(有)村田牧場通信

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クラブ提供馬の1歳馬2頭の近況

2019年01月29日 | クラブ募集馬
今日は、ターファイトクラブに提供しているメジェルダの2018(牡、父アジアエクスプレス)と、ローレルクラブに提供しているハーランズルビーの2018(牡、父ヘニーヒューズ)の2頭の近況をお伝えします。

天気の良い日に立ち姿を撮影したかったのですが、なかなか穏やかな日がなく、今日も晴天だったのですが風が強く立ち姿の撮影には向かないので諦めました。

ただ、なんとか1月中には近況報告をしておきたかったので、今回は放牧地での様子を撮影することでご容赦願います。

では、まずターファイトクラブに提供しているメジェルダの2018について。

【放牧地でのメジェルダの2018】



お蔭様で当歳馬のうちに満口にしていただいたメジェルダの2018。

父のアジアエクスプレスは仔出しが良いと評判で、当場に他の1歳馬を視察に来るお客さんたちからも同様のことを仰っていました。

最近も、あるお客さんが厩舎内の1歳馬を見るなかで「この馬はもう行き先決まったの?」と聞かれたのが本馬でした。

4月25日生ということで、当場生産の同世代のなかでは小柄ではありますが、同じ4月生まれのなかでは馬格的に見劣りしません。

垢抜けた馬体と小さめの顔は母譲りの特徴でしょう。

比較的しっかりした馬体ですが、脚元を含めて軽やかさを感じさせるところがあります。

現在も他馬とともに冬期でも昼夜放牧をしていて、午前中は舎飼いしています。

通常、この時間帯は馬房でぐっすり寝ている1歳馬が多いのに対して、本馬はそれほど寝なくても平気なくらい元気です。

画像を見ておわかりかもしれませんが、馬体に張りがあり、その順調さが窺えるかと思います。

気性面でも、1歳分場へ移動した当初は我儘な面が目立っていましたが、昼夜放牧を続けるなかで少しずつ気性面で余裕が出てきたように思います。

個人的には、この気性面の成長がかなり大きいと考えていますが、まだ幼いところも見せる場面もあるので育成場への移動までにしっかり成長してほしいと願っています。


次にローレルクラブに提供しているハーランズルビーの2018ですが、メジェルダの2018と同じ4月生まれではありますが、当場生産の4月生まれのなかで最も大きい馬体をしています。

【放牧地でのハーランズルビーの2018】



生まれた当初から骨量に恵まれた馬体で、これまで順調に成長している印象を受けます。

母のハーランズルビーは普通サイズの繁殖牝馬ですが、生まれる産駒は初仔を除いて平均して大きくなります。

半兄のヒルノアトラーニ(現2勝)は520キロ台で競馬していますし、現3歳で先日の新馬戦で素質の片鱗を見せたモズベッロは480キロ台。

現2歳の半兄(父マジェスティックウォリアー)は小国スティーブルで育成中ですが、この馬も現在480キロ台あって、動きも良く順調に行けばかなり楽しみな馬です。

きょうだい馬たちの馬体と、現時点での本馬のサイズや骨量を考えると、この馬もそれなりの馬体重で競馬できそうな印象です。

最近は今まで以上に父のヘニーヒューズに似てきた感があり、パワフルな馬体になりそうな雰囲気からも、現時点ではダート適性が高そうな馬だと感じています。

どことなくマイペースというか、周りの馬たちが何かの騒音に敏感に反応しても本馬だけは泰然自若としていて、そういう点は当場にいた頃のダンケシェーンに似ています。


なお、各馬の血統解説は以下のリンクからご参照ください。


【血統・配合】メジェルダの2018(ターファイトクラブ提供馬 牡 父アジアエクスプレス)


【血統・配合】ハーランズルビーの2018(ローレルクラブ提供馬 牡 父ヘニーヒューズ)




アメージングムーンがモーリスの牡馬を出産!

2019年01月28日 | 情報
1月26日夜、当場繫養の繁殖牝馬アメージングムーンがモーリスの牡馬を出産しました。

昨年に引き続き、今年もアメージングムーンが最初の出産となりました。

父が1歳の兄と同じなので全きょうだいということになりますが、毛色も鹿毛で一緒です。








ただ、馬体に関しては全兄と少し雰囲気が異なるかもしれません。

しっかりとした骨格が特徴的だった全兄は1歳を迎えてもその雰囲気のまま成長していますが、この当歳馬の全弟はもう少し素軽くて脚元がより柔らかい印象です。

気性はなかなか勝ち気のタイプです。

アメージングムーンは初年度産駒となる明け2歳の牡駒(父ロードカナロア、ローレルクラブ提供)が順調のようで、1歳馬やこの当歳馬を見ても、平均して仔出しの良い繁殖牝馬だと評価できます。

モガミヒメ牝系は新年を迎えてからもアヴォンリーやダンホーキラーなど好調な成績なので、同牝系のアメージングムーンには今年も評価の高い種牡馬を付けたいと思っています。



当場生産馬のダンホーキラー号が新馬戦を快勝!

