(有)村田牧場通信

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セツメンオトビウオが3年半ぶりの勝利! タッチウッドはG3共同通信杯で2着と健闘!

2023年02月13日 | セール上場馬

2月12日、小倉第7R(4歳上1勝クラス、芝2600)に当場生産馬のセツメンノトビウオ号が出走しました。

 

 

近走は掲示板に載ることはあっても、馬券圏内の成績は2年以上遠ざかっているセツメンノトビウオは、レースを8頭中7番人気で迎えました。

スタート後から2~3番手あたりにつけたセツメンノトビウオは、他馬が嫌ってやや外目を周回するなか、あえて内目の経済コースを通りながらレースを進めていきます。

最終コーナー回るまで終始内目を通ってきたセツメンノトビウオは、鞍上のゴーサインに応えて直線で先頭に立つと、最後までしっかりと伸びて2着馬に3/4差を付けて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2018年のサマーセールで馬主様にご購買いただきました。

当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。

 

【サマーセール】№848ダンシングハートの2017(牡 父クロフネ)

 

【1歳時のセツメンノトビウオ】

 

このレースに関しては、鞍上の松本騎手の好判断により、レースのなかで終始内目の経済コースを通っていたことが大きかったと思います。

重馬場をこなすように、多少傷んでいる芝でもそれほど苦にしないタイプなのでしょう。

また、持続するスピードはあるものの一瞬の切れ味勝負となると分が悪そうなので、この芝2600の小回りというのも彼に合っていたのかもしれません。

今日は鞍上とこのレースを選択した陣営の勝利と言えるでしょう。

2019年の未勝利勝ちから実に3年半経過しているので、馬主様も喜んでくださっていると思います。

改めて優勝おめでとうございました。

 

さて、同日の東京第11RのG3共同通信杯(芝1800)には当場生産馬のタッチウッド号が出走しました。

 

 

生産馬の重賞出走ということで、私のほうで現地応援してきました。

上位人気が拮抗するなか、タッチウッドはそれから少し離れた5番人気での出走でした。

当初はもう少し人気があったものの、パドックでのんびりと歩いていた姿が競馬ファンの皆様には気合不足に見えたのかもしれません。

レースではスタートする際にゲートで立ち上がってしまったようで、出遅れという形となったタッチウッド。

そこからリカバリーすべく集団に取り付くものの、そこで掛かり気味にスピードに乗ってしまって結局先頭に立ってしまいました。

そのままの位置でレースを進めたタッチウッドは、最終コーナーでも先頭で駆け抜けますが、初めての左回りということもあってかコーナーワークでスムーズさを欠きます。

それでも、最後の直線で先頭のまま後方集団を待ち受ける形になったタッチウッドは、残り400あたりから鞍上に追われて長い直線を駆け上がっていきます。

最後までしぶとく伸びて逃げ切るかとも思いましたが、最後は1着馬に抜かされ、それでも2着に逃げ粘りました。

結果的になんとか本賞金を加算できたので、関西から東上してきた甲斐はあったと思います。

まだ2走目ということで、経験の浅さや若さが出ていたレースでもありました。

前進気勢が強い牝系なので、ある程度前に行きたがる面はこの血統らしいと言えます。

牝系由来の緩さの残る馬体も含めて、完成は古馬になってからでしょうから、これからの彼のさらなる成長に期待したいと思います。

 

 

 


当場生産馬のノースブリッジ号がGⅡAJCCを快勝!

2023年01月23日 | セール上場馬

1月22日中山第11RのAJCC(G2、芝2200)に当場生産馬のノースブリッジ号(牡、父モーリス)が出走しました。

 

 

調教内容も良く、芝1800のG3エプソムC優勝や中山芝2000の葉牡丹賞優勝の実績も考慮されてか、レースでは4番人気に支持されました。

スタート後は前目のポジションを取りながら、内枠を活かして4番手あたりで追走していくノースブリッジ。

向こう正面で周りの馬たちが動き始めるなかでも、折り合いながら自分のペースを守っていました。

3~4コーナーを回るあたりでは徐々に先頭集団に追い付きながら、最後の直線を迎えます。

抜群の手応えで直線を迎えたノースブリッジは、鞍上の岩田康誠騎手のゴーサインに力強く応えて中山の坂を駆け上っていきます。

最後は2着馬に3/4馬身差まで詰め寄られましたが、しっかり勝ち切ってくれました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2019年のセレクションセールで現在の馬主様にご購買いただきました。

当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。


【セレクションセール】№73アメージングムーンの2018(牡 父モーリス)


【1歳時のノースブリッジ】

 

当場生産馬にとって、このノースブリッジのAJCC優勝が今年のJRA初勝利となりました。

思えば昨年も、本馬による2月のアメジストS勝ちが当場生産馬によるJRA初勝利でした。

今回は私のほうで競馬場まで応援に行って、表彰式にも参加させていただきました。

その際に調教師の先生と話す機会がありましたが、今回のレースに向けては能力強化を目的とした調教というより、このレースに向けて体調を整えるという意味合いの調教度合いが強かった趣旨のことを仰っていました。

おそらく、5歳を迎えた彼にとって馬体の成長はほぼ終えているという観点から、在厩調整のなかで見つけた彼に合った調教方法なのでしょう。

今回は、それが見事に嵌まった結果の優勝だと思います。

次走はG1大阪杯を予定しているとのこと。

G3、G2と確実にステップアップしてここまできたノースブリッジ。

今年はG1の舞台でも好走が期待できそうです。

なお、本馬のきょうだいが先日元気に生まれてくれましたが、明日以降のブログでアップする予定です。

 

 

 

 


当場生産馬のドンアミティエ号が2歳未勝利戦を快勝!

