(有)村田牧場通信

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当場生産馬のメディーヴァル号が3歳以上1勝クラスを快勝!

2021年11月21日 | クラブ募集馬
11月21日阪神第7R(ダ1400、3歳以上1勝クラス)に当場生産馬でターファイトクラブ提供馬のメディーヴァル号が出走しました。





常に相手なりに走る馬で、デビューから⒓戦で掲示板を外したのはわずかに1回というメディーヴァルは、今日のレースを3番人気で迎えます。

レースで好スタートを決めたメディーヴァルは、そのまま好位から先頭を伺う形で道中を追走して、第4コーナーを回るあたりでは馬なりのまま先頭に立ちます。

最後の直線を迎えて鞍上のゴーサインが出てからは力強く伸びて、結局2着馬に3馬身1/2差をつけて優勝しました。

出資会員の皆さま優勝おめでとうございます。

募集当時の本馬の紹介文は、以下のリンクからご参照ください。


【血統・配合】メジェルダの2018(ターファイトクラブ提供馬 牡 父アジアエクスプレス)


1勝クラスでも2着や3着に来ていてので、そのうち順番が回ってくると思っていましたが、それが未勝利戦勝ちから約1年かかるとは想像していませんでした。

「もしかして母メジェルダのように1勝馬で終わってしまうのか」と不安に思うときもありましたが、今日の快勝はその不安が払拭された見事な勝ちっぷりでした。

改めて彼の戦績を見てみると、阪神に対する適性の高さを窺わせます。

厩舎サイドもそのように感じてくださっているようで、本馬の体調に問題がなければ年内のうちにもう1戦を阪神で、と考えているようです。

以前より馬体的に大人びた雰囲気を帯びてきているようですし、今日の勝ち方ができるのであれば上のクラスでも期待したいです。



2022年度の生産予定馬情報を更新

2021年11月19日 | 血統・配合
牧場HPのほうに、当場における2022年度の生産予定馬名簿を掲載しました。

来年は22頭の出産を予定しています。

ラインナップとしてはディープボンドの全きょうだいや、モズベッロの半きょうだい(父サートゥルナーリア)といった重賞勝ち馬のきょうだいが誕生予定ですし、元クラブ提供馬のベルキューズ(コパノリッキーの仔を出産予定)やオーパキャマラード(カリフォルニアクロームの仔を出産予定)など、初仔を出産する予定の馬も4頭います。

新種牡馬では、上記のサートゥルナーリア(ハーランズルビーが出産予定)のほか、ミスターメロディ(メジェルダが出産予定)、ルヴァンスレーヴ(ファーストチェアが出産予定)、モズアスコット(オーシャンフリートが出産予定)と計4頭の産駒が生まれる予定です。

ほかにも重賞勝ち馬ウォーターナビレラと同じシルバーステート×キングヘイロー牝馬の配合であるクラシックスの2022、評判馬イクイノックスと同じキタサンブラック×キングヘイロー牝馬の配合であるスルターナの2022など、キングヘイローの血に力を入れてきた当場らしい配合もあります。

興味のある方は、是非ご参照ください。

(有)村田牧場HP 生産予定馬名簿




当場生産馬のソリストサンダー号がGⅢ武蔵野Sを快勝!

2021年11月13日 | セール上場馬
11月13日の東京第11RGⅢ武蔵野Sに当場生産馬のソリストサンダー号が出走しました。





昨年はこのレースで2着、今年は交流GⅠで2着と3着という成績を積み重ねてきて、今日のレースを3番人気で迎えたソリストサンダー。

出遅れずスタートを決めると、流れる展開と見て中団あたりでレースを進めていきます。

最終コーナーを回って残り400Mに差し掛かった頃には、先頭集団を見据えながらどのタイミングで抜け出そうかというくらいの手応えで徐々にポジションを上げていきます。

そこから追い出し始めて一気に先頭に立つと、後方から2着馬や3着馬がどんどん追い上げてくるなか、最後までしっかりと伸びて結局は2着馬に1馬身1/4差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2016年のオータムセールで現在の馬主様にご購買いただきました。

