今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

「ターニングポイント」~シャッポの失踪~

2016年12月31日 | シャッポ
今日は大晦日。
しかし感慨に耽る余裕もなく、シャッポの捜索が続きます。

シャッポが消息を絶って今日で10日目、ついに重大な局面を迎えてしまいました。というのもこれ以上の日数になると、食べ物なしでは生きていけないからです。衰弱して、帰ることもできなくなってしまう。怪我をして物陰に潜んでいたり、どこかに閉じ込められているとしたら、最悪の結果も覚悟しなければならなくなりました。

      
          チビとシャッポ(再掲)
    彼らが店内を飛び跳ねる姿はもう見れない?

思い出すのは今年の夏、店の裏口近くの資材置き場を整理したときに、半ば白骨化したニャンコの亡骸を発見したのです。まだ若い、子猫に近い大きさでした。おそらくそのニャンコは怪我か病気を回復しようと、じっと耐えているうちに息絶えたのでしょう。

ほんのもう少し足を伸ばせば、スタッフに発見されて手厚い加護を受けられたのに。辛く寂しく、そしてどんなに悔しかったことか。もっと生きたかったろうな。その悔しさが、ひしひしと伝わってくるニャンコの遺体でした。

シャッポをそんな目にあわせてはならない。しかし見つからない以上、今はどこかで食べ物にありついていることを祈るばかりです。

      
      店の"顔"になっていたシャッポ(再掲)

それにしても毎日足を棒にして探しながら、実はシャッポどころかニャンコにすら遭遇したこともなく、自分の探し方の下手さ加減には呆れるばかり。はじめは向こうから出てくるだろうと楽観的な部分もあった。しかし今になって、近隣の一軒一軒に断って敷地の隅々まで探すべきだったとか、いやそこまでするかとか、後悔したり自嘲したり。

      
    和むシャッポの姿は平和の象徴だった(再掲)   

一方今回の一件は、これまで「ノラたちの幸せを願って」カテゴリーで書いてきた内容を再び考えるきっかけとなりました。そしてまたしても、自分の至らなさが見えてくる。シャッポは絶対に諦めないと決めながら、果たして自分はどのくらいの犠牲を得ればニャンコの理解者になれるのか、ため息の出る毎日です。 このことは、お正月のテーマとしてじっくりと考えてみるつもりです。

      
       店前のベンチで休むシャッポ(再掲)

明日の元旦と2日は店が休み。
シャッポのために自分が出勤するか、シャッポをニャーのいるわが家で預かるか、考えていた矢先の本人(猫)の失踪でした。 でも、まだ10日。 巷には1ヶ月以上経って戻ってきた話だって山ほどある。 まだまだこれからだよ。 さあ、今日も元気に探しまくるぞ!

だからシャッポよ、こっちは明日も店にいるから、何としてでも戻っておいで。

      
     癒しのシャッポは事務所でも大人気(再掲)

さて、今年の最後になりました。
本ブログにて数々の浅慮遠望と拙稿にお付き合い頂いた方々、はたまた偶然出くわしてしまった皆様、本当にありがとうございました。

それではよいお正月をお迎えください。


    


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懐かしい来訪者

2016年12月30日 | ソトチビ
シャッポのことで頭がいっぱいの毎日ですが、逆にそれだけに書いてみたいことです。
先日の記事「ご難続きのおかあさん」で、おかあさんの食事を荒らす者の正体が判明。10月を最後に家の周りから姿を消していた、ソトチビでした。おかあさんの記事の中でも「もしや・・」とは書いたのですが、やはりそうだったんです。

きっかけはニャーの行動でした。
ニャーは勝手口の外をよく見つめます。おかあさんがいるのでやはり気になるのでしょう。敵意を見せるでもなく、何となく見つめています。

      
          勝手口から外の気配を伺うニャー

おかあさんの記事から数日後の晩、ニャーが勝手口の外をしきりに気にすることが。いつもと様子が違うのでそっと扉を開けてみると、何とソトチビがちょこんと正座してこっちを見てるじゃないですか。もともとの強面が、目を細めてしばたいて。そのときおかあさんはいませんでした。物静かで殆ど鳴かないソトチビ。最近になってこっちが気づかなくても、こうして勝手口の前で挨拶に来たことが何回かあったのでしょう。

おかあさんに準備していた食事をあげると、お付き合いのように半分食べて消えていきました。空腹でもなさそうで、やはり本拠地はどこか別にあるようです。冬毛に変わっていたとはいえ一回り大きく、たくましくなっていました。

      
           首のただれもすっかり治って
           一回り大きくなったソトチビ

      
       食事は半分ほど残して暗闇に消えて行きました

ただ、本来ならおかあさんのいる時間。今のおかあさんとソトチビの関係がどうなのか、はたまた遭遇したのかどうかもわからない。以前に聞いたおかあさんの声が険悪ではなかったので、お互い覚えてはいるような気もしたのですが。

