ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

前向きに生きています。
健康で楽しく生活できたらそれが一番
周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

ラスト・キングダム

2024年05月18日 | テレビドラマ



原作:イギリス人歴史小説家バーナード・コーンウェルの小説『The Saxon Stories』


デーン人の侵略から王国を守りたいアルフレッド王。
サクソン人の子だがヴァイキングに育てられたウートレッドの願いは、祖国の人間として認められることだった。

【出演】
ウートレッド・ラグナルソン/アレクサンダー・ドレイマン
ベオカ(ベオッカ)神父/イアン・ハート
アルフレッド王/デビッド・ドーソン
アリスウィズ王妃/エリザ・バターワース
レオフリッチ/エイドリアン・バウワー
エゼルウォルド/ハリー・マッケンタイア
オダ(オッダ)/シモン・クンツ
小オダ/ブライアン・カーネル
ヒルダ/エヴァ・ビルシスル
ミルドリス/エイミー・レン
アルフリック(エルフリック)/ジョセフ・ミルソン
イゾルテ/チャーリー・マーフィー
ラグナル(ラグナー)/ピーター・ガンツェラー
小ラグナル(後のラグナル)/トビアス・サンテルマン
ブリーダ(ブリダ)/エミリー・コックス
アバ(アッバ)/ルーン・テムテ


【あらすじ】

9世紀後半のデーン人(バイキング)とアングロサクソンの戦いを描いたイギリスの大河ドラマ

有力な領主の息子のウートレッド(主人公)は幼少時にデーン人(デンマークからやってきたバイキングたち)に父を殺される。
ウートレッドはデーン人の奴隷として捕らえられてしまうが、バイキングの長ラグナルに見込まれバイキングとして育てられる。
ラグナー族の養子となったウートレッドは、その後デーン人のウートレッド(ウトレッド)・ラグナルソンとして生きる。



サクソン人:
アングロサクソン人のこと。イングランドの七王国のひとつ、ウェセックス王国はサクソン人によって建てられた王国のひとつで、デーン人が侵攻した時代に唯一生き残った王国

デーン人:
スウェーデンやデンマークに居住するノルマン人の一派で、9世紀にはヴァイキングとしてイングランドに侵攻して滅ぼして行った。デーン人同士は殺し合わないのが掟となっている。


【感想】

時代は8世紀末期から11世紀にかけて実際に繰り広げられたヴァイキング(デーン人)とサクソン人の争い

数年前、NHK BSで深夜に放送されていた『ヴィンランド サガ』以来、イギリス史が興味深くてテレビドラマをNetflixで観ている。
とにかく面白いが、時代背景や、人物、敵か味方か、こんがらがりそう。

夫婦2人で、「えらいものに手を出してしまったと、ぼやきながら観るのを辞められずにいる。
とにかく続くんだ、ドラマが。(泣笑)

「ヴァイキング〜海の覇者たち〜」はラグナルというヴァイキングの英雄を主人公に描いているが
ラストキングダムは、デーン人とサクソン人の両方に繋がりがあるウートレッド視点で描かれている。

感想というより覚え書きとして書いています。

ヴァイキングとは
中世初期に今のノルウェーやデンマーク辺りに住んでいた略奪や商業交易を行なったことで知られる民族の俗称。

ヴァイキングとイングランドの歴史

イングランドの発見: 8世紀末期
スカディナヴィア半島で暮らしていたデーン人は海を渡りイングランドを発見する
海外ドラマ「ヴァイキング〜海の覇者たち〜」の物語の始まりがこの時代

初めの頃は海辺にある防御の薄いキリスト教の修道院を襲って略奪を行うだけだったが、
次第にイングランド本土に乗り込み侵略するようになる

ヴァイキングの侵略: 9世紀中期まで

強力な武力を誇るヴァイキングは北から南に降りる形で侵略して行く。
この当時イングランドには4つの国があった。
(ノーサンブリア、イースト・アングリア、マーシア、ウェセックス)
彼らはノーサンブリアとイースト・アングリアを瞬く間に滅ぼす。
そしてヴァイキングはウィセックスへの侵攻を開始する。
ドラマ「ラスト・キングダム」の時代設定はここ。


イングランド(ウェセックス)の反撃: 9世紀後半

勢いそのままウェセックスに乗り込んだヴァイキングは序盤は戦いを優位に進めて領土の大半を征服。
そんな中、ウェセックスではアルフレッドが国王に即位。

彼は国の各地に砦を築いたりマーシアと同盟を結び、力を蓄えながら虎視淡々と反撃の時を待って878年の戦いで大勝。
これを機に形成逆転したウィセックスはヴァイキングをイングランド北部へと追いやることに成功。
マーシアは滅亡し、イングランドにはウェセックスのみが残る。

イングランド統一: 10世紀前半〜中期
アルフレッド王の力でイングランドの大半を手に入れたウィセックスは10世紀に彼の孫が”イングランド王”となり事実上統一を果たす。
そして10世紀中期にエドガー王が即位すると彼は”載冠式”を行い、名実ともにイングランド統一を果たす。

ヴァイキング(デーン人)の再来: 10世紀末期

エドガー王が”載冠式”を行なった2年後に亡くなり、後継争い勃発
その間に、現代のデンマークに拠点(デンマーク王国)を置いていたデーン人が再び侵略。

イングランドは賠償金で解決しようとするが襲撃は収まらず、当時のイングランド王、エゼルット2世はほぼ独断でデーン人虐殺を行なってしまう。
怒ったデーン人はイングランドに本格的に攻め込み、当時最大の都市だったオックスフォードを焼き払う。

デーン朝の誕生と滅亡: 11世紀前半

デーン人の侵略を受けてエゼルット2世はノルマンディー公国へと亡命。
空いたイングランド王の椅子にデンマーク王国のスヴェン王が即位。

その後、一度はエゼルット2世が国を取り返すが、
最終的には1016年にスヴェンの息子クヌート1世がイングランド全域を手に入れ、デーン人による王朝、デーン朝が誕生する。
しかし、1035年にクヌート1世が死去するとデーン朝は力を弱めて1042年に滅亡。
王位はサクソン人のエドワードへ戻る。

ノルマン朝の誕生: 11世紀中期
エドワード王は1066年に後継がいないまま亡くなり、
空いた王位にウェセックスの有力貴族ハロルドが王位に就く。

彼の即位をよしとしなかったノルウェー朝(デーン人)のハーラル3世は軍を率いてイングランドに侵略。

それに立ち向かったハロルドは勝利。
これにより8世紀末期から続いたヴァイキング (デーン人)の侵略は終わる。

 
しかし、今度はノルマンディー公国(ノルマン人)がイングランド南部に軍隊を率いて上陸。
それにハロルドは挑むが敗北し、その戦いで戦死。

勢いを得たノルマン人はそのままロンドンまで制圧し、1066年12月25日ノルマンディー公のギョームは戴冠式を行い、ウィリアム1世としてイングランド王に即位。
ノルマン朝が誕生する。

これ以降、サクソン人による王は誕生していない。

































コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アマリリス | トップ | 楊名時太極拳24式の発音 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