関係者の方に伺ったところ、馬主様にとって初重賞制覇とのことで、ソリストサンダーを生産した当場としても大変うれしく思います。

今後は馬の状態次第でしょうが、やっと届いた重賞制覇なので、今後も重賞路線で活躍してくれることを願っています。




クラブ募集馬4頭の近況

2021年11月08日 | クラブ募集馬
2021年の当場生産の当歳世代からはローレルクラブへ2頭、ターファイトクラブへも2頭を提供させていただきました。

その4頭の近況をお伝えさせていただきます。



まずは、ローレルクラブ提供のアメージングムーンの2021から近況を報告いたします。







【10月末日現在の測尺】体高146cm 胸囲157cm 管囲18.4cm 馬体重326kg

4頭ともこの時期の当歳馬ということで、1頭で写真撮影ということに対してはまだまだ幼く、今回に関してはこちらが望むレベルでの撮影はできまいません。

あらかじめご了承ください。

本馬に関しては当歳世代で最も早生まれということもあり、当場平均より一回り大きな馬格をしています。

立ち姿を撮影するときも、じっとしていることがまだまだ苦手で、当歳馬らしい幼さと牝馬らしい繊細さを垣間見せていました。

繁殖分場から1歳分場へ移動した当初は、馬房でもソワソワした面が見受けられましたが、いま現在は馬房内では落ち着きがあるなど確実に精神面は成長してきています。

馬体に関してはクセのない成長を遂げていますし、やや筋肉質で馬格に恵まれている点などは、いかにもキズナ産駒らしいと言えます。

当場生産のなかでは良血にあたる本馬ですが、馬体の雰囲気にもその良さは出ていて、この見栄えのする馬体をこの先もキープしてくれそうです。



次に、同じくローレルクラブに提供させていただいているオーシャンフリートの2021の近況です。






【10月末日現在の測尺】体高144cm 胸囲155cm 管囲18.7cm 馬体重314kg

1月生まれと2月生まれで過半数を占める当場生産の当歳世代のなかで、2月生まれの本馬はそのなかで標準的な馬格と言えそうです。

写真画像では背中が濡れているように映っていると思いますが、これは皮膚病対策の薬を塗った痕で、完全には取り切れていない状況で撮影しています。

あらかじめご了承ください。

以前、本馬の紹介記事でも書いたように、一般的にパイロ産駒は気性面の激しさを感じさせる馬が多いかと思いますが、本馬はこの4頭のなかでは普段から最もどっしりとしたタイプです。

ただ、気の強さは秘めていて、それが馬に向かうこともあれば人に向かうこともあるなど、まだいろいろと教えていかなければならない段階です。

母オーシャンフリートはダート馬ながらやや重心が高めの馬体ですが、本馬はパイロ産駒らしいシルエットで膝下が短く筋肉量が豊富など、血統通りにダート適性を感じさせます。

他馬よりも大人びた雰囲気なので、その長所を持ち続けながら成長してほしいと思っています。



ここからは、ターファイトクラブ提供の当歳馬の近況を報告いたします。

まずはハーランズルビーの2021からです。







【10月末日現在の測尺】体高145cm 胸囲156cm 管囲19.0cm 馬体重321kg

4頭のなかではもっとも管囲があり、現時点では一番しっかりとした馬体に映るのが本馬でしょう。

全兄モズベッロの当歳時はもう少し小さくて素軽く見せていましたが、これはおそらく2月生まれの本馬と4月生まれのモズベッロによる誕生時期の違いによるものです。

そのモズベッロは幼少時、普段から繊細な面を見せていましたが、本馬も今回の撮影時にじっとしていられなくて撮影に苦労するなど、全兄に似て繊細な面はあります。

ただ、馬房では比較的どっしりとしていて、普段の様子からは幼少時のモズベッロよりこちらのほうが大人びている印象です。

馬体面では明らかに健康優良児で、ディープブリランテ産駒らしくこの父系の割りには胴回りもしっかりとしています。



最後に、先日ターファイトクラブの当歳募集で満口にしていただいたメリオールの2021の近況を報告いたします。







【10月末日現在の測尺】体高143cm 胸囲150cm 管囲18.0cm 馬体重280kg

本馬もまだ立ち姿には慣れ切っておらず、撮影時にじっとしていられない面があり、今回に関してはピンボケの写真になってしまいました。

あらかじめご了承ください。

顔が小さくて、見た目に大きくは見せないタイプかもしれませんが、体高は当場平均と同程度あります。

ただ、手入れをしているときなどに立ち上がるなどが、まだまだ幼い面があります。

それでも、その仕草もだんだんと解消されてきていて気性面の成長が窺えるので、それとともに馬体もふっくらとして馬体重も増えてくるでしょう。

数日前に右前管骨部をぶつけたのか小さめの骨瘤のような腫れができてしまいましたが、舎飼いするレベルのものではなく、薬を塗りながら昼夜放牧できる程度のもので問題ありません。

全体の馬体の雰囲気やこれまでの成長を見る限り、急に馬体が成長するというよりも、この冬を越えて1歳春の青草が生えてくる時期くらいからグンと成長しそうなイメージを持っています。

普段の仕草からは、やはりシルバーステート産駒らしい運動神経の良さを感じさせる素軽い動きをしていて、この長所は成馬になっても武器になるでしょう。



写真の撮影にはある程度時間を取るように努力をしているのですが、今回に関しては満足のいく撮影ができませんでした。

馬自身の気性面の成長、また人馬の信頼関係の向上に注力して、次回はより良い写真画像を提供できればと考えています。

全体として、舎飼いしなければならないようなケガもなく、昼夜放牧を通じて4頭ともここまで順調に成長しています。

これからは冬期の昼夜放牧に向けて、しっかりと基礎体力を付けるべく飼養管理に努めていきます。




当場生産馬のフルデプスリーダー号が錦秋Sを快勝!

2021年11月07日 | セール上場馬
11月7日の東京第10R(3勝クラス、ダ1600)に当場生産馬のフルデプスリーダー号が出走しました。





2勝クラスを勝った後は、この3勝クラスで2戦連続4着という成績でした。

今回は得意の東京マイルでの出走ということもあってか、2番人気でレースを迎えます。

スタート直後から中団に位置したフルデプスリーダーは、先頭から大きく離されない程度の位置で最終コーナーへ。

最後の直線では抜け出すポジションを探すほどの手応えで、残り400Mあたりから追い出すとグングンと加速していきます。

一度は2着馬が先頭に立ったものの、残り200Mで先頭を捉えたフルデプスリーダーは、最後は2着馬を3/4馬身差をつけて優勝しました。

馬主様そして関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2018年のセレクションセールで現在の馬主様に落札していただきました。

当時の紹介記事は以下のリンクからご参照ください。


【セレクションセール №2】ファーストチェアの2017(牡 父ヘニーヒューズ)


4勝目を挙げて、見事にOP入りを果たしたフルデプスリーダー。

同牝系のエフフォーリアは重賞路線で活躍中ですが、本馬も重賞などの舞台で躍動する姿を期待したいと思います。