町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

京王9000系・地上線用8両編成

2017年11月10日 | 京王電鉄(電車・バス)

9000系0番台は老朽化が進んでいた6000系の代替として、また社名を「京王帝都電鉄」から「京王電鉄」に変更してから初の新形式として登場しました。当初の計画では、8両単独ないし京王八王子側に2両編成を増結した10両編成での都営新宿線直通運用も視野に入れられていましたが、VVVFインバータ制御装置が当時採用されていた新宿線のアナログ式ATC装置に干渉してしまう恐れがあった関係で京王線のみでの運用に留まり、デジタルATC化後の翌年2006年からは直通対応の10両編成が登場したため現在まで京王線専用車として運用されています。

各駅停車に充当中の9708F。2両編成を増結した際は幌で繋げるように、先頭部は幌枠と台座が設置されており帯が途切れています。しかし、地上区間のみでの運用の為、8両+2両での10両編成組成時でも貫通路・幌を使用することは無く非常用の扱いに留まっています(現在の連結相手である7000系はそもそも幌が無い)。

土曜休日は8両の長編成ながら競馬場線折返し運用に就く姿も。平日は2両編成のワンマン車が充当されますが、8両が運用される際は他線同様に車掌が乗務するツーマン体制です。

背の高い袖仕切上部に更に手摺を設置しているのは9000系でしか見られない特徴です。化粧板仕上げで四隅の角ばった窓を採用する側扉や、グレーの木目調で妻窓を設ける車端部など、独自色の濃さが際立ち、やや設備が簡略化された10両編成より上質な空間ですね。

ドア上に千鳥配置のLED表示や、開閉で音色を分けているドアチャイムは京王初の採用でした。9000系に合わせて8000系や7000系VVVF化改造車、井の頭線1000系初期車にも設置されますが、何れも写真のタイプとは別物のようで9000系とは文字の書体が異なっています。2006年~2007年製造の10両編成5本と共に自動放送が未だに設置されていないので、早期に新設してもらいたいところです。

コメント (1)
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