2022年12月11日 | セール上場馬

12月11日、阪神第2R(2歳未勝利、ダ1400)に当場生産馬のドンアミティエ号が出走しました。

 

 

デビュー戦では人気になっていたものの、本来の体調になかったのか着外に終わってしまったドンアミティエ。

2戦目となるここでは、そこからプラス22kg増での出走でしたが、今回のほうが随分と体調が良さそうに感じました。

中間の調教タイムも良さそうでしたし、その影響か今回も3番人気でレースを迎えました。

レースでは好スタートを決めて先頭に立つも、道中は控え気味に2番手あたりでレースを進めます。

3コーナーを回るあたりから徐々に進出して、最終コーナーを回る頃には先頭に立っていました。

最後の直線では鞍上の松山騎手が後ろを振り返るほどの手応えで抜け出していって、最後は2着馬に5馬身差を付けて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2021年のサマーセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。

サマーセール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のドンアミティエ】

 

本馬は、当場が大事に育てているモガミヒメ牝系の出身です。

この牝系はヘニーヒューズの血と相性が良いので、クラシックスの繁殖供用初年度からヘニーヒューズ系のアジアエクスプレスを配合して本馬が生まれました。

アジアエクスプレス産駒はヘニーヒューズ産駒よりサイズが大きくなりやすいこともあり、初仔としては十分なサイズに成長してセールに臨んだ馬でした。

縁あって現在の馬主様にセールで落札していただき、2戦目でしっかりと結果を出してくれたのでホッとしています。

調教や今日のレース内容からすると、1勝クラスでも通用するのではと今から期待しているところです。

 

 

 


当場生産馬のタッチウッド号が新馬戦を快勝!

2022年11月20日 | セール上場馬

11月20日、阪神第4Rの新馬戦(芝2000)に当場生産馬のタッチウッド号が出走しました。

 

 

中間の調教で終い1F10.7を記録するなど、デビュー前から話題になるほどの動きを見せていたためか、レースを1番人気で迎えます。

スタートを無難に決めたタッチウッドは、最初のコーナーを迎える頃には先頭に立つ形でレースを進めます。

道中も先頭を譲らず、自らのペースを守ったまま最終コーナーを回っていきます。

直線を迎えると鞍上のR・ムーア騎手に促されて加速していったタッチウッドは、最後は2着馬に6馬身差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2021年のセレクションセールにて馬主様にご購買いただきました。

セレクションセール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のタッチウッド】

 

セール上場時にはすでに490kgほどあったように、1月生まれとはいえ馬格に恵まれた馬でした。

気性に関して言えば、半兄ノースブリッジが当場にいた頃には気の強さと激しさを併せ持っていましたが、タッチウッドはノースブリッジと比べて普段からどっしりとしていて、一方でドゥラメンテらしい気の強さがあり放牧地ではボス格でした。

今日のレースを見ると、その気性が良いほうに出ていると感じました。

パドックの歩様を見る限り、現段階ではこの牝系らしい柔らかさと緩さを同居させている印象で、古馬になるにつれて緩さが解消されそうな印象なのもこの牝系出身らしいと言えます。

半兄ノースブリッジと同じく、芝2000の新馬戦で勝ち上がってくれたタッチウッド。

次走の予定は伺っていませんが、今日のレース振りを見る限り、次走も大きな期待をもって応援したいと思います。

 

 

 


【セプテンバーセール】上場馬2頭をご購買いただきました

2022年09月21日 | セール上場馬

9月20日、セプテンバーセール第1日目に当場生産の1歳馬2頭を上場しました。

№99アルレガーロの2021(牝、父ローレルゲレイロ)は田頭勇貴さまにご購買いただきました。

№142クラシックスの2021(牡、父ヘニーヒューズ)は(有)ユートピア牧場さまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

今回の上場馬2頭は、地元の育成場である育成公社さんにセリ馴致をお願いしていました。

庭先取引馬やクラブ提供馬は8月中にそれぞれの育成場さんに移動済みで、今回の上場馬2頭もセール2ヶ月前からセリ馴致で預託していたので、9月を迎えてからは当場に1歳馬はいない状況になっています。

当場においては当歳馬の離乳時期でもあり、中期育成場の馬房が空いたことから、離乳を終えた組から順番に繁殖場から中期育成場への移動が始まっています。

1歳馬セールへの上場が終わったばかりですが、それぞれの当歳馬の出来や成長具合を注視しながら、気持ちはすでに来年の1歳馬セールを見据えているところです。