気になったのでおかあさんを探しに行きました。例の公園です。しかし公園にはワンコを放した散歩の人が。これじゃあいないかと公園を過ぎ、次の角を曲がろうとしてふと振り向くと、散歩の人が帰路につく後姿が。その前方、道路の真ん中には風に舞うゴミ袋。
いや、そのゴミ袋が動かない。そしてニャーと鳴いたのです。

知らぬ間に自分の後をついていたおかあさんでした。おかあさんは自分を公園に誘ってゴロンゴロンした後、一目散に我が家の方に駆け抜けていきました。

      
      公園の水栓付近でゴロンゴロンするおかあさん

最近のおかあさんが周囲を警戒していたのか、それともソトチビを探していたのかはわかりません。でもこの二匹のこと、また甘い考えと言われるかもしれませんが、きっとうまくいくような気がします。もちろん、おかあさんのお迎えプログラムも変えません。

そしてこの二匹が再会できたように、シャッポもまた・・。
きっといい前兆に違いないと思いたいです。


※ソトチビのカテゴリーの「行方不明」は、元に戻しました。
 (性別は相変わらず不明)

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シャッポを探して三千里

2016年12月27日 | シャッポ
実はこうして書いている間にもシャッポを探していたい、というのが本音です。でも今後の自分のために、そして同じような状況の誰かがここにたどり着いてくれればと、書き留めておくことにしました。

        

シャッポが唐突に消息を絶ってから6日目になります。
今は毎日、自責の念に駆られて探しまくっています。 自責の念? シャッポに罪はないので。 すべてはアホな保護者のなせる業です。探し方については、膨大な量の関連記事(サイト)を読んでいます。その点では本当に便利な世の中になりました。

シャッポは自分(私)を見つければ必ず鳴きながら出て来る。だから探すといっても、歩いていればいいので楽でした。 ただ6日も経った今、それを当てにしていいのかどうか。

        

一方、チビのときの経験を踏まえて以下の確認は行っています。

所轄清掃局への確認
これはいなくなった当日に連絡します。その後も写真や作成したポスターをメールで送って連絡を取り合います。交通事故に限らず亡骸の情報が集まるところなので、念の為に必要な確認です。

所轄警察署への登録
「遺失物」としての登録になります。店のある地域は住民の防犯意識が高いモデル地区とも言われ、不審者通報以外にも動物の虐待など、不審な出来事の通報も多いとか。警察署の人は親切で相談にも乗ってもらえます。シャッポがいなくなって2日目に連絡しました。

所轄の動物保護指導センターへの登録
今は保健所ではなくこちらで扱っています。ノラも含めていろいろな情報が集まる場所なので、必ず連絡をとるようにします。自分もシャッポがいなくなって2日目に連絡をとり、写真など資料をメールで送りました。

ポスター貼り
店内に2ヶ所、近くの動物病院にもお願いしています。店にはニャンコ好きのお客さんも多いので、クチコミが一番有力な情報です。シャッポに関しては、店に住み着いて2ヶ月くらい経った頃、1日いなくなった折に、遊歩道の向こう500mくらい先の店裏で見かけたという情報がありました。 ただ、今は果たしてそんなに遠くまで行くのかどうか。

        

こまでのところ、シャッポがいなくなった翌日に、清掃局が箱に入った猫の遺体を片付けていた。場所は、警察からの依頼で保管場所(店から2km先)に取りに行ったのでわからないと。そこで警察に確認すると、箱のあった場所は店から5km以上離れた場所だった。で、それは違うということに。 他には事故等、ネガティブな情報は今のところなし。

とにかく、情報を駆使しないと歩いて探すのは大変です。
自分の気持ちを治める効果があるので、今は自分も身を粉にして近隣の住宅密集地で探していますが、どう考えてもこれは効率が悪い。探すといっても道路しか歩けないし、一方ニャンコは道路から隠れて家の反対側にいる可能性が高い。100mくらいまでならわからないが、それ以上離れたらニャンコも怯えて昼間は動かないだろうし、かといって夜はこっちの視界が限られる。しかもニャンコが動くことを考えると、同じところを何度も探す必要がある、等々。

ネットで探索していると、猫捕りの話や大怪我して物陰で癒しているうちに息絶えた話など、悲しい情報も入ってきます。でも、一週間後に見つかったとか数ヵ月後に帰って来たとか、はたまた何処かで家猫になっていたなど、勇気づけられる話はその何十倍もあります。

そう、早い話がニャーだって、回りまわってうちの子になりました。
大事なことは諦めないこと。

なんて、そう簡単に諦める保護者なんているわけないか。

        

さて、外では大雨が上がったようです。
これからまた、ひと探しだ。

        
        


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シャッポのこと

2016年12月24日 | シャッポ
ブログを書いている人ならわかると思いますが、書く内容というのはだいたい何日か前のことが中心になります。特に自分は周りの人たちが呆れるほどの心配性なので、いたずらに騒がないためにも一呼吸置いてから書いた方が無難なわけです。

