(有)村田牧場通信

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クラブ提供馬の1歳馬2頭の近況

2018年01月28日 | クラブ募集馬
当場からターファイト・ローレルの両クラブに提供している1歳馬2頭の近況をお伝えします。


まずは、ターファイトクラブ提供馬のアルレガーロの2017から。








当歳の秋頃まではローレルゲレイロ産駒にしては大人しかったのですが、明け1歳になると、やはりゲレイロ産駒らしく気性の強い面が出てきました。

むしろ、ゲレイロの牡馬ならばそうあってほしいと思っていたので、こういう気性が出てきたのは好感が持てます。

放牧時には『早く放せ!』とヤンチャ気味になりますし、現1歳世代では一番遅い生まれ(4月28日生)で他馬に比べれば一回り小さな馬体ながら、放牧地では自分より大きい馬にどんどん向かっていく様子は頼もしい限り。

体つきは張りがあって丸味を帯びてはいますが、ムダ肉が付かないタイプで骨格がしっかりしているなど、ローレルゲレイロ産駒らしい特徴を備えています。

一方で、馬房内では相変わらずどっしりとしていて、手入れなども素直にさせるなど賢い面も持つなど、気性的には今のような雰囲気で成長してほしいところです。

ケガらしいケガをここまで一度もしたことがないのも、父と同じです。

ヤンチャなのにケガをしないというのは、運動神経や反射神経が良い証拠なのかもしれません。



次に、ローレルクラブ提供馬のアメージングムーンの2017です。








かわいい顔つきの彼ですが、気性的にはだんだんとこの牝系の牡馬らしい気の強さを見せるようになってきました。

こちらも馬房内では比較的穏やかな感じなのですが、放牧地では他馬と噛みつき合ったり、集牧時には他馬を威嚇して自分が一番に入れてもらおうとするなど気の強い面を出すようになってきました。

馬体面では、胸の深い体型や大きなトモなど筋肉の発達した四肢を持っているのが、この馬の特長でしょう。

ロードカナロアを父に持ち、ローレルゲレイロを叔父に持つという、スピード系の血を受け継ぐ馬らしい馬体だと言えます。

ロードカナロア産駒は芝での勝ち上がりが多く、セールなどで当歳馬や1歳馬を見ても素軽い馬が多かった印象ですが、本馬もしっかりした骨格をしていますが重たい印象は与えません。

繋も程よい長さとバネを兼ね備えているので、全体的な印象としてこの馬も芝馬だろうなというのが、現時点での印象です。


彼ら2頭は同じ放牧地で放牧しているのですが、互いに気の強いタイプの割りには気が合うのか、仲が良かったりします。

まあ、彼らには彼らのスタンスがあるのでしょう。(笑)


【アメージングムーンの2017(左)とアルレガーロの2017(右)】









ローレルクラブ提供馬のダンケシェーンが3歳500万下を快勝!

2018年01月27日 | 情報
本日、東京7R(ダート1600)にローレルクラブ提供馬のダンケシェーンが出走しました。

3番人気で迎えたこのレースで、今日は道中我慢して中団を追走し、最終コーナーあたりからじわじわ上がってくるという差し競馬の展開。

最後の直線でしっかりと伸びてきて先頭に立つと、最後は他馬に追いつかれそうになりましたが、ギリギリ残して勝ってくれました。

未勝利、500万下と連勝してくれて、これで3戦2勝としてOP入りしてくれました。

まだ緩さを残すなかでマイルをこなしてくれましたが、なんとかこの距離くらいこなす馬に成長してくれるとレース選択も拡がると思います。

順調ならば次走はダートのOP特別あたりを視野に入れるのかなと思いますが、まだ成長途上の馬なので、1戦1戦力を付けていってほしいところ。

まずはしっかりと結果を出してくれた馬を褒めてあげたいです。





今日の中京9Rでは、生産馬ヒルノアトラーニも500万下(ダート1900)に出走しました。

スタートが出遅れ気味で、道中は中団で折り合いながら3コーナー過ぎから徐々に加速。

一時は先頭に立とうかというところでしたが、最後はあともう少しというところでクビ差2着という結果に終わりました。

休養明け2走目で、このクラスの目途が立つようなレース内容だったので、次走に期待したいと思います。






アメージングムーンがモーリスの牡馬を出産!

2018年01月25日 | 情報
1月24日夜に、アメージングムーンがモーリスの牡馬を出産。

翌日になって、天気も良かったので短い時間でしたが運動を兼ねたパドック放牧をしました。





しっかりとした骨格に加えて、硬すぎず柔らかすぎずの体質で、とにかくバネのある馬です。

ピリッとしたところを見せる面もあり、将来的にはこの牝系らしく気の強い性格に育ちそうな気配です。

父のモーリスにとっては初年度産駒になりますが、この仔出しを見る限りは、アメージングムーンを含めた当場の繁殖牝馬にまた配合してみたいと思わせてくれます。





ちなみに、当場では『ファンと牧場をつなぐサイトpacalla』さんが行っている『もくしでつなぐプロジェクト』に参加しています。

今回、pacallaさんから譲り受けたもくしをアメージングムーンの2018に付けさせてもらいました。





メッセージ付きのもくしです。

作り手さんの愛情が感じられる、温かくて力強いメッセージでした。

タグが付いたままだと危ない時もあるので、申し訳ありませんがこのあとタグは取り外させていただいて、当場にて大切に保管させていただくことにしました。

このプロジェクトに興味のある方は、pacallaさんのサイトを覗いてい見て下さい。




正月開催は3、2、1着!

2018年01月10日 | 情報
今年初めての更新となります。

さて、中央競馬の正月開催3日間で、当場生産馬はそれぞれの日に1頭ずつが出走。

1月6日のジュニアカップ(OP)に出走したソイルトゥザソウルは、人気通りの3着でした。

7月にデビューした本馬ですが、これで7戦目。

月1回ペースで出走していることになりますが、これからも馬主さん孝行の馬として頑張ってほしいところです。

翌7日にはラインルーフがポルックスSに出走。

こちらもソイルトゥザソウルと同じオープンでの出走でしたが、7番人気にもかかわらず2着と健闘しました。

前走の最低人気での勝利がフロックではなかったということでしょう。

本当に力を付けていると感じるレース振りでした。

そして、最後の1月8日にはジョワユーズが新馬戦(ダ1800)に出走しました。

スタートで出遅れ気味だったジョワユーズですが、道中を後方で進めると3コーナーあたりから上がっていって、最後の直線では中を割って伸びて見事に快勝してくれました。

ジョワユーズは、当場で力を入れているモガミヒメ牝系の出身で、G1馬ローレルゲレイロの半妹という血統です。

このきょうだいは、これまで中央で芝のみの勝ち鞍でしたが、ジョワユーズはきょうだいのなかでは初めて中央ダートで勝った馬になります。

馬体的にも、エンパイアメーカーに似た雰囲気がある馬なので、ダート1800という舞台はこの馬に合っていたのでしょう。

今後の走りにも期待したいと思います。