馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

床屋廃業。

2015-08-05 18:05:56 | 日記

8月4日(火)

ランチを食べて、昼寝する前に電話した。

「お客様がおかけになった電話番号は現在使われておりません」

うん!

再度かけるが同じだ。

嫌な予感はしたが、昼下がりの炎天下

25分歩き日本橋のビルまできた。

ビルは白シートで覆われていた。

貼り紙を見た。

ビル解体工事のお知らせ。

やはりそうか!

5月13日に行って以来ご無沙汰だった。

極端な短髪なので、二月に一度済むのだが

今夏の激暑は、犬の毛のように

頭内熱を輩出できず、額から汗が噴き出す。

 

1階奥にあった床屋はない

 

 

去年暮れに聞いてはいたのだが。

 

 

私と同じ年だが、一人向島に住んでいる。

借入金もまだある。

 

仕方なく、近辺の床屋を探したが待ち時間もありやめた。

ふと、思い出し、以前日本橋に事務所があった6年前に

近くにブティックがあったが閉店して理容室がオープンした。

曇りガラスで店内様子は見られない。

思い切って入った。

 

店内にマスターらしき老人と

女性が二人いた。

店内は白壁で統一され、白木受付台に40代女性が応対。

私の帽子を受け取り整髪台に案内。

直ぐに白地の温かいタオルを持ってきた。

汗を拭う。

私はスマホを取り出し、写真を見せた。

5月に整髪した時、カットの状態を前後左右、上と写真に撮った。

上品なマスターがじっと見詰める。

「成る程、このように写真にすると次回も楽ですね」

 

中年女性が直ぐにシャンプーをし始める。

ふわふわの白タオルで頭髪を拭き取り

マスターがゆっくりと鋏をいれる。

 

以前の床屋のおかみさんは、ダイナミックな切り方だった。

マスターは丁寧だ。

カットが終わると、女性が入念なシャンプーを施す。

今までの体験では最高のシャンプーの感覚だ。

脳が快感でフラフラした。

髭を剃り、耳の産毛を除去、眉毛を整える。

耳掃除もした。

 

マスターが最後の仕上げの鋏を入れた。

 

それから、女性が首 背中を時間をかけて揉み解す。

 

終わって他に客がいないので、話をした。

7年前まで京橋で床屋をしていたが

ビルの取り壊しで退去してこちらにきたそうだ。

個人経営の店は、このご時世ではビルのテナント入居が難しいらしい。

ビル大家さんからすると、床屋が馴染み客を相手にするため

退去させる補償金が大き過ぎるらしい。

 

家族経営で奥さんと娘の3人でやっている。

 

マスターは溜息着いた。

私で床屋は終わりですよ。

「お客様のような年代の方が来られなくなった」。

団塊世代も既に定年。

ビジネス街で整髪するオジサンは減少。

郊外住宅に引き籠った爺さん達は、お金もないし散髪回数も減った。

男相手の商売は儲からない。

但し、風俗業は儲かるらしいがリスクも多い。

 

会津若松出身のおかみさんは、電話くれると言っていたのだが

音沙汰無し。

 

 

団塊世代が三途の川を渡り、同数が現在20代にいたら

日本も元気だな。

 

団塊世代 既に役立たずで邪魔か?