馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

定年3年前に自己都合退職。

2015-02-24 18:54:31 | 日記

2月24日(火)今日は暖かい。

厚手のコートで歩くと汗ばむ。

 

午後から、デザイナーが桜シルバーネックレス製作。

3月に入ると入学、入社祝で買われる。

 

20時 いつもの居酒屋のカウンター席で

焼酎ハイボールと煮込みを頼む。

カウンターの端の席なので、隣はトイレの入り口。

引っ切り無しにオジサンが出入りで落ち着かない。

左隣のオジサンはテーブルを見詰め

焼酎ハイボールのグラスは満たされたまま。

煙草を吸っている。

突然 隣席から声がする。

「辞めることにした」

スマホではなく携帯電話での会話だ。

「今更、この年で営業など出来ない」

「定年まで、後3年あるが京都に帰れば家もある」「子供も大きい」

どうやら、知り合いに会社退職の連絡をしているようだ。

 

電話を切ると、又違う人に架けて同様の会話。

3回あったが、又電話を架けるが相手が出ないようだ。

 

会話内容から察すると、大手流通会社管理職で単身赴任のようだ。

煙草を右手に挟んだまま、吸わないので灰がテーブルに落ちる。

私は居心地悪く席を立った。

コンビニで買い物をして外に出ると

先ほどのオジサンがコンビニ店の回収箱から

落ちていた缶を足で蹴っ飛ばしている。

私と同じ道を先に歩き街灯が無い道に曲がった。

そして、小さなマンションに背中を丸めて消えた。

 

やり切れない溜息と我が身に想いを馳せた。

30歳半ばでサラリーマンと言う職を突然失った。

2歳と0歳の子供と住宅ローンを抱えて

露頭に放り出されたのだ

単身赴任で夜一人酒する中年男の心情は

会社への憎悪と口惜しさで煮えくり返り

眠れぬ夜を過ごすのだろう。

不況下での経営側と労働者側がギリギリの決断。

早期退職を迫るのではなく、人事配置の嫌がらせで退職に追い込む。

生活に困らない管理職を選んでそうしたのか?

 

私がサラリーマンを首になった頃は

バブル絶頂期だったので人手不足で求人募集はあった。

起業も割合出来た。

 

後戻りも修正も出来ない半生だったが

今の心境は、地べたを這いずりまわる屈辱に耐え忍んで

商売するよりは、リストラされるまでサラリーマンを全うする方を選ぶ。