2019年01月27日 | セール上場馬
1月26日の東京第2Rの新馬戦(ダ1400)に、当場生産馬のダンホーキラー号が出走しました。





【1歳当時のオータムセール用の写真】



普段の調教から内容が良かったようで、2番人気に支持されたダンホーキラーは、道中では中団から先頭集団に取り付くように徐々に進出。

最後の直線でも手応えが良く、周りの馬を見ながらタイミングよく仕掛けると一気に後続を離して、最後は2着馬に3馬身差をつけて快勝してくれました。

本馬は、当場が誇る繁殖牝馬モガミヒメの最後の産駒であり、出産当時モガミヒメは24歳でした。

すでにこの世にはいませんが、当場は彼女の血統に助けられているところが大きく、彼女の血を引く繁殖牝馬はこれからも大切にしていくつもりです。

ダンホーキラーは5月20日生ということで、当場生産の同世代のなかでは最も遅生まれだったこともあり、他馬に比べて少し華奢だったように記憶しています。

その原因が遅生まれだけではなく、母馬が高齢ということも想定しなければいけないと思い、当歳時からサプリメントの処方など飼養面でサポートしながら成長を促しました。

もちろん、育成場さんや厩舎関係者の方々の努力が非常に大きかったことは言うまでもありません。

その上で、新馬戦で快勝という最高のスタートが切ることができたので、当場にいる段階でも彼をうまく育てることができたかなと感じているところです。

なお、ダンホーキラーはゼフィランサスの全弟にあたるので、彼の血統に興味のある方は以下のリンクをご参照ください。


【血統・配合】キングヘイロー×モガミヒメ牝系 ③キングヘイロー×モガミヒメ牝系の配合~ゼフィランサス編~




アヴォンリー号が新馬戦を快勝、オーパキャマラード号は2勝目!

2019年01月20日 | 情報
今週の中央競馬では、当場生産馬が8頭出走予定だったので、まだ今年の初勝ちがない当場としてはなんとしても今週で勝っておきたい!と個人的には気合が入っていました(笑)

その先陣を切って、ローレルクラブ提供馬のベルキューズが土曜日の3歳未勝利に出走したのですが、勝ち馬に迫ったものの残念ながら2着でした。

調教師の先生と話しをしたら、スタートの出遅れは想定内だったようで、鞍上にはそれでも押していくように指示していたとのこと。

レース展開を見る限り、それが彼女には合っていたようで、あともう少しというところでした。

ダート1800のコースのなかでは、中京のそれが最もタフとのことで、そこで良い競馬をしているのですから実力はあるはず。

自分としては今回チャンスと思っていましたが、調子の良さを維持して次走に備えてほしいと思います。


ベルキューズは勝てませんでしたが、同じく土曜日の3歳新馬戦に出走した当場生産馬のアヴォンリーが今年の当場生産馬の初勝ちを飾ってくれました!





2回の除外を経ての今回の出走だったので、その分乗り込みは十分でした。

一方でカリカリした部分のある気性なので、育成場時代には思うような馬体重の増加などが見られず、なかなかに苦労した時期もありました。

3歳になってからのデビューというのは、そういう面も影響していたと思います。

それでも調教師の先生からは気のいいタイプと聞いていたので、初戦から動けるタイプとは思っていました。

レースでもスピードのあるところを見せて、道中は先頭でレースを進めると、直線では並ばれますがその分彼女も伸びてしっかり勝ち切ってくれました。

当場で大事にしているモガミヒメ牝系出身の彼女ですが、この牝系にはキングヘイローが合うと思って何度も試してきましたが、ヘニーヒューズも合うはずだと思っています。

アヴォンリーのほかにも、ローレルクラブ提供馬のダンケシェーンもヘニーヒューズ×モガミヒメ牝系の組み合わせです。

ちなみに今年は、そのダンケシェーンの全きょうだいが生まれる予定のほか、ヘニーヒューズの息子であるアジアエクスプレスもモガミヒメ牝系に合いそうだと思っていて、アジアエクスプレス×キタサンメジャーも配合からも産駒が誕生予定です。





そして、きょう日曜日にはターファイトクラブ提供馬のオーパキャマラードが出走。

初ダートということでそれほど人気はありませんでしたが、米国で実績のあるダンカーク産駒ということもありダートにも適応して、直線では力強く伸びて最後はハナ差交わして勝ってくれました!





これで芝とダートで勝ったことになるオーパキャマラードですが、今後の予定はまだ何も決まっていない状況です。

ダート適性があるとはいえ、3歳のこの時期だとダートの牝馬限定OPはありませんし、牡馬たちと走るとなるとなかなかハードルが高いとも思えます。

折角この時期に2勝目を挙げてくれたのならば、ここは芝に戻ってクラシック路線を目指すというも一つの選択肢かもしれません。

彼女の今後の体調次第とも言えますが、いずれにしてもこの時期に2勝できているのは大きいと思います。

出資会員の皆さま優勝おめでとうございます。


最後にこのブログをご覧になって下さる皆さまへ。

それほど高い頻度で更新はできませんが、今年もよろしくお願いいたします。