山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

本当のウドの味?

2024年05月12日 | 山菜料理

 今回の山業での収穫物。

       ウド

       ネマガリタケです

 ネマガリタケの方は、在庫の孟宗竹と競合してしまうので、中期保存用に茹でて保管しておきます。

 軽く洗ったら、米ひとつかみを加えた熱湯で

       20分弱茹でて完全にアクを抜きます

 ※『ネマガリタケにはアクがない』と言われますが、多少はあります

 ※採れる場所によっては、かなりアクが強いこともあります

 生の調理と比べると分かるのですが、この手間をかけたものはすっかりアクが抜けて、ネマガリタケ本来の美味しさを100%楽しめるはずです。

       茹でたら広げて粗熱を取って

 1食分ずつ新聞紙にくるんで冷蔵すると、暫く楽しめます。

 4食分できました。

 ただ、

       これも捨て難い!

 焼き竹の旨さは、先日紹介した通りなんですけど、茹でたものにはない野趣が満ち溢れているんですね。

 こちらは、2~3回分だけ確保しました。

 さて、次です。

 ウドさんは、前回作った『ドンコロ煮』が、まだたっぷりあるし、残りを知人に配っても、まだ残っている状態です。

 そこに今回の収穫だから、これは決定ですね。

 塩漬けです。

 軽く洗って汚れを落としたら、

       桶に並べていきます

 ※長めのものが外側に、短めのものが内側に来るように隙間なく並べます

       一段毎に強塩を塗して

 二段目まで並べたら本日分は終了しました。

 落とし蓋を敷いて、重しを乗せたら、上蓋を被せて待機。

 二日後には、

       落とし蓋が沈んで、代わりに水が上がってきます

 初日は、重しを入れると蓋が締まらなかったんですけど、今は大丈夫。

       桶にビニルを被せてから蓋をして

 お休みなさい!

 これで、いつでもウド料理を楽しめる状態になりました。

 さて、『ドンコロ煮』の在庫があるとはいえ、全部保存してしまったのかというと、そうではありません。

       白根の細いものを3本だけ残しました

 このウドたちの薄皮を剥いて、

       味噌をちょっとだけ付けて食すのです

 いわゆる刺身というやつです。

 刺し身で楽しめる条件は、新鮮であることと白根であること

 これが、驚くほど爽やかな味わいでジューシーなんです。

 フルーティーと言ってもいい。

 近い味のものなんてあるかな?

 無理して例えると、「もし薄皮を剥かなければ」セロリに近いかもしれない。

 でも、皮を剥くとウド独特の旨みだけが前面に出てきて、別な料理になってしまうんですよ。

 いわゆる『きどみ』とか『苦み』みたいなものが背後に隠れてしまう。

 これは、ある程度食べ慣れている方には、超お勧めです。

 もし新鮮な白根ウドが手に入ったら、新鮮なうちにひと手間かけて食べてほしい。

 これが本当のウドの美味しさか! と感動するはずです。

 ああ、美味しかった!

 山の神様、今回もありがとうございました。

 また楽しませてくださいね。