でも、時としてその心配が当たってしまうことがある。あのチビの最後のときのように。そしてここ数日も、あのときと同じ胸苦しさが徐々に肥大化しているのです。


シャッポが、消息を絶ちました。

店に来て以来2日以上空けたことがなかったシャッポ。ダイフクに襲われても、店頭で虐待されたときも、まる1日はいなくなっても2日目には必ず現れていた。特に最近の1ヶ月間はまったく安定して、いつも見えるところにいたのですが。
今回は、今日で3日目になります。

      
           シャッポ(再掲)

実は今日書くはずだった内容は、「店内ストーカー・シャッポ」 最近のシャッポは自分にべったりだったんです。いつもこっちが見えていることを確認して、見えなくなると追ってくる。そして足元にいる。うっかり蹴飛ばしちゃっても何されても、私が店にいるときは、寝てるとき以外いつも近くにいました。 まあ、店では暇っぽい自分が専属世話係のようなもんだったから・・。

      
  どこにいても自分(私)を見れば寄って来る(再掲)

シャッポは3日前の夕食を食べた後から見なくなったそうです。私はその日の午後と翌日(一昨日)は所用で出かけていました。3日前は、朝に事務所脇でシャッポがダイフクと鉢合わせする騒動が、自分がシャッポを事務所にかくまって事なきを得ました。その後自分が出かけるまでダイフクの所在を気にしていたシャッポだったが、その日の午後は安定していたそうです。だいたい、最近はうまく避けて睨み合うことすらなかったらしい。

しかしその翌日、つまり一昨日も朝からいない、夜になっても現れない。さらに昨日は、自分が心当たりをしらみつぶしに探したがシャッポの気配すらない。そして今朝もまた、暴風雨のあと手直しした寝床の箱だけが空しく・・・。

      
           甘えるシャッポ(再掲)

シャッポに何が起こったのだろう。
警察、保健所、清掃局には逐一確認しているので、事故に遭った可能性は低い。

可能性1.暖かくなったので春と間違えて恋をしに行った
シャッポが最後に目撃された21日の夜から、いきなり季節外れの暖かさ。一昨日はまさに春の陽気で、しかも夜は春の大嵐に。昨日も南風がびゅんびゅん吹いて春の陽気が続いてます。家裏ではおかあさんも活発になっていたので、男子シャッポもただならぬ気持ちになっちゃった可能性がある。 問題は、果たして寒くなったらまた戻って来るのかどうか。

可能性2.ダイフクに追われて戻れなくなった
スタッフの感想を総合しても、今のダイフクがシャッポに襲いかかる可能性は低そうです。一時はチビの敵(かたき)とばかりに店を追われたダイフク、堂々と店に入ることはなくなりました。今は人がいないと食べ物が出ないこともわかってきたようだし。ただ、2匹は既に序列がついてるので可能性が低いとは思いますが、シャッポから仕掛ければダイフクも応戦するだろう。

      
       野生の顔を見せるシャッポ(再掲)

可能性3.連れ去られた
今のシャッポはスタッフ以外の人が近づいただけで逃げます。なのでそう簡単には捕まらないとは思うが、まさかわざわざ1匹のために罠を仕掛けたりする変質者がいるのだろうか。ちなみにこの点に関しては、後ほどSCの防犯カメラを確認させてもらうことになっています。

      
          店内を見張るシャッポ


原因を追究するより何より、とにかく今は毎日探しています。
今日はもう少し遠くまで。

      
            ニャーとの時代
     こんなのんびりした姿をまた見たい(再掲)


せめて、無事でいてほしい。
今はただただ、ひたすら祈るのみ。

      

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テツとの対話その4・おかあさんのこと

2016年12月23日 | (故)テツ 
やあ、テツ
調子はどうだい?

人間にはペットロスってのがあって
立ち直れないでいるときは
新たな命と関わることで
前に進めたりするらしい

でもなあ、やっぱりみんな
お前とは違うよ
何から何まで以心伝心だった
お前ほどの奴は他にはいない
時は経っても
お前を想う気持ちは募るばかりだ


晩年のテツの周りは
時がゆっくりと流れていた


え? そうだな、確かに
19年連れ添ったお前と
暮らし始めたばかりの連中を
較べるのは無理かもな

それにしてもわからない
急におかあさんに敵対し始めた
ニャーの気持ちが
店にいた頃は争いを嫌う
慎重な平和主義者だったのに

ああ、わかってるって
おかあさんは最高だよ
世話好きで、穏やかで、控えめで・・
出会いがないだけで
本当はもてるんだろうな

テツよ
お前も残念なことしたもんだ


気立てのいいおかあさん(再掲)

でも、このままだとおかあさん
この家を見限っちゃうかもしれない

強制執行? いやいや
ニャーだってとてもいい子だ
どっちにも
いたずらにストレスは与えたくない

まあ、とにかく
おかあさんを無事に迎えるまで
手を尽くしてみるよ
自分がやるっきゃないもんな

お前も彼女を見守っててくれ
頼んだぞ
テツ


いつも穏やかだったテツのいた日々(再掲)
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