丈島航路に鳥友HMさんと出かけてアホウドリ類3種に加えてシロハラトウゾクカモメ、八丈島で思いがけず、迷行していたクロツラヘラサギに会うことが出来ました。アホウドリは三宅島近海で何度も出てくれ、近くや島バックでも飛んでくれて堪能できました。ただ、頭部に黒色がなくなった成鳥が近くを飛んでくれなかったのは残念でした。前回は強い西の風でしたが、今回はやや強い北東の風。午後から右舷のデッキに陣取ると飛沫が結構飛んできてチョット辛いですが、写真に関しては、アホウドリのダイナミックソアリングで東からの風を受けて浮かび上がる時に背面がよく見えてよかった様に思います。それと船はいつもの橘丸ではなく、さるびあ丸でした。ちょっと違いましたが、何とかデッキからも撮影出来ました。
前夜の午後10時半に出航した船が御蔵島を過ぎた頃に夜が明け、観察を開始しました。早々にアホウドリ亜成鳥が飛んでくれましたが、八丈島までは、オオミズナギドリがよく飛ぶだけで、アホウドリ類の出現は今ひとつ。
八丈島が近づいて来た午前9時前にシロハラトウゾクカモメを発見。中央尾羽が伸びた繁殖羽の個体でした。遠かったですが。
その数分後、ザトウクジラが出現。ブリーチングも見せてくれましたが、写真は間に合わず。潜水前の背鰭と尾鰭が辛うじて写せました。
何故か船は1時間遅れで八丈島に到着。出港までの短い時間、近くの海岸で鳥見しました。魚をつかんだミサゴが上空を通過し‥‥
海岸の岩の上にはイソヒヨドリ♂。ふと海岸を見ると白いサギ類が佇んでいます。
あれっ!と思ってよく見ると何とクロツラヘラサギ!綺麗な生殖羽でした。昨日見つかった様で、八丈島では12年ぶりの事だそうです。それにしても八丈島でクロツラヘラサギを間近で見ることが出来るとは思いもよらない事でした。
八丈島から御蔵島の間はオオミズナギドリばかりで、やはり大した事なく過ぎてゆきましたが、御蔵島が近づくとアホウドリの出現が増えて来ました。頭部金色の成鳥が出現しましたが、ちょっと遠い。
コアホウドリも出てくれましたが、ちょっと遠い。
御蔵島が近づいた所で、島バックにアホウドリ亜成鳥が飛んでくれました。島バックでの撮影は初めてです。
続いて頭部に黒色が残るアホウドリ成鳥が出現。この子はしばらく船の近くを飛んでくれて今回一番のサービスでした。
オオミズナギドリが近くを飛ぶと、アホウドリが大きいことがよく分かります。
続いてアホウドリのほぼ成鳥が出現。
三宅島が近づいていたので、三宅島バックで写すことが出来ました。何処で写したかよくわかって良いです。
続いて5分後にアホウドリ成鳥が登場しましたが、うまくフォーカスが合わずこの角度のみでした。
更に10分後、アホウドリ亜成鳥(明色)が出現。
飛びながら羽繕いでしょうか、器用なもんです。
クロアシアホウドリですが、今回あまり近くを飛んでくれずでした。
16時ごろコアホウドリ。数少ないチャンスでした。
16時過ぎのアホウドリ亜成鳥(明色)。少し空模様が怪しく暗かったです。
頭部金色の成鳥アホウドリが出てくれましたが、遠い。
近くを飛んでくれるのは、頭部に黒色が残る成鳥ばかり。
という訳でアホウドリがかなり出てくれたまずまずの八丈島航路でしたが、1時間遅れの到着で終了しました。三宅島近海を通る時が一番出現が多く、東風だと背面側が高く上がった時に綺麗に見えるという傾向がある様に感じました。また東の風だと船の方に吹き寄せられてよく見えるのかもしれません。

次回は近隣での結果ですが、渡去前に集まっていたマヒワと自宅近所の緑地で見つけたツミのペアをアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

マヒワ ヒレンジャク イカル カワラヒワ サンコウチョウ/東京都 埼玉県

2021-05-06 | 関東地方
マヒワとクヌギハナカイメンフシ 3月23日東京都狭山公園

3月23日から4月1日までの近隣でのマヒワ、ヒレンジャク、イカル、カワラヒワと花とのコラボです。
3月23日東京都狭山公園:クヌギの雄花にクヌギハナタマバチが産卵して出来るクヌギハナカイメンフシにマヒワがやって来ていて近い!と教えて頂き、行ってみました。フワッとして花の様に見えるカイメンフシを盛んにマヒワが突いており、中の幼虫を食べているらしいです。花ではありませんが、花の様に見えます。このクヌギは特にフシがたくさん出来ています。
時には仲間割れも。
今季はマヒワが多いせいか色んな所での遭遇が多いです。

