今回の山業での収穫物。
ウドと
ネマガリタケです
ネマガリタケの方は、在庫の孟宗竹と競合してしまうので、中期保存用に茹でて保管しておきます。
軽く洗ったら、米ひとつかみを加えた熱湯で
20分弱茹でて完全にアクを抜きます
※『ネマガリタケにはアクがない』と言われますが、多少はあります
※採れる場所によっては、かなりアクが強いこともあります
生の調理と比べると分かるのですが、この手間をかけたものはすっかりアクが抜けて、ネマガリタケ本来の美味しさを100%楽しめるはずです。
茹でたら広げて粗熱を取って
1食分ずつ新聞紙にくるんで冷蔵すると、暫く楽しめます。
4食分できました。
ただ、
これも捨て難い!
焼き竹の旨さは、先日紹介した通りなんですけど、茹でたものにはない野趣が満ち溢れているんですね。
こちらは、2~3回分だけ確保しました。
さて、次です。
ウドさんは、前回作った『ドンコロ煮』が、まだたっぷりあるし、残りを知人に配っても、まだ残っている状態です。
そこに今回の収穫だから、これは決定ですね。
塩漬けです。
軽く洗って汚れを落としたら、
桶に並べていきます
※長めのものが外側に、短めのものが内側に来るように隙間なく並べます
一段毎に強塩を塗して
二段目まで並べたら本日分は終了しました。
落とし蓋を敷いて、重しを乗せたら、上蓋を被せて待機。
二日後には、
落とし蓋が沈んで、代わりに水が上がってきます
初日は、重しを入れると蓋が締まらなかったんですけど、今は大丈夫。
桶にビニルを被せてから蓋をして
お休みなさい!
これで、いつでもウド料理を楽しめる状態になりました。
さて、『ドンコロ煮』の在庫があるとはいえ、全部保存してしまったのかというと、そうではありません。
白根の細いものを3本だけ残しました
このウドたちの薄皮を剥いて、
味噌をちょっとだけ付けて食すのです
いわゆる刺身というやつです。
刺し身で楽しめる条件は、新鮮であることと白根であること。
これが、驚くほど爽やかな味わいでジューシーなんです。
フルーティーと言ってもいい。
近い味のものなんてあるかな?
無理して例えると、「もし薄皮を剥かなければ」セロリに近いかもしれない。
でも、皮を剥くとウド独特の旨みだけが前面に出てきて、別な料理になってしまうんですよ。
いわゆる『きどみ』とか『苦み』みたいなものが背後に隠れてしまう。
これは、ある程度食べ慣れている方には、超お勧めです。
もし新鮮な白根ウドが手に入ったら、新鮮なうちにひと手間かけて食べてほしい。
これが本当のウドの美味しさか! と感動するはずです。
ああ、美味しかった!
山の神様、今回もありがとうございました。
また楽しませてくださいね。