3月25日、26日埼玉県秋ヶ瀬公園:レンジャクがいる秋ヶ瀬公園に行ってみるとイカルの声が聞こえて来ます。かなりの数の様なので、行ってみると100羽以上の群れがエノキなどの地面に落ちた実を啄んでいました。秋ヶ瀬公園でイカルが群れるのは珍しいことです。人が近づくと一斉に飛び立つところを狙いました。
さてレンジャクは何処にいるのだろうと探していると桜並木にCMさんが集まっています。8羽ほどのヒレンジャクが根元のヤブラン、リュウノヒゲの実を食している様です。桜の木に止まってくれるので季節柄、桜の花とのコラボがいいですね。ただ、曇りの天気だったので、空バックになると白抜けで桜の花が隠れてしまってチョット残念。
低い所に止まると空バックでない桜の花が浮き上がっていいんですが、少ししか撮らせてくれませんでした。
花に嘴を差し込んでいました。蜜を吸っているでしょうかね?
あまり実がなかったせいかヒレンジャクは翌日にはやって来ませんでした。
3月30日秋ヶ瀬公園:この日にはキレンジャクがいました。
サクラソウの季節なので、桜草公園に行ってみるとサクラソウとノウルシが咲き誇って綺麗でした。ノウルシにベニシジミが止まってサクラソウの花が透けて見えます。

4月1日埼玉県狭山湖:狭山湖畔の桜が満開で、エノキなどの地面に落ちた実を食す数十羽のイカルがいました。
地面に降りて食していますが、歩行者がやって来ると一斉に飛び立ちます。すぐにやって来ますが、まずは木に止まって様子を見ています。桜の花がバックになる様な場所を選んで待ちました。
様子を見て勇気のある1羽が降りると次々と地面に降りて来ます。
そして人がやって来ると一斉に飛び立ちます。
桜の花がバックになる様に飛び立ちを狙いましたが、そのバックが緑になる様ないいポジションは見つかりませんでした。
別の場所では、カワラヒワの数十羽の群れがいました。桜の木に止まってくれましたが、白抜けでちょっと残念。
季節らしい花とのコラボ、何とか撮れたという感じでしょうか。

さて、速報です。5月2日にサンコウチョウを狭山丘陵で初認出来ました。昨シーズンより5日早かったです。

次回は、今季二度目となる八丈島航路(4月2日)のアホウドリ類と八丈島で偶然出会えたクロツラヘラサギ等をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。

コミミズク ニュウナイスズメ/埼玉県

2021-05-02 | 関東地方

コミミズクと菜の花 3月16日埼玉県熊谷市

3月16日埼玉県鴻巣市&熊谷市:1ヶ月半遅れの投稿となってしまいましたが、鴻巣市の公園の安行寒桜とニュウナイスズメ、熊谷市の菜の花とコミミズクという季節の花とのコラボです。まずはニュウナイスズメですが、桜の花の蜜を吸いに毎年やって来ます。今年は3分咲きのタイミングで出掛けられたので、花が煩くならず、ヒヨドリに追っ払われてもすぐに戻って来て、おまけに花をくわえる子が♂♀ともいてくれて運の良いことでした。
1時間ほどで難なく狙い通りに収められたので、その足で熊谷市の河川敷に向かいました。前回の場所から少し南にポイントは移っていましたが、そこは河川敷に菜の花が咲き乱れて”菜の花コミミ”狙いのCMさんで賑わっていました。先着していた鳥友HMさんと並んで開始ですが、運よく早くから出現していたとの事で、16時前に着いた時には既に向かいの土手に止まっていました。おまけに2個体がずっと飛び回ってくれて、たっぷり収めることができました。
お立ち台に止まって‥‥
飛び出して獲物を探索。まだ明るいせいか瞳が小さくなって、ちょっと滑稽な顔つき。
自然の木にも止まってくれました。
そして飛び出し。
お立ち台から飛び出し。菜の花に埋もれています。
少し日が陰って来ました。ちょっと、露出を抑えめにしました。
午後5時を過ぎて日が傾き、瞳も大きくなって来ました。

17時25分ごろではまだまだ写せましたが、次第に暗くなって来て終了としました。この河川敷のポイントは広大で駐車スペースも十分あり、密にならずに済みます。強風の日などハズレの時もある様ですが、運よく2回とも頻出してくれてありがたいことです。

次回も1ヶ月遅れですが、今季大挙してやって来たマヒワとクヌギハナカイメンフシ、桜とヒレンジャク、同じく桜とイカルの季節物をアップする予定です。ご覧いただき有り難うございます。